『シークレットムーン』はこんなゲーム
シークレットムーンは、姫陣営と大臣陣営に分かれて行う正体隠匿系ゲームです。
プレイヤーは配られた人物カードの陣営の為に、7種類の行動から1つを選択して実行していきます。
ゲームが3ラウンド行われる中で、自分の陣営の勝利条件を満たせば勝利します。
ゲーム名 | シークレットムーン |
メーカー | アークライト |
ゲームデザイナー | カナイ セイジ |
人数 | 5~8人 |
時間 | 10分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 1,980円(税込) |
👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。
同じ世界観のゲーム - ラブレター –
シークレットムーンは、同じ作者のラブレターと同じ世界観のゲームで、続きのストーリーとなっています。
姫に恋をしてラブレターを送り、それが届いた後のお話です。
「次の新月の夜、城の裏庭でお話をする」という展開になったのです。
シークレットムーンには、ラブレターで出てきたキャラクターも多く出て来るので、事前にラブレターをプレイしていると、より楽しめると思います。
ラブレターについて、詳細はこちらの記事を読んでみてください。
ちなみに…このゲームで出て来る姫は、
ラブレターでもいた黒髪の「次女」なんですよ。
☆こんな人におすすめ!
・ラブレターが好きな方
続きのお話が気になる方は、ぜひプレイしてみて欲しいですね。
・会話する正体隠匿系ゲームが苦手な方
基本的には会話はしないので、人狼なんかが苦手な方でも遊びやすいですよ。
・論理的思考が得意な方
勝つために条件を満たすために取るべき行動がパッとわかると強いです。
『シークレットムーン』の準備
① 8色3枚あるプレイヤーチップから1色選び、全て受け取ります。
陣営チップはテーブル中央においておきます。
② 人物カードをシャッフルし、各プレイヤーに配ります。
内容を確認して、自分の前に裏向き・正位置でおきます。
人数によっては、誰も担当しない人物カード(NPC:ノンプレイヤーキャラクター)として、中央に裏向き・正位置でおきます。
【人数に応じたカードの準備】
- 5人・・・姫,旅人,大臣 僧侶+兵士4枚を混ぜて1枚除いた4枚 合計7枚(NPC2人)
- 6人・・・姫,旅人,僧侶,大臣,兵士4枚 合計8枚(NPC2人)
- 7人・・・姫,旅人,僧侶,大臣,兵士4枚 合計8枚(NPC1人)
- 8人・・・姫,旅人,僧侶,大臣,兵士4枚 合計8枚(NPC0人)
※「盗賊」については後述します。
③ 全員目を閉じ、誰かが5つ数字を数えます。
その間に、姫と旅人の人物カードを担当するプレイヤーは、目を開けてお互いを確認します。
NPCに相手の人物カードがある場合もあります。
『シークレットムーン』のルール
ここからは、シークレットムーンのルールを紹介していきます。
このゲームは、正体隠匿系と呼ばれるジャンルのゲームですが、 自由に議論したりり話すことはできません。
月夜にひっそりと行動しているため、話し声がしては不自然なのです。
ルール上必要な発言以外はしないように注意してください。
ゲームの流れ
ゲームは大まかに3つの流れで構成されています。
- ①行動順カードの配布
- ②「1番」から手番を実行する
- ③新しいラウンドの準備をする
この流れをいずれかの陣営が勝利条件を満たすか、 3ラウンドが終了するまで続けます。
勝利条件など、人物カードの種類などはこちら。
① 行動順カードの配布
行動順カードを全て集めてよく混ぜます。
行動可能なプレイヤーに1枚ずつ、裏向きで配ります。
残った行動順カードは、裏向きのまま中央においておきます。
② 「1番」から手番を実行する
行動順カード「1番」を持つプレイヤーから、手番を実行していきます。
手番がきたら、行動順カードを表向きに公開します。
7種類の行動から、実行可能な1つを選択して実行します。
この行動順カードは捨て札として中央におきます。
その後、次の番号の行動順カードを持つプレイヤーに手番を移します。
次の番号を確認してもいない場合、次の番号に移っていきます。
③ 新しいラウンドの準備をする
番号が最後まで進み、全プレイヤーが行動順カードを もっていない状態になれば、ラウンドは終了です
