『シュタウファー』はこんなゲーム
シュタウファーは、12~13世紀のローマ帝国で活躍した『ハインリヒ6世』をテーマにした、各地域に配下の駒を送り込むエリアマジョリティゲームです。
手番がきたプレイヤーは、コマの補充か配置のどちらかを選択して、 各地域のマス目に自分のコマを配置していきます。
各ラウンド毎に異なる地域1~2ヵ所で得点計算を行います。
この流れを1ラウンドとして、全部で5ラウンド行えばゲームは終了、 合計点数の最も高いプレイヤーは、ゲームに勝利します。
ゲーム名 | シュタウファー |
メーカー | アークライト |
ゲームデザイナー | Andreas Steding (アンドレアス・シュテディング) |
人数 | 2~5人 |
時間 | 40~100分 |
年齢 | 12才~ |
価格 | 6,400円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・少し複雑なゲームにチャレンジしてみたい方
要素は多いですが、手番の行動はシンプルですよ。
・何度も同じゲームをプレイしたい方
カードやタイルなどの組み合わせが毎ゲーム変わるので何度も遊べますね。
・エリアマジョリティが好きな方
イス取りゲームの様な感覚で役職マスを奪い合います。
『シュタウファー』の準備
- ①アクションボード
六角形のアクションボードをテーブル中央に置きます。
- ②地域ボード
6枚の地域ボードをランダムな順番でアクションボードの周囲に並べます。
- ③得点タイル
得点タイルをよく混ぜ、各地域ボードの得点計算マスに置きます。
- ④補充ボード
補充ボードを全てのプレイヤーの手の届く所に置きます。
- ⑤宝箱タイル
全ての宝箱タイルを裏向きにしてよく混ぜ、山を作ります。
補充ボードの各マスの下に表向きにして1枚ずつ置きます。
各地域ボードの役職マスの下にも、表向きにして1枚ずつ置きます。 - ⑥得点チャート
得点チャートを全てのプレイヤーの手の届く所に置きます。
その横に25点タイルと100点タイルを置きます。 - ⑦特権カード
特権カードの中から、初回のプレイでは青色の紋章マークのカード6種類を使用します。
勝利点を得られる特権カードは、プレイ人数に応じて以下のように準備します。・2人…4と8
・3人…4と6と8
・4人…4と5と7と8
・5人…全てのカード勝利点の小さいカードを下にして重ねます。
その他の特権カードは、種類ごとに2枚ずつ重ねておきます。赤い紋章マークのカードは、初回プレイでは使用しません。
2回目以降のプレイでは、様々な組み合わせで特権カードを選んでプレイします。詳しくは、こちらの特権カードについてで解説します。
- ⑧コマ
各プレイヤーは自分の担当する色を決め、その色の公使コマ4個と貴族コマ1個を受け取ります。
それ以外のコマは、補充用のコマとして脇にまとめて置いておきます。
- ⑨家族コマの配置
適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
スタートプレイヤーは、アクションボードの真ん中の列にある順番チャートの「1」のマスに家族コマを置きます。
それ以降のプレイヤーは、時計回りの順番で家族コマを次のマスから順番に置いていきます。
最後のプレイヤーまで1個ずつ家族コマを置いたら、今度は最後のプレイヤーから反時計回りの順番で2個目のコマを置いていきます。
3個目も、2個目と同様に置いていきます。
4個目の家族コマは、得点チャートの「0」のマスに置きます。
- ⑩指令カード
地域名・形(青色)・役職(赤色)の3種類の指令カードを種類ごとによく混ぜ、 各プレイヤーに1種類1枚ずつ裏向きで配ります。
残った指令カードは、箱にしまっておきます。
配られた指令カードは、そのプレイヤーであればいつでも確認することができます。
- ⑪ラウンドタイル
A・B・Cの3種類のラウンドタイルを種類ごとによく混ぜ、 ゲームボードの横に置いていきます。
・Aのタイル
このタイルには「地域名」が描かれています。
6枚から5枚選んで表向きにし、上から順番に置いていきます。
6枚目のタイルは、脇に置いておきます。・Bのタイル
このタイルには「特定の条件」が描かれています。
6枚から5枚選んで表向きにし、上から順番にAの右側に置いていきます。
6枚目のタイルは、箱にしまっておきます。・Cのタイル
このタイルには「数字やマーク」が描かれています。
