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【ゲーム紹介】『会話型心理ゲーム 人狼DX』|陣営にわかれて議論を行う正体隠匿系ゲーム【No.012】

No. 001 ~ 020

『会話型心理ゲーム 人狼DX』はこんなゲーム

人狼とは、市民(村人)と人狼のチームに分かれて議論を行う正体隠匿系ゲームです。

ゲームマスター(GM)と呼ばれる司会者の進行の下に議論を進め、ゲーム内の時間で数日(数ターン)に渡り議論を行います。 市民は人狼全員の追放、人狼は人狼の数とそれ以外の役職者の数が同数以下になれば勝利します。

この記事では、幻冬舎で出版されています『会話型心理ゲーム 人狼DX』を紹介しています。
役職名などは、こちらの表現で記載しています。

この記事では、僕が持っている「初版」を元に書いています。
現在流通している「新装版」とは、入っているカードの構成など少し異なっている場合があります。

ゲーム名会話型心理ゲーム 人狼DX
メーカー幻冬舎
ゲームデザイナー株式会社 人狼
人数4~20人
時間10~50分
年齢10才~
価格1,870円(税込)

👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。

☆こんな人におすすめ!

・ワンナイト人狼でコツをつかんだ方
 ワンナイト人狼に慣れたら本格的な議論にもチャレンジしてみましょう。

・腹の探り合いが好きな方
 みんながあやしく思えますよ。

・会話が得意な方
 ウソは付けなくても信頼の得られる会話は重要です

人狼とワンナイト人狼の違い

主な違いとしては、

・8人以上必要(GM含む)
・議論が数ターンに渡って行われる
・時間が30分以上かかる
・脱落者が出る
・GMが必要

などです。 詳しくは『ワンナイト人狼』の記事で紹介しています。

特にGMに関してですが、ある程度ゲームを理解している方がスムーズな進行ができます。
慣れないうちは難しいので、実際のゲームの前に練習してみましょう

先に知っておきたいこと

ルールの詳細については、後程解説します。
ここでは先に知っておきたいことを解説します。

① 昼の時間と夜の時間を合わせて「1日」

このゲームは、議論を行う「昼の時間」役職の行動を行う「夜の時間」にわかれます。
この2つのセットを「1日」という単位で呼びます。

② ハンドサインで結果を知らせる

GMから誰かの正体を教えてもらう時、ハンドサインを使います。
ルールにも絵が載っていたりしますが、僕のおすすめを紹介します。

 役職名 ハンドサイン 
人狼  手を人狼の頭に見立てています。
遠くからでもわかりやすいですね。
人狼ではない
(人間)
  ピースだと人狼との違いが分かりにくいので
いっそグーにした方がわかりやすいです。
予言者  「よ」言者なので「4」です。
霊媒師   「れい」媒師だから「0」です。

③ 議論時間は人数で調整

4人 → 3分
5人 → 4分
6人以上 → 5分

あくまでも目安です。 長くても7.8分がいいでしょう。

④ 投票の方法が2種類ある

一斉投票順番投票があります。

【一斉投票】
GMの合図で全員一斉に指差しなどで投票します。
誰かに投票を合わせたりすることは難しいでしょう。
誰がどこに投票したかはその時に覚えないといけないので、少しわかりづらくなります。

順番投票】
希望者から順番に投票していきます。
バラの花を一輪を渡すなど、誰が何票持っているか視覚的にわかりやすいです。
また、1人づつ投票するので誰がどこに投票したのかはわかりやすいです。
ですが、票が集まっている所に合わせやすくなります。

経験者が少ない人が多い場面では、一斉投票をおすすめします。

⑤ 予言者の役職確認時 3パターン

予言者の役職確認時には、3パターンのルールがあります。

① GMがランダムで「人狼ではない」プレイヤーを教える
人狼
→予言者の順番で確認するので、先に人狼を確認できます。
GMは、予言者の確認時に人狼以外のプレイヤーをランダムに伝えます。(お告げ)

② 予言者に占うプレイヤーを決めてもらい、結果を伝える
通常の夜の行動のように、予言者の確認時に占い行動を行ってもらいます。
この方法は、人狼をすぐに知ることもできてしまいますし、妖狐も占われてしまいます。

