『王宮のささやき』はこんなゲーム
王宮のささやきは、7種類あるキャラクターカードを自分の前にプレイしていく中で、同じ種類のカードを2枚出さないように避けるゲームです。
手番が来たらキャラクターカードをプレイします。そこには、種類ごとの効果と次のプレイヤーが誰なのかが表されています。
同じカードを出さないように避けつつゲームを進めていきますが、それが避けられない時は、他プレイヤーが得点します。
また、全部で7種類のうち6種類被らず出せたら、出せたプレイヤー1人が得点します。
これらをくり返していき、人数ごとに定められた点数に達したプレイヤーは、ゲームに勝利します。
ゲーム名 | 王宮のささやき |
メーカー | cosaic |
ゲームデザイナー | Michael Rieneck(ミヒャエル・リーネック) |
人数 | 3~5人 |
時間 | 45~60分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 1,980円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・ポーカーフェイスが得意な方
自分のピンチを相手に知らせない方が有利ですよ。
・コンボを考えるのが得意な方
カード効果を上手く組み合わせられたら、おもしろい展開が生まれます。
・じっくり考えるゲームが好きな方
ルールはシンプルですが、勝ち抜くためにはじっくり考えるのも必要です。
『王宮のささやき』の準備
各プレイヤーは、「赤・青・緑・黄色・紫」の中から1つ、担当する色を決めます。
自分の色のカード効果表(矢印カード)と得点カード(寵愛カード)を受け取ります。
キャラクターカードのうち、灰色の14枚と今回参加するプレイヤーカラーのカードを準備してよく混ぜます。
プレイヤーカラーのカードには、各キャラクター7種類が1枚ずつあります。
各プレイヤーに、キャラクターカードを6枚ずつ配り手札とします。
残ったカードは、裏向きのまま山札として中央においておきます。
国王カード6枚をよく混ぜ、キャラクターカードの 山札の横に裏向きのまま山にしておきます。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めておきます。
『王宮のささやき』のルール
ここからは、王宮のささやきのルールを紹介していきます。
カードの見方
最初に「キャラクターカード」と「国王カード」の2種類のカードの見方を解説しておきます。
キャラクターカード
- キャラクター名
- キャラクターの行動
このカードをプレイした時に発生する効果が、アイコンで示されています。 - 次の手番プレイヤーの色
手番が次に来るプレイヤーの色が示されています。
キャラクターカードの種類については、こちらをご覧ください。
国王カード
- 行動できないキャラクター
ここに書かれたキャラクターのカードは、プレイしても効果が発生しません。
「道化師」は、場に出すことが禁止されます。
出さなければならない場合にはラウンドは終了し、他プレイヤー全員が得点します。
国王カードの種類については、こちらをご覧ください。
① 手札からカードをプレイ
手番が来たプレイヤーは、手札からカードを1枚選び、表向きに自分の前にプレイします。
自分の前にカードが並べられる場所を、「密談場」と呼びます。
自分の密談場には、同じキャラクター名のカードは2枚以上存在できません。
② カードの効果を使う
カードごとに決められた効果を使用します。
「国王カード」で沈黙させられていた場合、 カードをプレイしても効果は発生しません。
③ 手番の移動
プレイされたカードの色を確認します。
色に応じて、手番は次のように移動します。
- 灰色以外の場合
次の手番はそのプレイされたカードの色のプレイヤーに移ります。 - 灰色の場合
その時「密談場」におかれたカード枚数が、 最も少ないプレイヤーに移ります。
最も枚数が少ないプレイヤーが複数人いる場合、 カードをプレイしたプレイヤーが、
次の手番のプレイヤーを指定します。
灰色のカードをプレイしたプレイヤーが「密談場」 のカードが最も少ない場合、
続けて手番を行います。
ラウンドの終了
次の場合、ラウンドは終了します。
ラウンドが終了した場合、最後にプレイされたカードの効果は発生しません。
A. プレイヤーの誰かが「密談場」にあるキャラクターカードと同じカードをプレイしないといけない場合
B. プレイヤーの誰かが「密談場」に6種類のキャラクターカードを出した場合
その後、該当プレイヤーは得点します。
A. プレイヤーの誰かが「密談場」にあるキャラクターカードと同じカードをプレイしないといけない場合
即座にラウンドは終了します。他プレイヤー全員、1点獲得します。
B. プレイヤーの誰かが「密談場」に6種類のキャラクターカードを出した場合
即座にラウンドは終了します。6種類そろえたプレイヤーは、1点獲得します。
次のラウンドの準備
ラウンドが終了すると、キャラクターカードを全て集め、山札と一緒に混ぜ直します。
その後、6枚配って①に戻ってプレイしていきます。