6枚から4枚選んで表向きにし、上から順番にBの右側に置いていきます。
5個目のBタイルの右には、「最終得点計算タイル」を置きます。
残った2枚のタイルは、箱にしまっておきます。 - ⑫得点計算マーカー
得点計算マーカー2つのうち1つを、1ラウンド目のAタイルに描かれた地域ボードに置きます。
2つ目の得点計算マーカーは、Bタイルの上に置いておきます。
- ⑬国王コマ
⑪で余ったAタイルの地域に国王コマを置きます。
国王コマのある地域は、「国王の地域」と呼ばれます。
『シュタウファー』のルール
ここからは、シュタウファーのルールを紹介していきます。
このゲームでは、プレイヤーの手番順は固定ではなく「アクションボード真ん中に 順番に置かれた家族コマ」の位置にしたがって決められます。
手番順の決定方法は後程解説しますが、状況によっては同じプレイヤーが連続して手番順が来ることもあり得ます。
手番になったら、以下の2つのアクションからどちらか1つを必ず実行します。
A. コマの補充
B. コマの配置
AかBのアクションを行ったら手番は終了となり、次のプレイヤーの手番になります。
1ラウンドでは3回の手番を行い、これを5ラウンド行ったらゲームは終了します。
A. コマの補充
アクションボードの真ん中の列から家族コマを取り、左側の「補充チャート」の一番上に置きます。
すでに家族コマが置かれていれば、補充チャートの矢印の方向に順にコマを置いていきます。
コマを置いたら、補充アクションを行います。
補充アクションの詳細
- 家族コマを補充チャートに置いたら「補充ボード」から1マス選び、そこに示された自分の色のコマをストックから手元に置く
- 選択したマスの下に置いてある宝箱タイルを取る
補充アクションの補足説明と特殊ケース
進行に問題なければ、こちらはすぐに確認しなくても構いません。
手番を進める中で処理の仕方がわからなかった場合、こちらを確認して下さい。
- 公使や貴族コマを取ることができるのにストックにコマがない場合、いずれかの地域ボードの「支払いエリア」に置かれているコマを取る
- 貴族コマを取ることができるのにストックにも支払いエリアにも貴族コマがない場合、貴族コマの代わりに公使コマを取ることができる
- 宝箱タイルはすぐには補充されない
- 宝箱タイルの置かれていないマスも選択することができ、公使や貴族コマは取ることができるが、宝箱タイルは取ることはできない
- 1つの補充ボードのマスに宝箱タイルが複数枚置かれている場合、全ての宝箱を取る
B. コマの配置
アクションボードの真ん中の列から家族コマを取り、右側の「配置チャート」の一番下に置きます。
すでに家族コマが置かれていれば、配置チャートの矢印の方向に順にコマを置いていきます。
コマを置いたら、配置アクションを行います。
配置アクションの詳細
- 家族コマを配置チャートに置いたら、6つの地域のうち1つの役職マスに自分の公使や貴族コマを置くことができる
- 基本的には、コマの置かれていない空いている役職マスのみを選択できる
以下からは「公使コマ」と「貴族コマ」は「コマ」として表記しますが、 違いが生じる場合のみ明確に表記します。
1. 移動
コマを配置したい地域へ移動する場合、以下のルールがあります。
- 国王コマがある地域以外の地域の役職マスにコマを置きたい場合、その地域まで移動しなければならない
- 通過した地域と移動したい地域に対して、コマを1つずつ置かなければならない
- 移動は国王コマから時計回りに進んでいく
- 置いていくコマは、地域ボードの中心寄りにある「支払いエリア」に置く
- 支払いエリアに置くコマは寝かせて置く
- 国王コマがある地域の役職マスにコマを置く場合、移動コストとしてのコマは支払わない
2. 配置
移動して役職マスにコマを配置する場合、以下のルールがあります。
- 移動した先で必ず役職マスにコマを配置しないといけない
- 役職マスの横に書かれた数字は、そのマスに配置するために支払わないといけないコマの数を表している
- 1つ目は役職マスに立てて置き、残りは時計回りで次の地域から「1. 移動」の時と同様に「支払いエリア」にコマを置いていく
- それらが終わったら、配置した役職マスの下にある宝箱タイルを取る
移動と配置を全て行うことができなければ、別の役職マスに配置するか補充アクションを選択しなければいけない
配置アクションの補足説明と特殊ケース
「公使コマ」と「貴族コマ」とで扱いが変わる場合は、以下の様に処理します。