③ 予言者の確認のみ行う
「お告げ」や占い行動はせず、役職確認のみ行います。

初心者の多い場面では、①がおすすめです。

⑥ 脱落者が出る

ワンナイト人狼との違いでも説明しましたが、ゲーム途中で脱落する人が出てきます。

ゲームの輪から外れて観戦だけになることは知っておきましょう。

役職の説明

役職カードはこちらです。 陣営ごとに分けて掲載しています。

市民チーム
市民
能力はありません。 議論で人狼を追放しましょう。
予言者
夜の時間に1人を指名し、正体を知ることができます。(占い)
人狼かそれ以外かをGMから教えてもらえます。
ボディーガード
夜の時間に1人、人狼の襲撃から守ることができます。(護衛)
自分と同じ人を2連続は守れません。
霊媒師
夜の時間にその日追放された人が人狼かそれ以外を知ることができます。
ハンター
追放か襲撃された時、正体を明かします。
1人を指名して、その人を自分と共に脱落させられます。
共有者
2人1組の役職です。 ゲーム開始時に、もう1人の共有者を知ることができます。
タフガイ
人狼に襲撃されても、1日だけ生き延びることができます。 翌日の夜に脱落します。
独裁者
昼の時間に正体を明かすことができます。
一度だけ議論を中断し、独断で追放者を決めることができます。
人狼チーム
人狼
役職確認時、他の人狼を知ることができます。                 
夜の時間に1人指名し、脱落させられます。(襲撃)
裏切り者
能力はありません。 勝利条件は人狼チームが勝利することです。
単独・第三陣営
妖狐
人狼チームか市民チームが勝利した時、生き残っていれば勝利します。      
人狼に襲撃されても脱落しません。 ただし、予言者に占われると翌日脱落します。

能力の使用方法などは、後の『ゲームの流れ』で紹介します。

『会話型心理ゲーム 人狼DX』の準備

GMの事前準備とゲームをプレイする際の準備を解説します。

GMの準備

基本的にはカードがあればGMの進行は可能です。
ですが、僕がおすすめする準備しておきたいものを紹介します。

① GMシート
② 指示棒
③ タイマー

① GMシート
ゲームマスターが司会進行をメモしておくためのシートです。 誰が役職の担当者か、投票や襲撃は誰になったのかなどを記入できます。 こちらにサンプルを貼っておきますので、活用してみてください。

② 指示棒
夜の時間に、役職者が誰を指名したかを確認するために使います。 意外と100均で買えます。100均すごい!

③ タイマー
スマホでもいいのですが、みんなに見えるようなものがあると、「あと何分」と聞かれる回数が減ります。

ゲームの準備

プレイヤーは、全員が見渡せるように座ります。
GMは、最初に「先に知っておきたいこと」で紹介したこと説明しておきます。

人数に応じて役職カードを準備します。 ルールブックにおすすめの組み合わせが掲載されています。
それをプレイヤーみんなに配り、それぞれ確認しておきます。

『会話型心理ゲーム 人狼DX』のルール

こちらが基本の役職
こちらは特殊な役職

ここからは、会話型心理ゲーム 人狼DXのルールとゲームの流れを紹介していきます。

ゲームの流れ

ゲームは大まかに4つの流れで構成されています。

① 役職の確認
② 昼の時間
③ 投票
④ 夜の時間

① 役職確認

マスターのセリフは、マ「○○」で表しています。
ゲームに採用していない役職の部分は飛ばしてください。

役職確認の進行
  • 開始
    マ「 夜になりました。みなさん目を閉じてください 。」

    全員目を閉じます。
    GMは役職名を呼びながら、誰が担当しているのかを確認します。

  • ① 人狼
    マ「 人狼のプレイヤーは顔を上げてください。」

    人狼のプレイヤーは、顔を上げてください。
    人狼同士確認したり、 作戦をハンドサインで行ったりします。

  • ② 予言者
    マ「 予言者のプレイヤーは顔を上げてください 。」

    予言者のプレイヤーは、顔を上げてください。
    ここで予言者の能力を使用する場合は行います。
    3パターンのどれにするかは事前に決めておきましょう。

  • ③ 霊媒師
    マ「 霊媒師のプレイヤーは顔を上げてください。 」

    霊媒師のプレイヤーは、顔を上げてください。
    役職確認のみ行います。

  • ④ ボディー
    ガード
    マ「 ボディーガードのプレイヤーは顔を上げてください。 」

    ボディーガードのプレイヤーは、顔を上げてください。
    役職確認のみ行います。

  • ⑤ 共有者
    マ「 共有者のプレイヤーは顔を上げてください。 」

    共有者のプレイヤーは、顔を上げてください。
    お互いにもう1人の共有者の確認を行います。

  • ⑥ 裏切り者
    マ「 裏切り者のプレイヤーは顔を上げてください 。」

    裏切り者のプレイヤーは、顔を上げてください。
    役職確認のみ行います。

  • ⑦ 妖狐
    マ「 妖狐のプレイヤーは顔を上げてください 。」

    妖狐のプレイヤーは、顔を上げてください。
    役職確認のみ行います。

  • ⑧ その他
    マ「 〇〇のプレイヤーは顔を上げてください 。」

    その他の役職確認のみ行います。

② 昼の時間

昼の時間の進行
  • 開始
    マ「朝になりました。みなさん目を開けてください。」

    全員目を開けます。

  • 議論開始
    マ「議論時間は○分です。では議論開始。」

    人狼だと思うのは誰かや役職者の情報などを話していきます。
    GMは、1分経過ごとに知らせてあげるといいでしょう。

    残り1分、30秒、10秒のカウントダウンは、絶対にしてあげましょう。

    議論時間は人数に応じて変えていきましょう。

③ 投票

マ「時間となりました。投票に移ります。」

制限時間を迎えたら、投票に移ります。
GMは投票を取りまとめるのですが、投票する人が決まったら 手を挙げて合図をもらうようにするとわかりやすいです。

投票方法に関しては、事前にどちらにするかを決めておきましょう。

投票結果を確認し、一番票が多かった人が追放となります。
今後は、議論には参加できなくなります。 最後に遺言として一言残したりして、退場します。

④ 夜の時間

夜の時間の進行
  • 開始
    マ「夜になりました。みなさん目を閉じてください。」

    全員目を閉じます。 GMは、役職名を呼びながら、役職者の行動を確認していきます。

    すでに役職者が退場していた場合も、必ず確認してください。
    どの役職がいなくなったのかをプレイヤーに悟られないためです。
    実際に役職者が行動しているように、確認するフリをしましょう。

