『宝石の煌き』はこんなゲーム
宝石の煌きは、カード獲得して得点する拡大再生産のゲームです。
プレイヤーは、ルネサンス期の豪商となり宝石トークンを用いて、 発展カードと呼ばれるカードを獲得していきます。
そのカードには、特定の宝石が生み出され、その効果で以降の 発展カードの獲得がしやすくなります。
また、カードには威信ポイントと呼ばれる勝利点がある物もあります。
時計回りで手番が進んでいく中、プレイヤーの誰かが15点の威信ポイントを獲得したら、全プレイヤーが同じ数の手番を実行します。
その後ゲームは終了し、最も点数が多いプレイヤーはゲームに勝利します。
ゲーム名 | 宝石の煌き |
メーカー | ホビージャパン |
ゲームデザイナー | Marc André (マーク・アンドレ) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 旧版 5,500円(税込) 新版 5,940円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・買い物が好きな方
カードのコストを考えて効率よく買い物をしていくゲームです。
・静かな戦いが好きな方
派手さはないですが、各々思惑を巡らせて駆け引きする楽しさがあります。
・少し難しいゲームに挑戦してみたい方
勝つまでの戦略を考えて実現できると気持ちいいですよ。
『宝石の煌き』の準備
1~3レベルに分かれている発展カードを、レベル別に分けて裏向きにしてよく混ぜます。
下から上にレベルが上がっていくように山札を配置し、 そこから4枚ずつ表向きに並べます。
レベル3の発展カードの上に、貴族タイルをプレイヤー人数+1枚用意し、表向きに並べます。
宝石トークン(エメラルド・サファイヤ・ルビー・ダイヤモンド・オニキスの5色 + 黄金)をレベル1の発展カードの下に、プレイヤー人数に応じた数分配置します。
人数 | 5色 | 黄金 |
2人 | 4枚 | 5枚 |
3人 | 5枚 | 5枚 |
4人 | 7枚 | 5枚 |
適当な方法でスタートプレイヤーを決めておきます。
『宝石の煌き』のルール
ここからは、宝石の煌きのルールを紹介していきます。
手番になったら、以下の4つのアクションからどれか1つを必ず実行します。
A. 異なる色の宝石トークンを3枚得る
B. 同じ色の宝石トークンを2枚得る
C. 発展カードを1枚確保し、黄金トークンを1枚得る
D. 場にある発展カードか確保している発展カードを1枚購入する
アクションの詳細を解説する前に、先に「発展カードと貴族タイルの見方」を解説します。
発展カードと貴族タイルの見方
場に並んでいる発展カードと貴族タイルについて、それぞれ見方を解説します。
発展カード
- 購入コスト(左下)
示された色と数字分の宝石を支払うことができれば、このカードを購入できる - ボーナス(右上)
このカードを所有することで得られる、宝石トークンの代わりとなるボーナス
購入時にその宝石のコストを減らすことができる - 威信ポイント(左上)
このカードを所有することで得られる勝利点
貴族タイル
- 訪問コスト(左下)
ここの書かれた色と枚数分の発展カードを所有した場合、自動的にこの貴族の訪問を受ける - 威信ポイント(左上)
このタイルを所有することで得られる勝利点
全て3点のポイントが付いている
プレイヤーの手番終了時、貴族タイルに書かれた 発展カードを確保していた場合、貴族タイルの訪問を受けます。
以下の条件があります。
- 訪問は、アクションには数えない
- 訪問を拒否をすることはできない
- 複数の貴族タイルが訪問できる状態の場合、1人だけ貴族を選んで訪問を受ける
A. 異なる色の宝石トークンを3枚得る
場にある宝石トークンから、異なる3色を選んで 1枚ずつ獲得します。
Aのアクションには以下の条件があります。
- 手番終了時に持てるトークンは10枚まで
超えた場合、余分を場に戻す - 獲得したトークンは全て見えるようにする
B. 同じ色の宝石トークンを2枚得る
場にある宝石トークンから、1色選んで2枚獲得します。
Bのアクションには以下の条件があります。
- 場にその色のトークンが4枚以上残っていれば、2枚獲得することができる
- 手番終了時に持てるトークンは10枚まで
超えた場合、余分を場に戻す - 獲得したトークンは全て見えるようにする
C. 発展カードを1枚確保し、黄金トークンを1枚得る
場にある発展カードを1枚確保(予約)し、黄金トークンを1枚獲得します。
Cのアクションには以下の条件があります。
- 場に表向きに並んだカードか、裏向きの山札から1枚選んで確保する
- 確保したカードは手札とし、他プレイヤーには見せないようにする
- 発展カードを確保したら、ただちに 同じレベルの発展カードを補充する
- 捨て札にすることはできない
- Dのアクションで購入し、所有することができる
- 手札は3枚まで
- 黄金トークンはCのアクションのみで獲得できる
- 黄金トークンが場にない場合でも、カードの確保は可能
その場合は黄金トークンは得られない
D. 場にある発展カード1枚か、確保している発展カードを1枚購入する
場にある発展カード1枚か、確保している発展カードを1枚購入します。
Dのアクションには以下の条件があります。
- 購入コストを宝石トークンと所有しているカードのボーナスで支払うことができれば購入できる
- 黄金トークンはジョーカーで、任意の色の代わりとして支払うことができる
- 支払った宝石トークンは場に戻す
- 場に並んだ発展カードを購入した場合、ただちに同じレベルの発展カードを補充する
- カードは色別に分け、威信ポイントとボーナスが見えるようにずらして重ねておく
- 手番終了時、貴族タイルに書かれた発展カードを確保していた場合、貴族タイルの訪問を受ける
発展カードや貴族タイルに関しては、こちらで解説していますので、併せてご確認ください。
ゲームの終了
いずれかのプレイヤーが15威信ポイントに達した場合、そのラウンドを全プレイヤーが同じ手番数になるまで続けたら、ゲームは終了します。
威信ポイントが最も多いプレイヤーは、ゲームに勝利します。
同点の場合、購入した発展カードが少ないプレイヤーが勝利します。
『宝石の煌き』の感想
・ルールがシンプル
宝石チップを使ってカードを購入するだけなので、 自分の手番でやることはとても分かりやすいです。
カードゲームより少し複雑なゲームに挑戦してみたい方には、 ちょうどいいゲームですね。
・全体の状況がわかりやすい
予約したカードの内容以外の情報は、全部見えています。
誰がどのカードや貴族を狙っているかなどがわかりやすいので、 他プレイヤーとの駆け引きも熱いですね。
・どんどん発展していくのが楽しい
発展カードが増えてくると買えるカードが増え、点数も加算されていきます。
手元が発展していく楽しさが、このゲームの醍醐味ですね。
・慣れた人とは差が出やすい
宝石チップを相手に渡さないように絞ったり、 発展カードの価値観がわかるので安いカードを選べたりと、経験者とは実力差が出てしまいがち。
最初は4人でプレイして、少し運の要素が強くなるぐらいが ちょうどいいかもしれません。
最後に
今回は、『宝石の煌き』をご紹介しました。以前独自に調べた結果、 多くの方が「初めて買ったゲーム」に名前を挙げる程の拡大再生産の定番ゲームです。
どの人数でもしっかりとした駆け引きを楽しめ、並ぶカードや貴族によっても戦略が変わってくるので、 長い間楽しめる必携のゲームだと言えますね。
2人プレイは日本で大会があるぐらい競技としてプレイされているので、
ハマった方はその道を究めてみては?