『ダンシングドラゴン』はこんなゲーム
ダンシングドラゴンは、2人組でドラゴンのカードを頭から尻尾まで4枚そろえるセットコレクションゲームです。
プレイヤーは、2人1組のペアにわかれます。その後全プレイヤーには5枚ずつカードが配られます。
その中から1枚選んで裏向きで出し、ラウンド開始の合図と共に表向きにします。
そこからは手番はなく、全員いっせいに場のカードと手札のカードを1枚ずつ交換していきます。
交換していく中で、頭・翼・体・尻尾が同じ色のドラゴン、もしくはワイルドドラゴンでそろえられれば役は完成します。
そろったら役名を宣言するのですが、その役名はそろえたプレイヤーが宣言することはできません。
そろえたプレイヤーは、自分のペアにサインを送って役名を宣言してもらいます。
宣言に成功すると得点でき、どこかのペアが10点になったらゲームは終了し、そのペアはゲームに勝利します。
ゲーム名 | ダンシングドラゴン |
メーカー | テンデイズゲームズ |
ゲームデザイナー | Margaret Weis (マーガレット・ワイス) |
人数 | 4~8人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 6才~ |
価格 | 1,800円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・大人数で遊びたい方
最大8人まで一緒に遊べて盛り上がりますよ。
・アクションゲームが好きな方
リアルタイムで動いたり、サインをペアに送ったりと楽しいですね。
・協力ゲームが好きな方
ペア戦なので、味方の方とは仲良くなれますよ。
『ダンシングドラゴン』の準備
- ①ペアを作る
2人1組のペアを作ります。
- ②サインを決める
ペアごとに分かれて役ごとにサインを決めます。
お互いに理解できるものをサインにしましょう。ゲーム中にサインを変更することもできます。
他プレイヤーに向けて変更を宣言し、新たに決めます。 - ③カードを5枚ずつ配る
52枚のカード全てを裏向きにしてよく混ぜ、各プレイヤーに5枚ずつ配ります。
余ったカードは、一旦脇によけておきます。
『ダンシングドラゴン』のルール
ここからは、ダンシングドラゴンのルールを紹介していきます。
ドラゴンの役
ドラゴンの役は3種類あります。
・ロイヤルドラゴン(3点) 頭・翼・体・尻尾の4枚が、同じ色のカードで作られたドラゴンです。 | |
・ドラゴン(1点) ロイヤルドラゴンを作るカードの内、1~3枚がワイルドカードに置き替えられたドラゴンです。 | |
・ワイルドドラゴン(6点) 頭・翼・体・尻尾の4枚が、ワイルドカードで作られたドラゴンです。 |
ゲーム開始時には、これらそれぞれに対してサインを決め、相手にも伝わるようにしておきます。
手札で役ができた場合、パートナーにサインを送って正しい役名を宣言してもらわなければいけません。
① ラウンド開始
裏向きに出したカードを合図と共に表向きにします。
② カードを交換する
手番はないので、全プレイヤーがいっせいに場のカードと手札を交換していきます。
「手札から1枚表向きに出す→場からカードを1枚手札に入れる…」
といった流れをくり返していきます。
③ サインを送る
自分の手札で役ができた場合、パートナーに対してどの役がそろったかをサインを送って伝えます。
④ 役名を宣言する
パートナーからサインが送られたと思ったら、そのサインにしたがって役名をはっきりと宣言します。
⑤ 完成の確認
役名が宣言されたらラウンドは終了となり、全プレイヤーは交換をやめなければいけません。
その後、役名を宣言したプレイヤーのパートナーは、カードを公開します。
- 役名と完成したドラゴンが合っていた場合
宣言したペアは、役名に応じた点数を獲得します。 - 失敗していた場合
「宣言した役名と完成したドラゴンが異なる」・「ドラゴンが完成していない」といった場合、
宣言したペア以外のペアが1点ずつ獲得します。
得点計算が終わったら、脇に置いたカードを含む全てのカードをひとまとめにして裏向きでよく混ぜて新しいラウンドを開始します。
リバースドラゴン
まだ宣言が行われていない状況で、他のペアがドラゴンを完成させていたと思った場合、「リバースドラゴン」と宣言することができます。
通常の宣言と同じように、ラウンドは終了します。
「リバースドラゴン」の宣言を行ったペア以外は全員、手札を公開します。
- ドラゴンが完成していた場合
その役に応じた点数が完成していた数分、リバースドラゴンを宣言していたペアは点数を獲得します。 - 「リバースドラゴン」の宣言が失敗した場合
他のペア全組が3点獲得します。
リバースドラゴンのルールには、選択ルールがあります。 後程解説します。
ノードラゴン
ゲーム中、配られたカードだけではドラゴンを作れないということがまれにあります。
プレイ中にそう感じた場合はいつでも、「ノードラゴン」と宣言することができます。
他プレイヤーがそれに対して、同じく「ノードラゴン」と返した場合、ラウンドを一旦中断します。
その後、脇によけていたカードから各プレイヤーに追加で1枚ずつ配ります。
ラウンドの開始時と同様に、1枚選んで裏向きで出し、合図と共に表向きにしてラウンドを再開します。
もしも、誰も「ノードラゴン」の宣言に対して返事がなければ、カードの追加は行わずにラウンドを続けてます。
ゲームの終了
ラウンドが終了して得点計算を行っていずれかのペアが10点に達した場合ゲームは終了となり、そのペアがゲームに勝利します。
選択ルール
リバースドラゴンについて、選択ルールがあります。変更点は以下の通りです。
- 宣言した場合、どのプレイヤーに対しての宣言なのかを指し示す
- 完成しているかの確認は、指し示されたプレイヤーの手札のみ行う
- 宣言に失敗した場合、他のペア全組が3点獲得する
通常のルールより、より慎重にサインの観察を行ったり宣言を行う様になります。
ゲームに慣れた頃に採用すると、より緊張感が生まれます。
『ダンシングドラゴン』の感想
・サインを決めるのが楽しい
2人だけしかわからないようにサインを考えるのが、普通のボードゲームではあまりないので楽しいですね。
たまにはウソのサインをするなどして、周りを騙すのもおもしろいですよ。
・子どもでもわいわい楽しめる
字はおろか数字さえも出て来ないので、子どもでも充分に楽しめます。
かわいいドラゴンの絵も、お子さんは好きになれると思いますよ。
・いろんな場面で活躍する
前述した子どもがいる環境はもちろん、大人同士でも充分に楽しめます。
個人的なおすすめは、婚活パーティなどで男女ペアで遊ぶと、 相手のことが知れて仲良くなれますよ。
・6人か8人が望ましい
4人だと使用されるカードが少ないので、「ノードラゴン」にならないまでも、なかなかそろいずらくなります。
6人か8人で遊ぶ方が、このゲームをより楽しめますね。
最後に
今回は、『ダンシングドラゴン』をご紹介しました。いち早く役を完成させてペアに役名を宣言してもらうという、他にはあまりない体験ができるセットコレクションゲームです。
最近、あまり流通していないのが残念です。
ボードゲーム漫画『放課後さいころ俱楽部』の7巻でも登場していますので、ぜひ読んでみてください!
静かに始まって最終的には大爆笑になる、
絶対に盛り上がれる楽しいゲームですよ!