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【ゲーム紹介】『とりっく&でざーと』|捨てたカードで点数が決まるマストフォローのトリックテイキング【No.026】

No. 021 ~ 040

『とりっく&でざーと』はこんなゲーム

とりっく&でざーとは、パスした際に捨て札にしたカードによって取り札として獲得したカードの点数が変化するマストフォローのトリックテイキングゲームです。

3回分のゲームを行い、最も点数の高いプレイヤーが勝利します。

トリックテイキングって何?という方も、いるかと思います。簡単ですが、ルール説明の前にトリックテイキングの解説も行います。

ゲーム名とりっく&でざーと
メーカー操られ人形館
ゲームデザイナー常時 次人
人数2~4人
時間30~45分
年齢12才~
価格2,200円(税込)

👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。

☆こんな人におすすめ!

・トリックテイキングが好きな方
 ルールはシンプルですが、点数の決め方がおもしろですよ。

・トリックテイキングが初めての方
 使わなくなった色を示すボードがあったり、初心者にも優しいです。

・作業が同時並行できる方
 勝負に勝つのと高得点を狙うを同時にするので、マルチタスクな方はおすすめです。

トリックテイキングとは

ここでは、トリックテイキングと呼ばれるゲームシステムの概要と、このゲームでも出て来る簡単な用語解説を行います。

概要

トリックテイキングとは、トリックと呼ばれる小さな勝負をくり返し、ポイントを獲得していくゲームのことをいいます。

手札のカードから1枚選んで出し、それ以降は一定のルールに従って順番にカードを出していきます。
全員のカードがでそろったら勝敗を決定します(ここまでを1トリックといいます)。

基本的には、数字の大きさを比べて勝敗を決めます。

この流れをくり返し、トリックの勝利数やその他の条件で点数を決め、ゲーム全体の勝敗を争っていきます。

用語解説

  • 手札
    各プレイヤーに配られたカードのことを言います。 ハンドと呼ぶこともあります。
  • トリック
    各プレイヤーが順番にカードを出して、その勝敗を決めることを言います。
    トリックで勝利することを「トリックを取る」と言います。
  • フォロー
    そのトリックで最初に出された色(もしくはマーク)と同じ種類のカードを出すことを言います。
  • マストフォロー
    最初に出された色(もしくはマーク等)と同じ種類のカードを持っている場合、必ずそのカードを出さないといけないルールのことを言います。
  • 取り札
    トリックに勝利したプレイヤーが獲得する場に出された全てのカードのことを言います。 手札とは分けておいておきます。
  • ディール
    手札がなくなるまでなど、一定数のトリックを行うことを言います。

『とりっく&でざーと』の準備

主にプレイに使用するカードを種族カードといいます。

プレイ人数に応じて不要なカードを箱にしまいます。

【4人】全てのカードを使用します
【3人】④のマークのあるカードを取り除きます
【2人】④と3+のカードを取り除きます

各プレイヤーに以下の物を配ります。

  • プレイヤーシート…1枚
  • 点数表示タブレット…赤・透明 1個ずつ
  • チェックディスク…黒・緑・黄・青 1個ずつ

自分のプレイヤーシートの得点エリアの「10」赤いタブレット「0」透明のタブレットをおきます。
つまり、持ち点10点からのスタートとなります。

適当な方法でスタートプレイヤーを決め、スタートプレイヤーカードを受け取ります。

「ディール1」と書かれた辺を下にして自分の前におきます。

カードをよく混ぜ、中央に山札としておきます。

種族カードの見方

  • 数字
    カードの強さを示しています。

    「1」~「8」、「-5」、「-5」、「10」、「12」のカードが各色あります。
  • 色(種族)
    カードの種族を示しています。

    黒:ゴースト 緑:ドライアド 黄:ハーピー 青:マーフォーク
  • シンボル
    選択ルール「1. 同盟締結」で使用します。
  • プレイヤー数
    プレイ人数によって使用するカードを示しています。

    上記で説明しているように、カードを調整します。

『とりっく&でざーと』のルール

ここからは、とりっく&でざーとのルールを紹介していきます。

3~4人用のルールと2人用のルールでは、少しだけ異なる部分があります。

先に3~4人用のルールを解説し、その後2人用のルールとの違いを解説します。

① 準備フェイズ

各プレイヤーは、山札からカードを12枚引き手札とします。スタートプレイヤーは、以下の方法で決定します。

  • 1ディール目:適当な方法
  • 2.3ディール目:最も得点が少ないプレイヤー(2人以上なら現在の人から時計回りで近い人)

