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【ゲーム紹介】『ヴィレッジ オブ ファミリア』|より高くて多くのツリーハウスを作るドラフトカードゲーム【No.078】

No. 061 ~ 080

『ヴィレッジ オブ ファミリア』はこんなゲーム

ヴィレッジオブファミリアは、魔法学校の卒業試験としてより高くて多くのツリーハウスの建設を目指す、ドラフトカードゲームです。

ドラフトとは、例えば5枚の手札から1枚選んで残りを左に回し、次の4枚から1枚選んで左に回し…というように、カードを選び取る方法のことを言います。

ツリーハウスの計画書を個人ボード上に山札として受け取ります。
そこから8枚引いて手札とし、ドラフトを開始します。

ドラフトが始まると、他プレイヤーの行動は関係なく自由にカードを選び取っていきます。
全員が5枚の計画書を選んだら、ツリーハウスを建築していきます。

これを4ラウンド行うと、ゲームは終了します。

建築された建物や達成した課題などから点数を獲得し、最も点数の多いプレイヤーがゲームに勝利します。

ゲーム名ヴィレッジ オブ ファミリア
メーカーワンドロー
ゲームデザイナー笠輪 弘樹
人数3~4人
時間30~60分
年齢6才~
価格4,000円(税込)

☆こんな人におすすめ!

・ドラフトゲームが好きな方
 リアルタイムにどんどんカードを選ぶのは楽しいですよ。

・陣取りゲームが好きな方
 資源の取り合いは早い者勝ちですよ。

・かわいいゲームが好きな方
 魔法学校の卒業試験なので、なりきって遊ぶと楽しいですよ。

『ヴィレッジ オブ ファミリア』の準備

ヴィレッジ オブ ファミリアの準備
  • 森タイル

    テーブル中央に森タイル6枚をつなげて置きます。

    以降、ここを「魔法の森」と呼びます。

    • 表の「昼の面」か裏の「夜の面」かはそろえる
    • 初プレイ時は「昼の面」が推奨
    • 6枚の配置は自由
  • サブボード

    魔法の森の右側に、サブボードを置きます。

  • 共通課題

    茶色の課題タイル緑の課題タイルから、それぞれランダムに1枚ずつ選び、サブボードに置きます。

    • 初プレイ時は「ビスケットの課題」が推奨
    • 余った緑の課題は箱にしまう
  • 回り順タイル


    サブボード近くに、「回り順タイル」を置きます。

    最初は時計回りの面を表向きにします。

  • ビスケットトレイ

    サブボード近くに、ビスケットを集めた「ビスケットトレイ」を置きます。

    ビスケットの山は、プレイ人数に応じた枚数で4山作ります。

    • 3人プレイ…2枚ずつ
    • 4人プレイ…3枚ずつ
  • 書斎ボード

    各プレイヤーは、書斎ボードを1枚ずつ受け取り、手元に置きます。

  • 使い魔

    各プレイヤーは、書斎ボードに描かれた柄と同じ柄の使い魔を10個受け取ります。

    その内1枚をサブボードの行動順の場所に適当に置きます。

    残り9枚は、書斎ボードの使い魔置き場に置きます。

  • 個人課題

    各プレイヤーは、茶色の課題タイル4枚を裏向きにしてよく混ぜて1枚ずつ受け取り、書斎ボードに裏向きにのまま置きます。

    この課題タイルを「個人課題」と呼びます。

    この個人課題の表面は、いつでも確認できますが、他プレイヤーには見せてはいけません。

    3人プレイ時に余った茶色い課題タイルは、裏向きのまま箱にしまいます。

  • ビスケット

    各プレイヤーは、ビスケットを2枚ずつ受け取り、書斎ボードに置きます。

    3人プレイ時に余ったビスケット6枚は、箱にしまいます。

  • 荷車

    各プレイヤーは、隣のプレイヤーとの間に「荷車」を置きます。

    3人プレイ時に余った荷車は、箱にしまいます。

『ヴィレッジ オブ ファミリア』のルール

ここからは、ヴィレッジ オブ ファミリアのルールを紹介していきます。

カードの見方

全部で96枚ある計画書3種類のカードに見方について解説します。

建物…80枚(5色)

