『スカルキング』はこんなゲーム
スカルキングは、自分が何回勝てるかを予想するトリックテイキングです。
全体で1~10ラウンドまでトリックテイキングを行うのですが、ラウンド数と同じ枚数の手札が配られます。
手札を見ながら自分がこのラウンドで何回勝てるかを予想して一斉に予想数を公開し、手札のカードを出し切るまでトリックテイキングを行います。
その後、ラウンドの勝利数と自分の予想とを比較して得点計算を行います。
これを10ラウンドくり返し、最も得点の多いプレイヤーは、ゲームに勝利します。
この記事では、僕が持っている「旧版」を元に書いています。 現在流通している「リゴレさんの出版しているスカルキング」とは、コンポーネントやルール等が異なっている場合があります。
トリックテイキングの用語に関しては、こちらで少し解説していますので、参考にしてみてください。
ゲーム名 | スカルキング |
メーカー | Schmidt Spiele リゴレ |
ゲームデザイナー | Brent Beck (ブレント・ベック) Apryl Stott(アプリル・ストット) |
人数 | 2~6人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 8才~ |
価格 | 2,000円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・トリックテイキングが好きな方
読み合いなど、トリックテイキングの醍醐味を充分に楽しめます。
・一発逆転が好きな方
終盤に大きい点数を取れるチャンスもあり、逆転がねらえて楽しいですよ。
・計画するのが好きな方
ここで勝つのか負けるのか、予想の勝利数に近づけるのには計画性は大事です。
『スカルキング』の準備
カードは以下の物があります。
- カラーカード(52枚)
「黒・赤・青・黄色」の4色、各1~13 - 脱出(5枚)
- 人魚(2枚)
- 海賊(5枚)
- きまぐれメリー(1枚)
- スカルキング(1枚)
特殊カードの詳細は、こちらで解説します。
全てのカードを裏向きでよく混ぜ、各プレイヤーにラウンド数と同じ枚数配ります。
最初は1ラウンド目なので1枚、2ラウンド目は2枚…10ラウンド目は10枚といった感じです。
ディーラーの左隣のプレイヤーが、スタートプレイヤーとなります。
『スカルキング』のルール
ここからは、スカルキングのルールを紹介していきます。
① 勝ち数を予想する
各プレイヤーは、配られた手札を見てこのラウンドで何回勝てるか、もしくは全く勝てないかを予想します。
「ヨーホーホー」というかけ声と共に、手で勝ち数を示しながら同時に数字を宣言しつつ出します。
宣言した数は、プレイヤー毎にメモ用紙などに記録しておきます。
自作のメモですので、よければご利用ください。
スカルキング 得点メモ
② プレイ
スタートプレイヤーは、手札からカードを1枚選んで自分の前に表向きで出します。
時計回りに次のプレイヤーへ手番が移ります。
次のプレイヤーからは、以下の条件にしたがってカードをプレイしなければいけません。
- 最初に出されたカードと同じ色のカードがあれば、必ずそれを出さなければいけない
【マストフォロー】と呼ばれるルール - 最初に出されたカードと同じ色のカードがなければ、他の色の任意のカードを出す
- 特殊カードはいつでも出すことができる
- 最初に出されたカードが特殊カードの場合、それ以降に出されたカラーカードの色をフォローしないといけない
③ トリックの勝敗
全員が1枚ずつカードを出したら、トリックの勝敗を判定します。
基本的には、最初に出されたカードの色と同じ色で、最も数字が大きいカードをプレイしたプレイヤーがトリックに勝利します。
最初に出された色以外をプレイした場合は、そのトリックに敗北します。
黒のカードは切札で、他の3色に勝ちます。
また、特殊カードの効果は以下の通りです。
・脱出(5) 数値を「0」として扱い、常に負けます。 全プレイヤーがこのカードをプレイした場合、最初にカードをプレイしたプレイヤーが勝者になります。 | |
