『ゴリティア』はこんなゲーム
ゴリティアは、「ゴリラ」と「バナナ」という2種類のカードだけを使う、1人用のカードゲームです。
ゴリラカードの能力を使用して2種類のカードをピラミッド状に並べていき、最下段である「地面」にゴリラカードが7枚並べることができれば勝利します。
この記事では、僕が持っている「旧版」を元に書いています。 現在流通している「新版」とは、カードの絵柄等が少し異なっている場合があります。
| ゲーム名 | ゴリティア |
| メーカー | ステッパーズ・ストップ 冒険企画局 |
| ゲームデザイナー | ポーン |
| 人数 | 1人 |
| 時間 | 20分 |
| 年齢 | 12才～ |
| 価格 | 3,036円（税込） |
👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。
☆こんな人におすすめ！
・ソリティアが好きな方
PCなどで遊べるソリティアが好きな方はハマると思います。
・論理的思考が得意な方
最善の手を打つためにじっくりと論理的に考えていく過程が楽しいです。
・ゴリラが好きな方
ゴリラ愛のある方はおすすめです！！
『ゴリティア』の準備
- ゴリラカード…27枚
- バナナカード…27枚
このカードを合計が36枚になる様に好きな枚数選び、デッキ(山札)とします。
初回はゴリラ16枚、バナナ20枚がおすすめです。
デッキをよく混ぜ、裏向きにしておきます。
デッキからカードを7枚引き、これらを手札とします。
『ゴリティア』のルール
ここからは、ゴリティアのルールを紹介していきます。
ゲームの流れやアクションの種類、細かな処理などについて解説します。
ゲームの流れ
ゲームは6つのフェイズを1ターンとし、ゲームが終了するまでくり返します。
- ①目覚め
寝ているゴリラを全て縦に起こします。
- ②ドロー
デッキからカードを1枚引き、手札に加えます。ただし、最初のターンでは引きません。
- ③アクション
場に並んでいるゴリラを使い、アクションを実行します。
使用したゴリラは、横向きに寝かせます。さらに、ゴリラを手札から1枚、好きな時にプレイすることができます。
- ④食事
場に並んでいるゴリラの数だけ、バナナを食べます。
バナナは手札から捨てるか、アクションなどで生み出されたバナナ(仮想バナナ)を消費することで食べることができます。
バナナがゴリラの数分足りなければ、ゲームに敗北します。
- ⑤手札調整
手札が7枚を超えていたら、7枚になるまで捨てます。
- ⑥ターン終了
ゴリラが地面に7枚以上並んでいれば、勝利を宣言できます。
カードをプレイする「場」とレベル
「場」とは、ゴリラやバナナカードをプレイする場所のことを指します。
場には、以下の条件があります。
- 場にはゴリラやバナナがピラミッド状におかれていく
- 最下段を「地面」と呼ぶ
- 地面におけるのはゴリラカードのみで、バナナカードはおけない
「レベル」とは、ピラミッド状におかれたゴリラのレベルのことを指します。
レベルには、以下の条件があります。
- 地面におかれたゴリラカードは、レベル1
- 段が1つ上がるとレベルも1つ上がる
- 高レベルのゴリラほど、高度なアクションが実行できる
ゴリラのプレイ
③アクションフェイズの時、好きなタイミングでゴリラカードをプレイすることができます。
プレイするには、以下の条件があります。
- 最初は地面にしかゴリラカードをプレイできない
- 地面にゴリラカードがあれば、その右隣にプレイできる
- 横並びになっているゴリラやバナナカードがあれば、その上段にプレイできる
- ゴリラは起きた状態でプレイする
アクションフェイズの詳細
③アクションフェイズについて、詳しく解説していきます。
- アクションフェイズでは、アクションリストの中から任意のアクションを実行できる
- アクションには「コスト」があり、(1)や(2)(1)の様に表され、実行するにはその数値以上のレベルのゴリラを寝かせないといけない
アクションリスト
| 名前 | コスト | 効果 |
| 散策 | （1） | ゴリラかバナナのいずれかを宣言し、デッキの上から1枚をめくる。 宣言と一致していたなら、それを手札に加える。 宣言と一致していなければ、それを捨て札にする。 |
| 探索 | （2） | +1ドロー |
| フトマニ1 | （1） | デッキの上から1枚を見て、デッキの上か下に戻す。 |
| フトマニ3 | （3） | デッキの上から3枚を見て、デッキの上と下に好きな順番で戻す。 |
| 招待1 | （2）（1） | +1ゴリラ |
| 招待2 | （3）（2） | +2ゴリラ |
| クッキング2 | （2） | 手札のバナナを1枚捨てる。そうすれば +2バナナ |
