『フラムルルイエ』はこんなゲーム
フラムルルイエは、クトゥルフ神話をテーマとした、 入札を行って場札を獲得するカードゲームです。
親プレイヤーは、今回獲得できる点数のカードを先に確認し、 その後手札から1枚カードを選び、表向きに入札するカードを出します。
子プレイヤーは、それを見て入札するカードを裏向きで出します。
全員のカードがでそろったら一斉に公開し、最も大きい値のカードを出したプレイヤーは、 場の点数を獲得します。
場札を獲得したプレイヤーは、入札したカードを失点として受け取り、 負けたプレイヤーは、入札したカードを-1点として受け取ります。
これを12ラウンドくり返し、最も点数が大きいプレイヤーがゲームに勝利します。
ただし、全プレイヤーがマイナスの点数だった場合、 最も点数が小さいプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム名 | フラムルルイエ |
メーカー | BakaFire Party |
ゲームデザイナー | れらしう |
人数 | 3~5人 |
時間 | 15~20分 |
年齢 | 12才~ |
価格 | 2,000円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・クトゥルフ神話が好きな方
クトゥルフ神話でよく出て来るアイテムが登場し、雰囲気が盛り上がりますね。
・読み合いが好きな方
親の行動や点数の取り方など、読み合いが楽しいですね。
・思い切りのいい方
負ける時は一気に負けた方が勝てるかもしれないので、思い切りも大事です。
カードの見方
最初に「パワーカード」と「宝物カード」の2種類のカードの見方を解説しておきます。
パワーカード
- 宝物を入手する際のパワー(表面 上部)
- 表面で獲得した際のマイナスの勝利点(表面 下部)
- 狂気カード -1点の勝利点(裏面)
宝物カード
- 入手した際の勝利点(表面 下部)
- 表面に書かれている勝利点の種類(裏面 下部)
『フラムルルイエ』の準備
準備は、以下の流れで行います。
- ①手札の配布
プレイヤーは、「4~15のパワーカード」を色ごとに分けて1組受け取り手札とします。
切札カードを以下の方法で配布し、内容を確認して手元に裏向きで おいておきます。切札カード
- 5人プレイの場合
5枚をよく混ぜて、裏向きで配ります。 - 4人以下の場合
「ルルイエ異本」以外の切札カードを「プレイ人数-1枚」無作為に選びます。 その後、「ルルイエ異本」を加えてよく混ぜ、裏向きで配ります。
- 5人プレイの場合
- ②宝物カードの準備
宝物カードを全て裏向きにして、「浅層」・「中層」・「深層」に分け、
それぞれから1枚ずつ取り除きます。
これらは、今回のゲームでは獲得できません。残った宝物カード12枚をよく混ぜて、山札とします。
山札の1番上のカードが「浅層」になるまで、カードを山札の底に送ります。山札の右側に、「山札の1番上」を右側、「2番目」を左側に裏向きでおきます。
1番底のカードを引いて表向きににし、山札の左側におきます。- 右側の宝物カード:「このラウンドの宝物」
左側:「次のラウンドの宝物」
山札の左側:「最後のラウンドの宝物」
- 右側の宝物カード:「このラウンドの宝物」
- ③最初の親の決定
「ルルイエ異本」を切札カードとして配られたプレイヤーは、そのカードを公開します。
そのプレイヤーが最初の親となり、「取り除いた3枚の宝物カード」を自分だけ確認します。
『フラムルルイエ』のルール
ここからは、フラムルルイエのルールを紹介していきます。
① 親の行動
親プレイヤーは、「このラウンドの宝物」の点数を確認します。
その後、手札から1枚パワーカードを表向きで出します。
パワーカードとして使用できる切札カードを出しても構いません。
② 子の行動
親以外の子プレイヤーは、手札から1枚パワーカードを裏向きで出します。
パワーカードとして使用できる切札カードを出しても構いません。
③ 勝敗決定
全てのプレイヤーは、出したパワーカードを表向きにし、 数字を比較します。
勝敗の判定方法は以下の通りです。
- 最も高い数字を出したプレイヤーが勝利
- 最も高い数字を出したプレイヤーが複数人いた場合、
「親 → 親からみて時計回りで親に近いプレイヤー」の優先順位で勝者を決める
④ 狂気の浸食
負けたプレイヤーは、自分の出したパワーカードを裏向きかつ横向きにして、「狂気カード」として手元においておきます。
すでに「祓われていない狂気カード」がおかれている場合、枚数が確認できるように重ねておきます。
ゲーム終了時に「祓われていない」(無効化)狂気カードは、「-1点」の勝利点となります。