  • VP(勝利点)
  • 使い魔配置アイコン
  • レベルと色
  • 行動順位アイコン
  • 建物効果アイコン

供給パイプ…8枚

  • 行動順位アイコン

魔法…8枚

魔法の特殊効果については、後程解説します。

① 準備フェイズ

計画書をひとまとめにして裏向きにしてよく混ぜて、計画書の山を作ります。

これは以下の様に行います。

  • 第1ラウンドでは計画書全て
  • 第2ラウンド以降は全ての書斎ボードと荷車に残っている計画書
  • 混ぜ終わったらプレイ人数分の山に分ける
  • 各プレイヤーはその山を1つずつ受け取り、書斎ボードに裏向きで置く
  • 各プレイヤーは、計画書の山から8枚引いて手札とする
  • スタートの合図までは、手札は見てはいけない

最後にビスケットトレイにつまれたビスケットを一番左から順番に、お皿の方に移しておきます。

② 計画フェイズ

このフェイズでは、全員が同時に行動します。

他プレイヤーの行動を待つ必要はなく、自由に行いましょう。

「スタート!」の合図で、各プレイヤーは手札を見て、行動を開始します。

全プレイヤーが計画書を5枚集めるまで、このフェイズを続けます。

また、手札がある場合とない場合では、できる行動が異なってきます。

A. 手札がある

手札があるプレイヤーは、以下の行動ができます。

a. 計画書を引き出しに置く
b. 手札を捨てる
c. 魔法の特殊効果を使う

A-a. 計画書を引き出しに置く

手札から魔法ではない計画書を1枚選び、「引き出し」と呼ばれる「書斎ボードの手前のエリア」に裏向きで置きます。

残った計画書は、回り順に従って次の荷車に裏向きで置きます。

荷車にすでに計画書がある場合は、その上に重ねて置きます。

A-b. 手札を捨てる

手札の中に「魔法カード」がある場合、魔法カードを一番上に見えるように手札を全て重ねて、表向きで自分の書斎ボードのゴミ箱に置きます。

A-c. 魔法の特殊効果を使う

「口笛を吹く」もしくは「ストップ!と宣言」し、全プレイヤーに見えるように魔法カードを出します。

他プレイヤーは、実行している行動を終えたら一旦動きを止め、魔法の特殊効果に従います。

ただし、計画フェイズを終えているプレイヤーは、魔法の特殊効果を受けません。

全員プレイヤーが魔法の特殊効果による処理を終了したら、場に出した魔法カードをゴミ箱に置きます。

その後、「指を鳴らす」もしくは「スタート!と宣言」し、各プレイヤーは行動を再開します。

魔法カードの種類は次の通りです。

・回り順を逆にする
回り順タイルを裏返し、これ以降周り順が逆になります。
すでに荷車に置かれている計画書はそのままで、移動はさせません。
・引き出しから1枚を捨てる
各プレイヤーは、自分の引き出しにある計画書を1枚選び、
全プレイヤー同時に自分の書斎ボードのゴミ箱に置きます。
引き出しに計画書がないプレイヤーは、何も行いません。
・手札を全て荷車に置く
各プレイヤーは、回り順を確認し、全ての手札を次の荷車に置きます。
手札がないプレイヤーは、何も行いません。
・倉庫と引き出しの交換
各プレイヤーは、倉庫に置かれた計画書1枚と、
引き出しに置かれた計画書1枚を交換してもよいです。
やりたくない人は、しなくても構いません。
・手札から1枚捨てる
各プレイヤーは、自分の手札から1枚を選んで、全員同時にゴミ箱に置きます。
手札がない人は、何も行いません。

B. 手札がない

手札がないプレイヤーは、以下の行動ができます。

a. 荷車から取る
b. 山から引く
c. 計画フェイズを抜ける

B-a. 荷車から取る

まだ自分の引き出しに、計画書が5枚ない場合に行えます。

回り順が前の荷車に置いてある計画書を全て、手札として取ります。

B-b. 山から引く

まだ自分の引き出しに、計画書が5枚ない場合に行えます。

自分の計画書の山札から、4枚引いて手札にします。

B-c. 計画フェイズを抜ける

計画書を5枚集めた後に手札を持っていない場合、「できた!」と宣言して計画フェイズを抜けます。

その際、ビスケットトレイのお皿の上にビスケットが残っていたら、1枚受け取ります。

計画フェイズを抜けたプレイヤーは、全プレイヤーが計画フェイズを終えるまで、行動をせずに待機します。

一番最後に計画フェイズを抜けたプレイヤーは、ビスケットを取れません。

ビスケットシステム

計画フェイズを終えたプレイヤーが出た場合、荷車で計画書がたまってしまい、まだ終わっていない人に回って来なくなります。

その場合は誰でも、計画フェイズを終えた人ビスケット1枚をあげることで、1回だけ荷車の計画書を次の荷車に移してもらうことができます。

③ 建築フェイズ

このフェイズでは、1人ずつ順番に行動します。 次のような流れで進行していきます。

  1. 順番決め
  2. 村作り(建築)