●貴族コマ
- 役職マスに「貴族コマ」のアイコンが描かれている場合、そのマスには貴族コマしか置くことができない
- その他のコストの支払いは、公使コマで構わない
以下の内容は、進行に問題なければすぐに確認しなくても構いません。
手番を進める中で処理の仕方がわからなかった場合、こちらを確認して下さい。
●配置アクションの補足説明と特殊ケース
- 移動や配置で支払うコストとして貴族コマを使用することができるが、公使コマの場合と比較しても有利な点はない
- 貴族コマのアイコンが描かれていない役職マスにも貴族コマを置くことができ、後の地域最多を決定する際には、2コマ分として数える
- 自分の家族コマを配置チャートに置く時、公使コマのアイコンが描かれていたら獲得して直ちに使うことができる
- 1つの役職マスに宝箱タイルが複数枚置かれている場合、全ての宝箱タイルを取る
宝箱タイルと特権カード
自分の手番中にはAかBのアクションを行うのに加えて、宝箱タイルや特権カードに描かれた能力を使用することができます。
宝箱タイルや特権カードの詳細については、後程まとめて解説します。
ラウンドの終了
1ラウンドでは3回の手番を行います。
その後、以下の処理を行います。
(1) 得点計算
(2) ラウンド終了処理
(1) 得点計算
ラウンドタイルで示された1つまたは2つの地域の得点計算を行います。
得点計算が行われる地域は、A「地域名」とB「特定の条件」があります。
Bタイルについては、ラウンド終了時に計算される地域を確認して 「得点計算マーカー」を置きます。
ラウンドタイルについては、こちらで解説します。
2枚のラウンドタイルが同じ地域を示した場合、得点計算は1度だけ行います。
2度計算するわけではありません。
得点計算は、以下の流れで行います。
- ①最多の決定
・各プレイヤーがいくつ役職マスにコマを置いているか確認する
・貴族コマが置かれているマスは、2個分として数える
(貴族コマのアイコンのマス以外でも)
・その地域で最も多くのコマを置いているプレイヤーが、最多プレイヤーとなる
・以降のプレイヤーも、コマ数に応じて順位が決まる
・複数のプレイヤーがコマ数で同数だった場合、より左側にコマを置いているプレイヤーが上位になる - ②得点の分配
・地域ボード上に置かれた「得点タイル」に、獲得できる点数が書かれている
・順位が上位のプレイヤーから順番に、大きい得点を獲得する
・得点を獲得した場合、直ちに得点チャートの自分の色のコマを進める - ③地域ボーナスの分配
・各地域にはそれぞれ分配されるボーナスがある
詳細はこちらで解説します。
●得点計算の補足説明と特殊ケース
- Bのラウンドタイルで示される地域は、ラウンド途中でも得点タイルを置いて示しても構わない
- 計算する地域が決定するのは、あくまでもラウンド終了時
- 最多の条件はあくまでも役職マスに置かれているコマなので、支払いエリアにあるコマは関係ない
- 役職マスに1つもコマを置いていないプレイヤーは、得点は全くない
(2) ラウンド終了処理
(1) 得点計算 が終わった後に以下の処理を行います。
処理の流れは「ラウンドタイルのCタイル」に描かれています。
- ①役職マスの処理
・得点計算を行った地域の役職マスに置かれている全てのコマを取り除き、ストックに戻す
- ②宝箱の補充
・得点計算が行われた地域の「全ての役職マス」の下に、新たな宝箱を1枚ずつ補充する
・補充ボードの「全てのマス」の下に、新たな宝箱を1枚ずつ補充する役職マスや補充ボードのマスの下に宝箱タイルが残っている場合、そのままにしてさらに補充します。
- ③国王コマの移動
・ラウンドタイルのCタイルに描かれた数字分、時計回りで地域を移動する
・移動中に国王コマが通過した地域の「支払いエリアに置かれたコマ」全ては、各プレイヤーの手元に回収されるコマが回収される地域は、国王コマが通過・到着した地域です。移動前の地域は回収されません。
- ④ラウンドタイルを箱に戻す
・ラウンドタイルの一番上の3枚を取り除いて箱に戻す
・次のラウンドは、一番上のラウンドタイルを参照する
・得点計算マーカーをAタイルにあわせて再配置し、もう1つはBタイル上に置いておく - ⑤次のラウンドの手番順
・アクションボード左側の「補充チャート」上の家族コマを 「順番チャート」に移動する
・アクションボード右側の「配置チャート」上の家族コマを 「順番チャート」の続きに移動する
・以降5ラウンドまでこれを続ける