  • ① 霊媒師
    マ「 霊媒師のプレイヤーは顔を上げてください 。」
     「昼に追放された人の正体はこちらです。」

    霊媒師のプレイヤーは、顔を上げます。
    GMはハンドサインを使い、昼の追放者の正体を伝えます。

  • ② 予言者
    マ「 予言者のプレイヤーは顔を上げてください 。」
     「誰を占いたいですか?」

    予言者のプレイヤーは、誰か1人を指名します。
    GMはハンドサインを使い、指名したプレイヤーの正体を伝えます。

  • ③ ボディーガード
    マ「 ボディーガードのプレイヤーは顔を上げてください 。」
     「誰を護りたいですか?」

    ボディーガードのプレイヤーは、誰か1人を指名します。
    GMは指名された人をメモして、人狼の襲撃があっても失敗となることを記録しておきましょう。1日前に護った人は護れません。

  • ④ 人狼
    マ「 人狼のプレイヤーは顔を上げてください 」
     「誰を襲撃するか教えてください」

    人狼のプレイヤーは、相談するなどして1人襲撃する人を指名します。

これらが終わり、人狼の襲撃にあった人がいれば発表し、 ②~④の流れを繰り返していきます。
ゲームの終了条件(各チームの勝利条件)は、追放者が出たり夜が明ける度に確認します。

ゲームの終了

以下の条件になった場合、ゲームは終了して勝敗を確認します。

・すべての人狼を追放した場合
 市民チームの勝利です。

・残っている人間(裏切り者含む)が人狼と同数になった場合
 人狼チームの勝利です。

(妖狐を採用した場合)
市民チームか人狼チームが勝利した時、妖狐が生きている
 妖狐が単独で勝利します。 この時、妖狐は「人間」として人数をカウントされます。

【初心者向け】プレイのポイント3点

人狼が苦手な方もいると思います。
その中でも、チャレンジしてみたいと思っている方もいる事でしょう。

そこで、初心者向けのプレイのポイントを3つだけご紹介します。

① 積極的にウソをつく必要はない

人狼はウソをつかないといけないんでしょ?

と思っている方も多いハズ。

あやしまれたらさすがに「人狼ではないです」と答えないといけませんが、
積極的なウソは得意な人に任せて、苦手な方は「市民だと思い込んで人狼を真剣に探してみる」ことをおすすめします。

② 無理に人を疑わなくてもいい

人を疑うのが苦手だなぁ

人の疑わしい部分を説明するのは、確かに高度なテクニックが必要です。

初心者の方は、「○○さんはあやしくない」と言った信用できる部分を説明することをおすすめします。

③ どのチームも協力してプレイしている

自分のプレイで人に迷惑をかけてしまう

チーム戦である以上、自分の存在は勝ち負けには影響します。
ですが、得意不得意ある中でも「協力して勝ちを目指す姿勢」があれば、 仲間も責めたりしません。

極論、人のプレイを非難する人とは今後一緒にプレイしなければいいのです

『会話型心理ゲーム 人狼DX』の感想

・濃密な心理戦

表情を観察したり言動を分析したり、30分間は頭をフル回転させているのが楽しいです。

ワンナイト人狼では味わえないじっくりとした論の攻防こそ、人狼の醍醐味です

・ドラマが生まれる

「まさか」と思うことが本当に起きてしまうものです。

一緒にプレイする人によって、ゲームの展開や自分の立ち回り方がまったく違ってくるのでおもしろいですよ。

・ウソを付くのが苦手な人もいる

ワンナイト人狼でもお話しましたが、会話でウソを付いたり疑ったりするのが苦手な人もいるので、
必ずみんなが楽しめるわけではないことは注意が必要です。

この記事で紹介した「プレイのポイント」がお役に立てばいいのですが・・・

最後に

今回は、『会話型心理ゲーム 人狼DX』をご紹介しました。

人狼ゲームとしては、スタンダードな役職と少し変化球の役職も入っている充実した内容のセットです。
役職一覧表のカードも少しあるので、初心者の方にもプレイしやすいです。

みんなでわいわい楽しむテンションで、ぜひ一度はプレイしてみて下さい。

コバ
コバ

僕がGMをする時は必ず、ゲームごとに振り返りをしています。

プレイの改善に役立つので、ぜひやってみてください。

初心者におすすめのボードゲーム20個を紹介

👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。

👉No.021~040に紹介したゲームのまとめ記事は、こちら。

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