各プレイヤーは、手札から1枚カードを決めて、自分の前にふせておきます。

一斉に公開し、プレイヤーシートの「砂漠エリア①」においておきます。

② トリックフェイズ

各ディールでは、全部で11回のトリックを行います。11回目のトリックが終了すると、全員の手札がなくなります。

スタートプレイヤーから、時計回りに2つのアクションから1つを選んでプレイしていきます。

A. プレイ

手札からカードを1枚選んで、自分の前に表向きに出します。

他プレイヤーがすでにカードをプレイしていた時、2つの場合が考えられます。

・同じ色のカードがある場合
このトリックで、最初に出された色と同じ色のカードを出さなければいけません。

・同じ色のカードが1枚もない場合
最初の色とは異なる好きな色のカードを選んで出すことができます。
その際、プレイヤーシート上の出すはずだった色のディスクを下段に動かします。

最後の1枚を使った際ではなく、異なる色のカードを出した時にディスクを動かします。

B. パス

手札からカードを1枚選んで、自分の前に裏向きに出します。
プレイとは異なり、好きなカードを選ぶことができます。

ただし、プレイヤーシートの砂漠エリアがうまっている場合、パスをすることはできません。
1ディールにつき、パスは2回までしかできず、必ず2回行わなければいけません。

パスをした場合、トリックの勝敗には参加できません

トリックの勝敗

トリックの勝敗は、プレイされたカードの色が全て同じか2種類以上あるかで変わってきます。

  • 【プレイされたカードが全て同じ色の場合】
    最も数字の大きいカードをプレイしたプレイヤーが勝利します。2人以上いた場合、先にプレイしたプレイヤーが勝利します。
  • 【プレイされたカードの色が2種類以上ある場合】
    トリックで最初に出された色と異なる色のカードの中で、 最も数字の大きいカードをプレイしたプレイヤーが勝利します。 2人以上いた場合、先にプレイしたプレイヤーが勝利します。

勝敗が決まった後の処理

トリックの勝敗が決まったら、次のように処理を行います。

【勝利したプレイヤー】
表向きのカードを全て獲得し、取り札とします。

取り札は、色別に分けて数字が見えるようにして並べておきます。

【パスをしたプレイヤー】
裏向きに出したカードをプレイヤーシートの 砂漠エリアに移動させます。
1回目のパス…②
2回目のパス…③ へ移動させます。
「-5」「10」「12」の場合は表向き、 それ以外の場合は裏向きにおきます。

次のトリックは、勝利したプレイヤーから開始します。

11回のトリックをくり返して全員の手札がなくなった時、 次のフェイズに移ります。

③ 革命フェイズ

② トリックフェイズが終了時の状態は、

  • 0枚以上の取り札
  • プレイヤーシートの砂漠エリアにカードが3枚

という感じになっています。その後、以下のように処理を行います。

各色の獲得できる点数を決めて計算する

各プレイヤーの砂漠エリアにある全てのカードを表向きにして、 色ごとに集めてきます。

各色のカードに書かれた数字を合計します。合計数字が大きい順に、獲得した取り札1枚の点数が決まります。

  • 1番目に合計値が大きい色・・・2点/1枚
  • 2番目に合計値が大きい色・・・1点/1枚
  • 3番目に合計値が大きい色・・・0点/1枚
  • 最も数字合計値が小さい色・・・-1点/1枚 ※

最小の値が0以下の場合、・・・-2点/1枚

合計値が同じ場合、低い点数で計算します。
例:2.3番目が「-1」・・・0点で計算する。

以下は計算例です。

2点×7枚=14点  1点×3枚=3点
-1点×2枚=-2点  -1点×1枚=-1点
合計 14+3-2-1=14点

2点×0枚=0点  1点×4枚=4点
-1点×2枚=-2点  -1点×2枚=-2点
合計 0+4-2-2=0点

プレイヤーシートの得点エリアで、獲得した点数に応じてタブレットを移動させます。

次のディールの準備

【1.2ディール目の場合】
 スタートプレイヤーカードを次のディールに応じた向きに回します。
 カードを全てシャッフルし、山札を作り直します。 その後、① 準備フェイズに従って準備を行います。

3ディール目の場合】
 ゲームを終了します。

ゲームの終了

3ディール目が終了したら、ゲームは終了します。

プレイヤーシートの得点エリアを確認し、得点が最も大きいプレイヤーが勝利します。

計算を行い、最も点数の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

2人用ルール

2人でプレイする場合、準備にも記載の通り、「1~4」と「6~8」、「-5」1枚の合計32枚使用します。

ルールブックの訂正あり。 詳しくは公式サイトを確認して下さい。

2人プレイでは、後述する選択ルールを採用することはできません。

以下からは、各フェイズごとの違いを解説していきます。

① 準備フェイズ

  • 各プレイヤーは、山札からカードを15枚引き手札とします。
    残った2枚のカードは、あまっているプレイヤーシート1枚の砂漠エリアに裏向きでおいておきます。
  • 2ディール目以降、スタートプレイヤーは必ず交代します。