⑤ 宝物とパワーカードの獲得
勝ったプレイヤーは、「このラウンドの宝物」を裏向きのまま獲得します。
「祓われていない狂気カード」がある場合、その上に宝物カードを 重ねておきます。
宝物カードがおかれた狂気カードは、「祓われた」(無効化された) 物として扱われます。
以降、獲得した宝物カードの表面はいつでも確認することができます。
次に、自分の出したパワーカードを表向きのまま獲得します。
先程の宝物カードの上に、少しずらして重ねておきます。
⑥ ラウンドの移行
「次のラウンドの宝物」を右に移動させて、「このラウンドの宝物」とします。
山札の1番上のカードを1枚引き、「次のラウンドの宝物」の場所へおきます。
もし山札がない場合、「最後のラウンドの宝物」を「次のラウンドの宝物」におきます。
今回のラウンドで勝利したプレイヤーは、次のラウンドの親プレイヤーとなります。
以降は、①に戻ってラウンドを進めていきます。
最後のラウンド
「最後のラウンドの宝物」は、全てのプレイヤーが表向きで内容を知った状態でプレイします。
それ以外は通常のラウンドと同じように進めていきます。
切札カードの種類
ルルイエ異本 最初に取り除かれた3枚の宝物カードを確認することができます。 また、最初の親プレイヤーになります。 | |
輝くトラペゾヘドロン 17のパワーカードとして使用できます。 | |
旧き印 1. 15のパワーカードとして使用できます。 2. ラウンドに勝利した際に使用すると、獲得しうよとした 宝物カードとパワーカードを獲得せず除外できます。 宝物カードの表を確認してから使用しても構いません。 宝物カードは裏向きで除外します。 | |
黄金の蜂蜜酒 0のパワーカードとして使用できます。 勝者は最も高い数字を出したプレイヤーですが、次のラウンドの親プレイヤーは このカードを出したプレイヤーです。 また、次のラウンドの「このラウンドの宝物」と「次のラウンドの宝物」の内容を確認することができます。 | |
時間遡行薬 ③で全員のパワーカードを表向きにした時、勝敗の判定をする前に使用できます。 自分の出したパワーカードを手札に戻し、別のパワーカードを出すことができます。 使用した場合、ゲーム終了時に-2点の勝利点となります。 |
ゲームの終了
勝者が「最後のラウンドの宝物」を獲得したら、ゲームは終了します。
得点計算の方法は以下の通りです。
- 宝物カードは、数字分が勝利点
- 表向きで獲得したパワーカードは、その数字分マイナスの勝利点
- 「祓われて」いない狂気カードは、1枚-1点の勝利点
- 使用された切札カード「時間遡行薬」は、-2点の勝利点
これらを全て合計し、得点が最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。
しかし、例外があります。
- 邪神の復活
全てのプレイヤーの勝利点がマイナスだった場合、得点が最も小さいプレイヤーがゲームに勝利します。
『フラムルルイエ』の感想
・駆け引きがおもしろい
どの強さのパワーカードなら勝てるのか、勝っても点数はプラスになるのか。
1枚カードを選ぶだけなのに、他プレイヤーとの駆け引きがおもしろいですね。
最後プラスに収めるのは、結構難しいですよ。
・ウソをつく要素も楽しい
親になって宝物カードを確認した後、どのカードを出すのかは重要です。
プラスに収めようとちょどいいパワーカードを出しているのか、 あえてマイナスになるように無茶なカードを出しているのか、はたまた…。
ウソをついているのかなどの見極めが楽しいです。
・切札カードの出し所を考えるのがおもしろい
切札カードは、どれも強い効果があります。
ゲームの流れと切札カードの効果を見て、ベストのタイミングで使えると気持ちいいですよ。
・全体の状況を把握するのが少し大変
みんなじゃんじゃんカードを獲得していきます。
自分の計算も大変ですが、他プレイヤーの計算までとなると、 なかなか状況把握が大変な面があります。
宝物カードの予想やマイナス点の計算するために、 時々獲得しているカードをお互いに確認する時間を設けるといいかもしれません。
最後に
今回は、『フラムルルイエ』をご紹介しました。クトゥルフ神話のテーマとシステムが上手くマッチした入札ゲームですね。
あえてマイナス点をたくさん取る方が勝てるという、このゲームならではの体験をぜひプレイして味わってみて欲しいです。
深い読み合いが短時間で遊べるので、
クトゥルフ好きはぜひプレイしてみてください!
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