・人魚(2) 全てのカラーカードに勝ちます。しかし、海賊には負けます。 ですが、スカルキングには勝つことができます。 また人魚が複数プレイされた場合、 最初にプレイした人魚カードがより強いカードになります。 【ボーナスポイント】 人魚でスカルキングに勝利・・・50点 | |
・海賊(5) 全てのカラーカードと人魚に勝ちます。 しかし、スカルキングには負けます。 また海賊が複数プレイされた場合、 最初にプレイした海賊カードがより強いカードになります。 | |
・きまぐれメリー(1) プレイする時に、「脱出」か「海賊」のどちらの効果にするか宣言してプレイします。 | |
・スカルキング(1) 全てのカラーカードと海賊に勝ちます。しかし、人魚には負けます。 【ボーナスポイント】 スカルキングで海賊(きまぐれメリーを含む)に勝利・・・海賊カードの枚数×30点 |
トリックに勝利したプレイヤーは、それらのカードをまとめて裏向きにし、自分の手元に何トリック取ったかわかるように置いていきます。
④ 手札がなくなるまで続ける
先程のトリックで勝利したプレイヤーから、次のトリックを開始します。
この流れを全員の手札がなくなるまでくり返します。
ラウンドの終了
全員の手札がなくなるまでくり返したら、ラウンドは終了します。
ここで得点計算を行います。
得点計算の方法は、以下の通りです。
宣言数 | 宣言の 成功・失敗 | 得点 | 例 |
0 | 成功 | ラウンド数×10点 | 4ラウンド目で成功・・・4×10=40点 |
失敗 | ラウンド数×-10点 | 8ラウンド目で失敗・・・8×-10=-80点 | |
1~10 | 成功 | 宣言数×20点 | 宣言数が3で成功・・・3×20=60点 |
失敗 | 宣言数との差分×-10点 | 宣言数が3で獲得数が1・・・2×-10=-20点 | |
– | ボーナス | ① スカルキングで海賊 (きまぐれメリーを含む)に勝利・・・ 海賊カード数×30点 ② 人魚でスカルキングに勝利・・・ 50点 | ① きまぐれメリーを「脱出」・「海賊」のどちらでプレイしていても、ボーナスポイントの対象になる |
メモ用紙に各プレイヤーの得点を記録します。
その後新しいラウンドは、このラウンドのスタートプレイヤーの左隣のプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、次のラウンドを開始します。
ゲームの終了
10ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
全てのラウンドでの得点を計算し、最も得点の多いプレイヤーは、ゲームに勝利します。
『スカルキング』の感想
・みんなの思惑を考えるのが楽しい
「勝ち数の宣言は○だから、これは…」といった感じで、1手から何を考えているのか考えるのが楽しいですね。
相手が勝ちたくないのにあえて負けたりと、駆け引きが重要ですよ。
・カード運だけでは勝敗は決まらない
ただ勝てばいいというとカード運は重要ですが、負けることも必要です。
手札を見て勝てそうな数を予想するので、運要素は低くなっているので、ヒリヒリした勝負が楽しめますね。
・トリックテイキングの基礎が学べる
いろんなトリックテイキングがありますが、このゲームはその基礎的なルールが採用されています。
このゲームに慣れてくると、いろんなトリックテイキングが楽しめるようになりますよ。
・勝ち数の宣言がわかりずらい
手で示した後、メモには書きますがプレイ中に確認するのが少し面倒です。
最近は100均などでも「10面ダイス」が手に入るので、活用してみるといいかもしれませんね。
最後に
今回は、『スカルキング』をご紹介しました。勝ち数を予想してプレイする、基礎的な要素の詰まったトリックテイキングです。
ルールもそこまで複雑ではなく1ゲームをさくっと遊べるので、 ゲーム会はもちろん、旅先なんかでも楽しめるいいゲームですね。
個人的にはこの旧版のアートが、
男心をくすぐって好きですね。