『落水邸物語』はこんなゲーム
落水邸物語は、事前に6回分のトリックの計画を立ててカードを配置しておく、トリックテイキングゲームです。
4回のラウンド(ディール)を行い、合計点数の最も高いプレイヤーが勝利します。
トリックテイキングの用語に関しては、こちらで少し解説していますので、参考にしてみてください。
ゲーム名 | 落水邸物語 |
メーカー | ゲームフィールド |
ゲームデザイナー | 佐伯 拓也 |
人数 | 3~4人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 1,870円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・トリックテイキングが好きな方
ルールはシンプルですが、少し特殊なルールなので慣れている方がより楽しめます。
・変わった雰囲気のゲームを体験してみたい方
相手が欲しい色にいらない色を付けたりと、直接駆け引きがありますね。
・パズルが好きな方
どこで勝ってどこで負けるかを考えてカードをおく感覚は、パズルのようですね。
『落水邸物語』の準備
準備を順を追って解説します。
- ①プレイヤーの担当色を決める
各プレイヤーが担当する色を青、赤、黄、白の中から決めます。
その色と同じ色のプレイヤーカードを2枚ずつ受け取ります。
自分の担当色を示すために、1枚自分の前におきます。 - ②スタートプレイヤーの決定
最近自宅や別荘を購入したプレイヤー、もしくは適当な方法でスタートプレイヤーを決め、
スタートプレイヤーカードを受け取って自分の前におきます。 - ③プレイヤーカードの配置
もう1枚のプレイヤーカードを、スタートプレイヤーを一番左として
時計回りの順番に配置します。
スタートプレイヤーのカードの上に、リードカードをおきます。 - ④得点カードの配置
4枚の設計カードをよく混ぜて山札とします。
その一番上のカードを1枚めくり、そこに書かれている順番で、得点カードを配置します。 - ⑤手札の配布
落水邸カードは、青,赤,黄の3色で1~8の数字があります。
落水邸カードをよく混ぜて、各プレイヤーに6枚ずつ裏向きで配ります。
『落水邸物語』のルール
ここからは、落水邸物語のルールを紹介していきます。
基本的には、このゲームは「マストフォローのトリックテイキング」になります。
4人用のルールと3人用のルールでは、少しだけ異なる部分があります。
先に4人用のルールを解説し、その後3人用のルールとの違いを解説します。
① 落水邸カードの配置
スタートプレイヤーから、落水邸カードを時計回りに順番においていきます。
まず、得点カードの上から6番目(1番下)からカードをおいていきます。
全プレイヤーが時計回りに落水邸カードをおいたら、 最初にスタートプレイヤーだったプレイヤーは、スタートプレイヤーカードを左隣に渡します。
次に、新たにスタートプレイヤーとなったプレイヤーは、得点カードの上から5番目のカードをおいていきます。 各プレイヤーも、同様に時計回りにおいていきます。
この流れを、得点カードの上から1番目(1番上)までくり返します。
② 得点カードの獲得
全てのプレイヤーが、1番目までカードをおくことができたら、 得点カードの獲得を行います。
まずは、プレイヤーカードの上にリードカードがおかれたプレイヤー(一番最初のスタートプレイヤー)が、1番目においたカードの色を確認します。
1番目におかれたカードの中で、その色と同じ色で最も数字の大きいカードを確認します。
そのカードを出したプレイヤーは、1番目の得点カードを受け取ります。
得点カードを獲得したら、そのプレイヤーのプレイヤーカードの上にリードカードを移動させます。
2番目~6番目に関しても、同様に得点カードを獲得していきます。
③ 得点計算
1~6番目までの全てのカードの獲得が終わったら、得点計算を行います。
得点には、「通常の得点」と「ボーナス得点」の2種類あります。
- 通常の得点
各プレイヤーは、赤の数字と青の数字の得点カードを色ごとに合計します。
その2つの得点の内、高い得点から低い得点を引きます。
その値が、プレイヤーの得点となります。 - ボーナス得点
得点カードを1枚も獲得していないプレイヤーが1人だけだった場合、3点獲得します。
複数人いた場合、1枚も獲得していないプレイヤー全員、得点を得る事はできません。
各プレイヤーは、得点計算が終わったら、自分の得点を記録しておきます。
④ 次回の準備
得点の記録が終わったら、得点カードを戻して次のラウンドの準備を行います。
- 設計カードを新たに出す
- 落水邸カードをよく混ぜて配る
- 前回の最初のスタートプレイヤーの左隣が次の最初のスタートプレイヤー
- スタートプレイヤーの上にリードカードをおく
この順番で準備を行い、次のラウンドをプレイします。
ゲームの終了
4ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
