『ギシンアンキノトウ』はこんなゲーム
ギシンアンキノトウは、4面の内2面しか見えていない6本の塔のから、お互いに2本ずつを取り合う2人用ゲームです。
6本の塔の所有権を2人で取り合い、それぞれ2本の塔の所有権が決った時に勝敗を判定します。
先に3勝したプレイヤーは、ゲームに勝利します。
この記事では、僕が持っている「旧版」を元に書いています。
ゲーム名 | ギシンアンキノトウ |
メーカー | カワサキファクトリー |
ゲームデザイナー | 川崎 晋 |
人数 | 2人 |
時間 | 10~20分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 2,500円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・心理戦のゲームが好きな方
相手の動きから考えを予想するのが楽しいです。
・ウソを付くのが得意な方
自分の欲求だけではなく、相手の考えを見越してウソを付くことも重要です。
・シンプルなゲームが好きな方
塔の所有権を取りあるだけなので、ルールはかなりシンプルです。
ittenさんでリメイク
長い間流通しておらず、なかなか手に入りづらい状況が続いていました。
ですが、2023年5月13~14日開催の「ゲームマーケット2023春」にて、ittenさんのリメイクで発売されることが決まりました!
「ファンブリックシリーズ」と呼ばれる小箱のシリーズの第8弾として発売されます。
これからは、ぜひそちらを手に入れてみてください。
『ギシンアンキノトウ』の準備
2人のプレイヤーは、塔をおく台座をはさんで座ります。
赤か青の担当を決め、その所有マーカーを5個受け取ります。
勝利マーカー,巾着,サマリーカードは台座の脇においておきます。
『ギシンアンキノトウ』のルール
ここからは、ギシンアンキノトウのルールを紹介していきます。
各塔には黄色か黒のシールが貼ってあり、黄色のシール1個につき1点となります。
所有権を取り合い、互いに2本の塔が決まったら勝敗の判定になります。
塔は自分が見えている2面しか見てはいけません。
それ以外の面を見た場合、そのプレイヤーは直ちにそのラウンドでは負けとして扱われます。
① 各ラウンドの準備
各ラウンドの準備を順を追って解説します。
- ①第1ラウンドは、じゃんけんなどで「先攻」か「後攻」を決めます。
第2ラウンド目以降は、以下の条件で先攻を決めます。・獲得している勝利マーカーが多いプレイヤー
・勝利マーカーが同じ場合、直前のラウンドで勝利したプレイヤー - ②先攻のプレイヤーは、6本の塔を巾着に入れてよく混ぜて並べます。
6本の塔の内訳は右記のようになります。「4」・「3」・「2」・「2」・「1」・「0」
中身を見ない様に巾着から1本ずつ取り出し、台座に全て並べます。
※ 塔は突起がある方が上になるようにおく
※ 台座におくまでは、塔の上部を持って側面を見ないようにする - ③先攻のプレイヤーは、1本塔を選んで塔の上部を持って底に書かれた点数を確認します。
後攻のプレイヤーも同様に、点数を確認します。※ 塔の向きを変えないように台座に戻す
※ 後攻のプレイヤーは、先攻のプレイヤーが選んだ塔は選択できない - ④以降、先攻のプレイヤーから手番を行います。
② ラウンドの進め方
先攻 → 後攻 と順番に手番を行います。
手番が来たプレイヤーは、6本の塔のから1本を選びます。
自分の色の所有マーカーをその塔の上におきます。
最も上におかれた所有マーカーのプレイヤーが、その塔を所有していることになります。
塔にマーカーをおくのには、以下の条件があります。
- 所有マーカーがおかれていない塔
- 所有マーカーが1個(色は問わない)おかれている塔
- 2本所有している場合は、パスを宣言する
パスを宣言した場合でも、相手が自分の所有する塔を取り返し、所有する塔が1本になった時、
他の塔に所有マーカーをおくことができます。
③ ラウンドの終了と勝敗判定
いずれかのプレイヤーの手番が終わり、2人とも2本の塔を所有していた時、 ただちにラウンドは終了します。
勝敗の判定は、各プレイヤーの得点状況により、以下の3パターンから決まります。
- 2人の合計点数が異なる
点数が高いプレイヤーが勝利 - 2人の合計点数が同じ
それぞれの点数の低い塔を比較し、その中で点数の高いプレイヤーが勝利 - 2点の塔を2本所有していた場合
特別ルールとして、そのプレイヤーが勝利
勝利したプレイヤーは、勝利マーカーを1個受け取ります。
その後、① 各ラウンドの準備に戻ります。
ゲームの終了
いずれかのプレイヤーが勝利マーカーを3個獲得した時ゲームは終了し、そのプレイヤーがゲームに勝利します。
上級ルール - 霧の塔 –
6本の塔の内、1本を何点の塔かわからなくする「霧の塔」に変更する上級ルールです。
基本的なルールは通常と同じですが、以下の部分が異なります。
① 各ラウンドの準備
巾着から5本まで取り出して台座に並べます。
巾着に残った1本の塔はそのままにしておきます。
代わりに白い「霧の塔」を並べます。
③の点数を確認する時、巾着の中の塔は確認できません。
② ラウンドの進め方
5本の塔と同様に、霧の塔にも所有マーカーをおくことができます。
所有マーカーをおく条件は、通常と同じです。
③ ラウンドの終了と勝敗判定
霧の塔を所有したプレイヤーは、巾着の中の塔を所有したことになります。
お互いに所有する2本の塔が決まった時、巾着から塔を出して点数を確認します。
『ギシンアンキノトウ』の感想
・行動の読み合いが楽しい
こちらからは0点に見えるけど、相手が欲しがっているということは・・・
と言った感じで、相手の行動の意味を考えるのが楽しいです。
高得点にすぐに飛びつくと、相手に奪われちゃいますよ。
・勝利条件が絶妙
4点と3点を取っても、絶対に勝つわけではないのがいいですね。
2点を2つ取られると負けなので、2点の取り合いがこのゲームのキモです。
・霧の塔のルールが秀逸
見えている物が少ないと、逆に情報が絞られて点数が読みやすくなることがあります。
霧の塔の点数を読み切って勝つと、達成感がハンパないですね。
・所有マーカーが落ちやすい
コンパクトサイズになった時に、木ゴマから突起のあるブロックに変更になりました。
ですが、しっかりとおかないと塔からこぼれ落ちてしまいがち。 あせらずに、しっかりとおくようにしましょう。
最後に
今回は、『ギシンアンキノトウ』をご紹介しました。欲を出し過ぎるとバレるけど、あの塔が取りたいといったジレンマが楽しいゲームです。
あの時はこう考えていたという感じで、感想戦も盛り上がりますよ!
短時間で終わるので、ゲーム会の待ち時間にもサクッと遊びやすいですね。
端から見たくなっちゃいますが、
決してリアクションしてはダメですよ(笑)
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