1. 順番決め

各プレイヤーは、自分の引き出しにある5枚の計画書の中から1枚選び、裏向きにして出します。

全プレイヤーが出せたら一斉にオープンし、カード左上の「行動順位アイコン」の数字を確認します。

数字が小さいプレイヤーから順番に、サブボードの行動順に各プレイヤーび使い魔を並び替えます。

使用した計画書は、ゴミ箱に置きます。

2. 村作り(建築)

先程決めた順番が来たプレイヤーは、自分の引き出しにある計画書の中から1枚選び、表向きにして書斎ボードの向こう側に出します。

建物の建築は、以下の条件があります。

レベル1の建物

レベル1の建物は、特に条件はなく何枚でも建てることができます。

すでに同じレベル・同じ色の建物があったとしても、横に並べて建てることができます。

使い魔配置アイコン

計画書に「使い魔配置アイコン」がある建物を建てた時、魔法の森に自分の使い魔を1つ置くことができます。

置いた所に資源アイコンがあれば、その資源を獲得したことになります。

使い魔の配置に関しては、後で解説します。

計画書の裏面

どんな計画書でも、裏向きにした場合「VP0・レベル1の建物」として建てることができます。

このレベル1の建物の上には、どの色でもレベル2の建物を建てることができます。

使い魔を配置することはできません。

レベル2以上の建物

レベルが1つ下で同じ色の建物が建築されている場合、その上に次のレベルの建物を重ねて建てることができます。

上に建築した場合でも、下のレベルの建物の効果は有効です。

供給パイプ

供給パイプは、2つの建物をつなぐように置きます。

基本的に、一度置いたパイプは動かすことができません。


青のレベル4の建物が建てられている場合、その効果で供給パイプを移動させることができます。

供給パイプでつながっていない建物は、いつでも並び替えしても構いません。

倉庫

今すぐには建てたくない計画書がある場合、「倉庫」を持つ建物の下に裏向きで保管することができます。

レベル2の建物にある「倉庫」は、1枚まで保管することができます。

また、「倉庫」に入れている計画書は、引き出しの計画書と同様にいつでも建てることができます。


紫のレベル4の建物が建てられている場合、その建物の倉庫は、何枚でも計画書を保管することができます。

引き出しに計画書を残すことはできません。

順番に各プレイヤーが建築を終えたら、建築フェイズは終了します。

建築フェイズが終了したら、1ラウンドが終了します。

また① 準備フェイズから始めて、これを4ラウンドまでこれを続けます。

使い魔の配置ルール

計画書に「使い魔配置アイコン」がある建物を建てた時、魔法の森に自分の使い魔を1つ置くことができます。

これには、以下の条件があります。

  • 一番外のエリアは置くことができる
  • すでに自分の使い魔が置かれているエリアから「点か辺」が接しているエリアは、置くことができる
  • すでに使い魔がいるエリアには置くことはできない

使い魔配置に関する建物の効果

  • 各色レベル1…使い魔を配置する
  • 赤のレベル4…レベル3の建物を建てた時、使い魔を配置することができる。
  • 黄色のレベル4…配置する際、資源が出ないエリアであれば、自分の使い魔に接していなくても置くことができる。

建物の効果

建物は、5色で1~6レベルまであります。

それらの効果は以下の通りです。

・レベル1
各色レベル1【ポーション調合】
指定された資源2個を収穫していると、その色のポーションを得ます。
資源は、魔法の森に使い魔を置くことで収穫できます。
・レベル2
各色レベル2【倉庫】
レベル2の建物にある「倉庫」は、1枚まで保管することができます。
また、「倉庫」に入れている計画書は、引き出しの計画書と同様にいつでも建てることができます。
・レベル3
各色レベル3【VP発生】

指定されたポーションを供給すると、3点獲得します。
ポーションは条件なので、消費はしません。
複数の建物から2つ以上のポーションを供給したとしても、その建物からは3点のみ獲得できます。
・レベル4
赤【使い魔の養殖】
レベル3の建物を建てた時、使い魔を配置することができます。
・レベル4
青【供給パイプ移動】
青のレベル4の建物が建てられている場合、その効果で供給パイプを移動させることができます。
・レベル4
黄【空飛ぶ使い魔】
配置する際、資源が出ないエリアであれば、自分の使い魔に接していなくても置くことができる。
・レベル4
緑【3色ポーション変換】
紫のポーションを供給すると、「赤・青・黄」のポーションを得ます。
他の建物で紫のポーションを得て、供給パイプでつなぐ必要があります。
・レベル4
紫【無限倉庫】
紫のレベル4の建物が建てられている場合、その建物の倉庫は何枚でも計画書を保管することができます。
・レベル5