4回のラウンドで獲得した得点を合計し、合計得点の最も大きいプレイヤーが勝利します。
同点の場合は、その全員が勝利となります。
3人用ルール
基本的なルールは4人用と同じですが、異なる部分を準備と進行に分けて解説します。
ゲームの準備の変更点
4人用と同様に、②まで行います。③,④は変更点があります。
- ①プレイヤーの担当色を決める
各プレイヤーが担当する色を青、赤、黄、白の中から決めます。
その色と同じ色のプレイヤーカードを2枚ずつ受け取ります。
自分の担当色を示すために、1枚自分の前におきます。 - ②スタートプレイヤーの決定
最近自宅や別荘を購入したプレイヤー、もしくは適当な方法でスタートプレイヤーを決め、
スタートプレイヤーカードを受け取って自分の前におきます。 - ③プレイヤーカードの配置
①で選ばれなかったプレイヤーカードを 一番左におき、その次からスタートプレイヤーから時計回りの順番でプレイヤーカードをおきます。
リードカードは、一番左のプレイヤーカードの上におきます。 - ④得点カードの配置
4枚の設計カードをよく混ぜて山札とします。
その一番上のカードを1枚めくり、そこに書かれている順番で、得点カードを配置します。
落水邸カードの山札から6枚取り、一番左のプレイヤーカードの下におきます。
以下のルールに基づいて落水邸カードをおきます。1番目の得点カードにおかれた落水邸カードは、裏向きでおく
2~5番目のカードを表向きにおき、数字が8のカードが2枚以上ある時、 カードを回収してよく混ぜ、再度おきなおします。
- ⑤手札の配布
落水邸カードは、青,赤,黄の3色で1~8の数字があります。
落水邸カードをよく混ぜて、各プレイヤーに6枚ずつ裏向きで配ります。
ゲームの進行の変更点
4人用と同様に、①~③まで行います。②の注意点とその他に変更点があります。
②得点カードの獲得を行う時、一番左のプレイヤー(選ばれなかった色のプレイヤーカード)が 得点カードを獲得する場合、その得点カードは誰の物にもなりません。
・④次回の準備を行う時、リードカードは毎回一番左のプレイヤーカードの上におきます。
・3ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
3回のラウンドで獲得した得点を合計し、合計得点の最も大きいプレイヤーが勝利します。
同点の場合は、その全員が勝利となります。
バリエーションルール
ここからは、3つのバリエーションルールを紹介していきます。
- シンキングカードの使用
- 配置順の変更
トリックテイキングやこのゲーム自体に慣れてない方は、採用するといいでしょう。 - 手札の入れ替え
トリックテイキングやこのゲーム自体に慣れた方は、採用するといいでしょう。
1. シンキングカードの使用
各プレイヤーに1枚ずつ、プレイヤーの色と同じ「シンキングカード」を配ります。
このカードを手札に加えてプレイします。
どのカードを出すか迷った際、そのラウンドの最後までどのカードを出すかを考えることができます。
シンキングカードには、以下のルールがあります。
- 落水邸カードの代わりにおける
- 全ての列の配置後、最後の1枚と入れ替えて配置できる
- 1ゲーム中には一度しか使えない
2. 配置順の変更
①落水邸カードの配置の時、3列ずつの2回に分けて行います。
まずは、3~1番目の得点カードの横にカードをおきます。
次に、6~4番目の得点カードの横にカードをおきます。
3. 手札の入れ替え
④次回の準備の時、落水邸カードを混ぜません。
各プレイヤーは、自分がおいた落水邸カード6枚を回収します。
その回収したカード6枚を左隣のプレイヤーに渡します。
各プレイヤーは、その渡された6枚の落水邸カードで次回のラウンドを行います。
『落水邸物語』の感想
・勝ち負けのコントロールが絶妙
勝つ予定でおいたカードも、前の勝敗でリードするプレイヤーが変わると負けることもある。
上手くいってもいかなくても、もう1回チャレンジしたくなりますね。
・相手の考えも見えてくる
赤で勝ちたいか青で勝ちたいか、徐々にカードをおいていくと何となく見えてきます。
人の考えを推測して上手くいくと楽しいです。
・1回ではおもしろさが伝わりにくい
1回だけのプレイでは、流れるように終わってしい楽しさが理解しきれません。
最初はルール理解の為と思って、何度かプレイしてみることをおすすめします。
最後に
今回は、『落水邸物語』をご紹介しました。事前にカードを逆順に配置してから処理を行う、独特なプレイ感のゲームです。
最初は運要素が強めに感じますが、回を増すごとに勘所がわかるようになってくる、不思議な味わいがあります。
ある程度ゲームの経験がある人通しの方が、その勘所を早くつかめて楽しめるかなと思います。
実在する「フランク・ロイド・ライト」という建築家を
モデルにしているとは驚きました。
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