1.2ラウンド目の場合は、①に戻って新しいラウンドを開始します。
3ラウンド目の場合は、ゲームは終了します。
7種類の行動
ゲームの流れで解説した②の手番での行動について、詳しく解説していきます。
A. 観察
プレイヤー1人、もしくはNPCの人物カードを1枚選び、その内容をこっそり確認します。
その時、以下の条件があります。
- 自分が確認したのがわかるように、自分のプレイヤーチップを確認したカードの横におく
- 確認した内容を他プレイヤーに伝えてはいけない
B. 質問
プレイヤー1人(NPCは除く)を指名し、「そこにいるのは何者か?」と質問します。
質問されたプレイヤーは、役職ごとに決められた方法で回答してください。ウソを付いてはいけません。
その後、陣営チップを1枚受け取ります。
- 「姫」「旅人」の場合 : 無言で陣営チップ(姫)を受け取ります。
- 「大臣」の場合 : 「馬鹿もん!ワシは大臣じゃ!」と回答します。 陣営チップ(大臣)を受け取ります。
- 「僧侶」「兵士」の場合 : 「やぁご同輩」と回答します。 陣営チップ(大臣)を受け取ります。
- 「盗賊」の場合 : 2パターンから選択します。
① 無言で陣営チップ(姫)を受け取ります。
② 「馬鹿もん!ワシは大臣じゃ!」と回答し陣営、陣営チップ(大臣)を受け取ります。
僧侶は姫陣営ですが、兵士と同じ回答をするため、陣営チップ(大臣)を受け取ります。
C. 指名
プレイヤー1人、もしくはNPCの人物カードを1枚選び、人物名を1つ宣言します。
- プレイヤーの場合
① 宣言があっている時、指名されたプレイヤーは人物カードを表向きにして公開します。 ② 宣言が間違っていた時、指名されたプレイヤーは「違います」と回答し、
指名したプレイヤーは、人物カードを表向きにして公開します。 - NPCの場合:カードの人物名を宣言し、その内容をこっそり確認します。
① 宣言があっている時、その人物カードを表向きにして公開します。
② 宣言が間違っていた時、カードを裏向きで戻し、
指名したプレイヤーは、人物カードを表向きにして公開します。
プレイヤーは、指名の宣言に対して、ウソの回答をしてはいけません。
「兵士」である場合、人物カードが公開されると行動不能になります。
D. 隠れる/かばう
この行動は、3ラウンド目では選択できません。
「盗賊」である場合、この行動を実行できません。
プレイヤー1人(自分を含む)、もしくはNPCの人物カードを1枚選び、その人物カードを横向きにします。
この状態を隠密状態と呼びます。
この状態であるプレイヤーは、そのラウンド中誰からも行動の対象として 選ばれなくなります。
具体的には、「観察」「質問」「指名」「妨害」「攻撃」の対象として選択できなくなります。
ゲームの流れ③の時には、その人物カードを縦向きに戻してください。
E. 妨害
プレイヤー1人を1枚選び、その人の持つ行動順カードを裏向きのまま捨て札にすることができます。
その時、以下の条件があります。
- 手番が来る前に行動順カードを捨てられたプレイヤーは、そのラウンドでは行動できなくなる。
- 「待機」で保持した行動順カードも捨て札にすることができる。
- 「妨害」の行動を実行したプレイヤーは、自分の人物カードを表向きに公開し、行動不能になります。
F. 攻撃
「兵士」である場合、この行動を「盗賊」以外に実行できません。
「盗賊」である場合、この行動を実行できません。
すでに人物カードを公開しているプレイヤー1人、もしくはNPCの人物カードを1枚選び、「行動不能」にします。
G. 待機
A~Fの行動をせず、パスをします。
中央にある行動順カードの中から、次のラウンドで使うための行動順カードを取って、保持しておくことができます。
その時、以下の条件があります。
- 次のラウンド開始時、行動順カードは配られない。
- 「待機」を実行した際に捨て札にした行動順カードを保持してもかまわない。
- 同じラウンド中にはその行動順カードを使って、再度行動することはできない。
- 「妨害」されたり「攻撃」などで行動不能になった場合その、その行動順カードは捨て札となる。
行動不能
以下の条件のプレイヤーは、行動不能になります。
- 「妨害」を実行したプレイヤー
- 誰かに「攻撃」を受けたプレイヤー