| クッキング3 | （3） | 手札のバナナを1枚捨てる。そうすれば +3バナナ |
| クッキング4 | （4） | 手札のバナナを1枚捨てる。そうすれば +4バナナ |
| 食べ歩き | （1）（1） | 手札のバナナをX枚捨てる。そうすれば +Xバナナ、+Xドロー |
| クレセント | （1）（1）（1） | +1バナナ |
| スケープゴリラ | （2）犠牲1 | +3バナナ |
| 植林 | （1） | 手札のバナナ1枚を、場の2段目以上の位置におく。 場のバナナは条件によりプラントになる。 |
| よろず屋 | （4） | +1ドロー、+1バナナ、+1ゴリラ |
- +nドロー
デッキからカードをn枚引いて手札に加える - +nバナナ
仮想バナナがn増える。仮想バナナは食事でバナナの消費に充てられる。
仮想バナナはターン終了時に消滅する。 - +nゴリラ
手札からゴリラをn枚プレイする。即座に処理しなければならず、後回しにはできない。 - プラント
場におかれていてなお且つ右または左隣にゴリラがいるバナナは、プラントになる。
食事フェイズになると、プラント1枚につき+1バナナ。
【特殊なコスト2種類】
- 犠牲 n
地面の左端のゴリラカード1枚を捨て札にして、落下の処理も行う。それをn回行う。 - 燃焼 n
捨て札からn枚カードを選んでゲームから取り除く。
落下処理
他のカードの土台となるカードが場やその位置から離れた時、以下の処理を行います。
- 片方の土台がなくなった時、なくなった側にカードを上から下にずらす
- バナナカードが地面に落ちた時、捨て札になる
細かなルール
その他の細かなルールは以下の通りです。
- プレイされたばかりのゴリラカードでも、すぐにアクションに使用できる
- コストの支払いは、ゴリラを寝かせる→犠牲→燃焼と順番が決まっている
- +nゴリラは、手札にある分だけ強制的にプレイさせられ、不足分は無効となる
- フトマニ1やフトマニ3の使用時、デッキの枚数が足りない場合、デッキにある分だけ処理を行う。敗北はしない。
ゲームの終了
以下の条件になった場合、ゲームは終了して勝敗を確認します。
勝利条件
- ターン終了時、地面にゴリラカードが7枚以上並んでいれば勝利を宣言できる
勝利した時に地面に並んでいたゴリラカードの枚数が得点となる
敗北条件
- ターン終了時、地面にゴリラカードが1枚もない
- ④ 食事フェイズで、ゴリラカードの枚数分バナナを食べさせられない
- カードを引く時、デッキにカードがなくてカードを引くことができない
エクストリームアーツ
ここでは、さらなるハイスコアをねらうために使えるアクションを紹介します。
エクストリームアーツ
| 名前 | コスト | 効果 |
| 放浪 | （1） | 手札をX枚捨てる。 そうすれば+Xドロー |
| 都落ち | （1）（1）（1） | ゴリラカード1枚を下のレベルの プレイ可能な位置に移動する。 |
| スワップ | （4） | 場にあるレベル2以上のゴリラカード1枚と バナナカード1枚の位置を交換する。 |
| 望郷 | （4） 犠牲2 燃焼2 | 全ての捨て札とデッキをあわせてよく混ぜ、 新たなデッキにする。 |
| ゴリラファイブ | （5） | 手札にゴリラカードが5枚以上あれば、+5ゴリラ、+5バナナ その後、全ての捨て札をゲームから取り除く。 |
| バナスタシア | （5） | アクションフェイズを終了する。 このターンに勝利した場合、「デッキ」「手札」「場」「捨て札」 にあるバナナカードの枚数で、12枚を超えた分だけスコアを増やす。 (例)18枚なら「スコア+6」 |
『ゴリティア』の感想
・黙々とプレイするのが楽しい
1人用ゲームなので、自分自身とゲームとの対話をしている感じが楽しいです。
没頭していると、悟りを開きそうなぐらい時間を忘れてプレイしちゃいますね。
・複数回チャレンジしやすい
カードは2種類でルールも簡単なので、負けてもすぐに次のゲームが始められます。
何度もチャレンジして、いろいろ試行錯誤しながら上手くなっていけますね。
・なかなか勝利するのは難しい
あまり考えずにプレイすると、すぐに敗北してしまうぐらいの難易度。
最初は何回も敗北すると思ってプレイした方がよさそうです。
現行版では、難易度をステージ分けにして遊びやすくなっていますよ。
最後に
今回は、『ゴリティア』をご紹介しました。たった2種類のカードしか使わないのに、悩ましくてハマってしまいました。
1人の時間にじっくりと取り組むストイックなゲームですが、自分の成長も感じられる奥深い作品です。
友達と話し合いながらプレイするのも
違った雰囲気があり、楽しいですよ！
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