「国王カード」は、次のラウンドもそのままにしておきます。
ラウンドを終了させたプレイヤーから、次のラウンドを開始します。
カードの種類
ここからは、「キャラクターカード」と「国王カード」の種類について解説します。
キャラクターカードの種類
キャラクターカードの見方については、こちらをご覧ください。
カードの種類は次の通りです。
会計士 即座に自分の手札を他プレイヤー全員に公開しなければいけない。 | |
魔法使い プレイヤー1人を指名し、お互いの手札を1枚以上交換しなければならない。 | |
メイド 手札を1枚裏向きに捨て、山札から1枚引く。 | |
執事 「密談場」を2ヵ所指定し、そこにあるカード1枚ずつを 交換します。 ※ 同じキャラクターカードが2枚になるようには 交換できません。 ※ 今出した執事は交換できません。 ※ ラウンド開始後2枚目までにプレイした場合、効果は発生しません。 | |
衛兵 自分の密談場にすでにあるカード1枚を手札に戻します。 ※ 密談場にカードがない場合は、効果は発生しません。 | |
将軍 「国王カード」を1枚、山札から公開する。 | |
道化師 何も起こりません。 ただし、「国王カード(道化師)」が公開されている場合、場に出すことはできません。 |
国王カードの種類
国王カードの見方については、こちらをご覧ください。
キャラクターカード「将軍」を場に出したプレイヤーは、 山札から1枚公開します。
カードの種類は次の通りです。
会計士 | |
魔法使い | |
メイド | |
執事 | |
衛兵 | |
道化師 「国王カード(道化師)」が公開されている場合、場に出すことはできません。 |
「国王カード」に指定されたキャラクターは「沈黙」 という状態になり、そのカードを場に出すことは できますが、カードの効果は発生しません。
「道化師」は、場に出すことが禁止されます。
出さなければならない場合にはラウンドは終了し、他プレイヤー全員が得点します。
- 公開された「国王カード」は、新たに「将軍」のカードを出して別の「国王カード」に
変わらない限り、 対象のキャラクターカードを「沈黙状態」にし続けます。 - 「将軍」を出した時に「国王カード」の山札がない 場合、全ての「国王カード」をよく混ぜて
山札を作り直し、1枚公開します。
ゲームの終了
誰かがプレイ人数に応じた点数を獲得した場合、 ゲームは終了します。
- 3人プレイ時・・・6点
- 4人プレイ時・・・5点
- 5人プレイ時・・・4点
その点数に達したプレイヤーは、ゲームに勝利します。
達したプレイヤーが複数人いた場合、 ゲーム終了時に「密談場」に最も多くのカードをプレイしていたプレイヤーが、ゲームに勝利します。
バリエーションルール
ここからは、バリエーションルールを2つ紹介していきます。
- 声なき王宮のささやき
- グループSNEルール
1. 声なき王宮のささやき
ゲームルールには、変更はありません。
毎ラウンド得点計算を行うルールを追加します。
ラウンド終了時、「密談場」に何枚のカードがプレイ されていたのかを、プレイヤー毎に記録しておきます。
ゲームの終了条件は同じですが、勝利点に達したプレイヤーが複数人いた場合、記録していたカード枚数が 最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。
2. グループSNEルール
4~5名でプレイする場合、「B. プレイヤーの誰かが「密談場」に6種類のキャラクターカードを出した場合」に
獲得する点数を2点とします。
プレイ時間の短縮と、そろえる価値が変わります。
『王宮のささやき』の感想
・徐々に追い詰められる感覚が楽しい
最初は何でもプレイできるので気持ちに余裕がありますが、だんだん出せるものが なくなってきてドキドキしてきます。
みんなの表情を見ながら遊ぶと、追い詰められてるのがわかったりして楽しいですね。
・人数が少なくても楽しい
手番が回ってくるまではプレイ人数によって違うものの、 敗北条件は同じなので苦しさはさほどかわりません。
人数が少ない時でも充分楽しめるので、いろんな場面で活躍します。
・思わず声が出てしまう
ポーカーフェイスを維持したいけど、「同じキャラのカードを押し付けられた」 となれば、そうはいかなくなります。
どの瞬間がおもしろいのかがわかりやすいので、声を出して盛り上がれますね。
・計画的に勝つのは難しい
「誰かが1人負け」していくゲームなので、なかなか他プレイヤーより抜きんでるのは難しいです。
少しゲームが長いと感じるかもしれないので、バリエーションルールの「2. グループSNEルール」を採用した方がいいですね。
最後に
今回は、『王宮のささやき』をご紹介しました。かわいい絵柄とは裏腹に、誰かを陥れようとする様なハラハラするゲームです。
手番が順番に来なかったり、いきなり手札を公開しないといけなかったりするような、このゲームにしかない体験をぜひしてみて欲しいですね。
ピンチになるとよくしゃべるあなた、
きっと周りにバレてますよ(笑)
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