「兵士」である場合、人物カードが公開されると行動不能になります。
行動不能になったプレイヤーは、以下のように処理を行います。
- 人物カードを表向きに公開し、上下逆にしておく
- 行動順カードを裏向きで捨て札にする
行動不能になったプレイヤーは、ゲーム終了まで一切行動ができません。
例え行動不能になっていた場合でも、同じ陣営が勝利したら、そのプレイヤーも勝利します。
人物カードの種類
人物カードの種類は次の通りです。陣営ごとに分けて掲載しています。
姫陣営 | 人物カード名 | 質問への回答 | 勝利条件 |
姫(1枚) | 「・・・」 | ・3ラウンド目が終了 ・大臣が行動不能 | |
旅人(1枚) | 「・・・」 | ・3ラウンド目が終了 ・大臣が行動不能 | |
僧侶(1枚) | 「やぁご同輩」 | ・3ラウンド目が終了 ・大臣が行動不能 |
大臣陣営 | 人物カード名 | 質問への回答 | 勝利条件 |
大臣(1枚) | 「馬鹿もん! ワシは大臣じゃ!」 | ・姫と旅人の両方を公開 ・姫が行動不能 | |
兵士(4枚) | 「やぁご同輩」 | ・姫と旅人の両方を公開 ・姫が行動不能 |
単独・第三陣営 | 人物カード名 | 質問への回答 | 勝利条件 |
盗賊(1枚) | 「・・・」 「馬鹿もん! ワシは大臣じゃ!」 | ・NPCではない ・行動不能ではない時に どちらかの陣営が勝利 |
盗賊について
第三陣営である盗賊は、ゲームに慣れてきた頃に採用することをおすすめします。
盗賊についての細かなルールは以下のようになります。
① 使用する時のルール
6人以上で遊ぶ場合に使用することをおすすめします。
- 6人・・・姫,旅人,大臣 盗賊+僧侶+兵士4枚を混ぜて1枚除いた5枚 合計8枚(NPC2人)
- 7人・・・姫,旅人,僧侶,大臣,兵士4枚 +盗賊 合計9枚(NPC2人)
- 8人・・・姫,旅人,僧侶,大臣,兵士4枚 +盗賊 合計9枚(NPC1人)
② 特別ルール
盗賊には特別なルールがあります。7種類の行動の時にも記載しましたが、改めてまとめておきます。
- 「D. 隠れる/かばう」ができません。
- 「F. 攻撃」ができません。
- 「B. 質問」を受けた時、姫(旅人)か大臣のふりをして答えます。
- 兵士は盗賊に対してだけ「F. 攻撃」ができます。
ゲームの終了
以下の条件になった場合、ゲームは終了して勝敗を確認します。
姫陣営の勝利
- 3ラウンド目が終了した場合
- 大臣が行動不能になった場合
大臣陣営の勝利
盗賊の勝利
- 姫陣営か大臣陣営が勝利した時、盗賊が行動不能になっていない場合
「盗賊」がNPCの場合、「盗賊」は勝利しません。
『シークレットムーン』の感想
・ストーリーとルールがマッチしている
密会なので会話は厳禁だったり、「何者か!」と大臣が聞かれたら怒っちゃうよね等、
ストーリーとそれによるルールの納得感が高いです。
なりきってプレイすると、とても楽しいですね。
・人狼などが苦手でも遊びやすい
会話が中心だと何を話せばいいかわからない方も多いでしょうが、 与えれた選択肢から行動を選ぶので、
わかりやすいです。
ウソもついてはいけないので、「正体隠匿系はちょっと」という方こそ、ぜひプレイしてみて欲しいですね。
・プレイ時間が短くてテンポよく遊べる
正体隠匿系は、展開によってはゲームが長くなることもよくあります。
ですが、脱落もほとんどなくてラウンド数も3ラウンドと決まっているので、
テンポよく何回も遊びやすいですね。
・勝つための手順を理解しないといけない
勝利条件はわかっていても、そこに至るまでに何をしないといけないかは、理解する必要があります。
会話で協力はできないので、勝つための手順はルール説明の時に、 しっかりと確認しておきましょう。
最後に
今回は、『シークレットムーン』をご紹介しました。人狼が苦手な作者が作った正体隠匿系ゲームというだけあって、会話が苦手な方でも楽しめるゲームです。
静かな中で「馬鹿もん!」と聞こえたら、思わずクスッとしてしまうので、初めての方と遊ぶ時も笑いが起きておもしろいですね。
夜に遊ぶのにぴったりだし、 実際に夜通し遊べちゃいますよ。
ラブレターの後のストーリーをぜひ体験してみてください!
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