② トリックフェイズ

  • トリックフェイズでは、2人が順番に2回アクションを行います。
    A① → B① → A② → B② という流れになります。
    合計4枚のカードがプレイされますが、勝敗の判定は3~4人の時と同じように行います。
  • 各プレイヤーは、「B. パス」1ディール中に3回行います。 3回目にパスをしたカードは、砂漠エリア③に少しずらしておきます。
    パスは、同じトリック中に2回行う事も可能です。 全ての手札がなくなった際、砂漠エリアに合計4枚のカードがおかれているようにしてください。

③ 革命フェイズ

  • 合計10枚のカードを集めて計算を行います。
  • 10枚の内訳
    2人の砂漠エリアのカード4×2=8枚 準備フェイズでおかれた2枚

選択ルール

ここからは、2つの選択ルールを紹介していきます。

  1. 同盟締結
    少し慣れた頃に採用すると、より戦略的な展開になります。
  2. 証人追放
    難しいルールなので、全員がゲームに慣れ、トリックテイキングをよく理解した場合に採用してみましょう。

1. 同盟締結

同盟カードという、各種族に対応したカードを使用します。

準備フェイズの際、この同盟カード4枚を中央においておきます。

(1)同盟カードの獲得
・各ディールにおいて2回目のパスを行ったプレイヤーは、中央にある同盟カードから1枚選んで獲得し、
 自分の取り札に加えます。パスをしたらすぐに実行するので、トリックの途中で行われることがあります。
・同盟カードは、必ず獲得しないといけません。


(2)同盟カードの得点
・取り札にある同盟カードは、その種族のカード3枚分として数えます。
・ただし、自分の砂漠エリアにおかれた同じ種族カードのシンボルの数分、価値が1枚ずつ減少します。
・砂漠エリアのカードを公開し、シンボルの数に応じて同盟カードを回転させて価値を示します。
・得点計算が全て終了したら、同盟カードは中央に戻します。

2. 証人追放

「2. 証人追放」は、「1. 同盟締結」と同時に採用してください。

このルールでは以下の3つの条件を満たす場合、 マストフォローのルールを無視して、最初に出された色と異なる色のカードをプレイすることができます。

【3つの条件】
砂漠エリアに空きがあり、その総数が手札にある 「本来出すべき色のカード」と同じか、空きが多い。
手札にある「本来出すべき色のカード」の中に、「-5」「10」「12」を含んでいない。
以後、1ディール中に「本来出すべき色のカード」は全て「B. パス」に使用する。

本来出すべき色のカードより異なる色のカードの方が強いので、 トリックに勝利しやすくなります

これを利用した戦略を立てることができます。

『とりっく&でざーと』の感想

・プレイヤーシートが便利

トリックテイキングに慣れていないと、ルールを間違えてしまいがちです。

出せない色をプレイヤーシートで管理すことができるので、 ルール間違えを起こしにくく
遊びやすくなっているのがいいですね。

・悩ましい点がたくさんあっておもしろい

「ここは勝つべきか」や「これは得点を上げるためにパスに使いたい」など、非常に悩ましいです。

ですが、それぞれのカードを何に使うか考えやすいので、 楽しく考えられます。

・選択ルールで違った味わい

トリックテイキングに慣れた頃に選択ルールを入ると、より戦略的になって楽しめます。

お互いの動きの読み合いが激しくなる、いい選択ルールですよ。

・全くの初心者は厳しい

トリックテイキングが初めてでも、ボードゲーム自体の経験はある程度必要だと感じます。

相手との駆け引きや、カードを出すタイミングなど、カードゲームなどで慣れてからのプレイがいいでしょう。

最後に

今回は、『とりっく&でざーと』をご紹介しました。パスして捨てたカードで獲得したカードの点数が決まるという、独特な味わいで悩み所もあるゲームです。

ボードゲーム自体が初めてだと、ルールが少し複雑に感じると思うので、ある程度経験してからプレイしてみることをおすすめします。

トリックテイキング好きは、間違いなくハマる良作です。

コバ
コバ

2人プレイでも充分に悩ましく、
3人以上と変わらないぐらいおもしろいですよ。

初心者におすすめのボードゲーム20個を紹介

👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。

👉No.001~020に紹介したゲームのまとめ記事は、こちら。

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