自分のちょうどレベル3の建物1つにつき、1点獲得します。
・レベル5

自分の供給パイプ1つにつき、1点獲得します。
・レベル5

資源が出ないエリアに置いてある自分の使い魔1つにつき、1点獲得します。
一番外側のエリアに置いた使い魔も数えます。
・レベル5

得たポーションの種類1つにつき、1点獲得します。
この建物に供給パイプでつなげられている必要なありません。
・レベル5

自分の倉庫に置いてある計画書1枚につき、1点獲得します。

課題タイル

課題タイルは、茶色の課題タイル緑の課題タイルの2系統でそれぞれ5種類ずつの10枚あります。

個人課題はそのプレイヤーのみ、共通課題は全プレイヤーが獲得する権利があります。

どの課題タイルも、獲得する条件は単独で最多になることです。

最多のプレイヤーが複数人いた場合誰も獲得できません。

茶色の課題タイル
熟れたリンゴ(赤の資源)を単独で最も収穫していると3点獲得
クモの糸(青の資源)を単独で最も収穫していると3点獲得
光キノコ(黄色の資源)を単独で最も収穫していると3点獲得
トカゲの尻尾(緑の資源)を単独で最も収穫していると3点獲得
コウモリの牙(紫の資源)を単独で最も収穫していると3点獲得
緑の課題タイル
・ビスケットを単独で最も多く持っていると1点獲得
・レベル2以上の建物を単独で最も多く建築していると2点獲得
・収穫している資源の種類が単独で最も多いと2点獲得
・建築している建物の色が単独で最も多いと3点獲得
・ちょうどレベル1の建物を単独で最も多く建築していると-4点獲得

ゲームの終了

第4ラウンドの③ 建築フェイズが終了したら、ゲームは終了します。

最終得点の計算は、以下の通り行います。

得点計算
  • 各建物の得点
       

    建築された建物で、それぞれ一番上のレベルのカードに書かれたVP(勝利点)を計算します。

  • レベル3建物効果の得点

    レベル3建物の効果で獲得した点数を計算します。

  • レベル5建物効果の得点

    レベル5建物の効果で獲得した点数を計算します。

  • 課題タイルの得点

    個人課題と共通課題をそれぞれ確認し、獲得できた点数を計算します。

  • ビスケットの得点

    残っているビスケット3枚につき1点獲得します。

  • 合計

    これらの合計が最も多かったプレイヤーは、ゲームに勝利します。

  • 同点の場合

    ビスケットが多い方が勝利となり、それも同じ場合は、その中で最も若い人が勝利となります。

『ヴィレッジ オブ ファミリア』の感想

・緊張感が楽しい

ドラフトゲームではじっくりカードを選ぶのが一般的ですが、 こちらはリアルタイムで進行していきます。

早く選ぶとビスケットをもらえますが、じっくりカードを選びたいなと思ったりもするので、 その緊張感がある中プレイするのが楽しいですね。

・戦略を考えるのが楽しい

与えられた課題をしっかりこなすのか、特定の建物のレベルをドンドン上げていくのか。

ゲーム毎にいろんな展開があり得るので、その都度戦略を考えるのが楽しいですね。

・最後の盤面がきれい

ゲーム終了時にみんなが建てたツリーハウスを眺めてみると、 とてもきれいです。

思わず写真を撮りたくなりますね。

・カードの優先度の判断が難しい

ドラフトゲームにはありがちかもしれませんが、 カードの内容をある程度把握してからがおもしろくなってきます。

ゲーム開始前に、ある程度どんなカードがあるのかを見ておくと より遊びやすくなるかもしれません。

最後に

今回は、『ヴィレッジ オブ ファミリア』をご紹介しました。カードをリアルタイムで選び取るドラフトゲームです。

他のドラフトゲームにはない「ドタバタ感」は、このゲームならではです。

かなり前のゲームなのでなかなか入手するのは難しいかもしれませんが、機会があればプレイしてみて欲しいですね。

コバ
コバ

カードやボードなどのアートワークは、

見ているだけでワクワクしてきますよ!

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