●得点計算の補足説明と特殊ケース
- 宝箱タイルが足りなくなった場合、使用済みのタイルをよく混ぜて 新たな宝箱タイルの山を作る
- 5ラウンド目が終了した後「ラウンド終了処理」は行わず、役職マスに置かれたコマは置いたままにする
タイルやカードの詳細
宝箱タイルや特権カード等の詳細を解説します。
宝箱タイル
アクションによって獲得できる「宝箱タイル」は、色別に効果の種類が異なります。
種類は以下の通りです。
オレンジ:即時アクション ・宝箱タイルを獲得したら即座に使用して効果を得て、タイルを捨て札にする | |
◇勝利点 即座にタイルに書かれた点数を獲得 | |
◇公使 即座にタイルに書かれた数の公使コマを獲得 | |
◇貴族 即座に貴族コマ1つを獲得 |
青:使用アクション ・宝箱タイルを獲得したら、自分の前に表向きで置いておく ・自分の任意のタイミングで効果を使用し、その後捨て札にする | |
◇家族コマを1番上のマスに置く アクションを選択して家族コマをどちらかのチャートに置く前に使用できる。 使用すると、補充チャートの1番上のマスに家族コマを置く。 既に他のコマがある場合、全てのコマを1マス下にずらして1番上を開けて置く。 | |
◇補充 A. コマの補充で補充ボードのマスを1つ選択してコマを獲得する際に使用できる。 選択したマスの下にある宝箱タイル以外のタイルを選んで獲得することができる。 | |
◇移動コスト不要 B. コマの配置を行う際に使用できる。 1. 移動 の処理を行わず、移動コストを支払うことなく、役職マスにコマを配置することができる。 2. 配置 のコストは支払う。 | |
◇配置コスト軽減 B. コマの配置を行う際に使用できる。 2. 配置の際に役職マスに公使か貴族コマを1つ置く。追加の配置コストは支払わなくてよい。 1. 移動のコストは支払う。 ※「移動コスト不要」と「配置コスト軽減」の2つを組み合わせて使用することができる。 その際、役職マスに置くコマ1つのみ使用すれば置くことができる。 | |
◇コマを置いたままにする (2) ラウンド終了処理の①役職マスの処理の際に使用できる。 得点計算された地域の役職マスに置かれている自分のコマ1つ、置いたままにすることができる。 |
茶:ゲーム終了時得点 ・宝箱タイルを獲得したら、自分の前に表向きで置いておく ・ゲームが終了して得点計算を行う際、集めた数に応じて得点する | |
◇得点の分布 1個:2点 2個:5点 3個:9点 4個:14点 5個:20点 6個目からは新たなセットとして得点を計算する。 |
紫:特権 ・宝箱タイルを獲得したら、自分の前に表向きで置いておく ・紫の宝箱2つを捨て、特権カードを1枚獲得する ・各特権カードは1枚しか獲得できない(勝利点含む) | |
◇特権カード 特権カードは16種類あり、1回のゲームでは6種類を選択して使用する。 勝利点のカードはプレイ人数に応じた枚数、その他は2枚ずつ使用する。 特権カードに関しては、以下で解説します。 |
特権カード
16種類ある特権カードから6種類を選択して使用します。
また、初めてのゲームで使用が推奨されている「青い紋章」のマークの カードがあります。
種類は以下の通りです。
1. (初) 直ちに書かれた勝利点を得る。1枚しか獲得できない。 プレイ人数に応じて使用するカードは以下の通りです。 ・2人…4と8 ・3人…4と6と8 ・4人…4と5と7と8 ・5人…全てのカード | |
2. (初) 既にコマの置かれている役職マスにコマを置くことができる。 ・既にあるコマの右側に置く(得点計算時に影響) ・最大で2つまでコマを置くことができる ・コマが2つあるマスは、それぞれ別のマスとして扱う | |
3. 役職マスに公使コマを置く際、自分の手元からコストなしで 追加で もう1コマ置くことができる。 ・最大で2つまでコマを置くことができる ・コマが2つあるマスは、それぞれ別のマスとして扱う | |
4. (初) 2. 配置の際、役職マスの数字に書かれた関わらず、常にコストは3になる。 (5のカードと組み合わせると2になる) | |
5. 2. 配置の際、役職マスの数字よりも1つ少ないコストになる。 (4のカードと組み合わせると2になる) | |
6. 国王コマがある地域の役職マスにコマを配置した際、直ちに3点獲得する。 (3のカードと組み合わせると6点になる) | |
7. (初) A. コマの補充を行う際、追加で公使コマを1つ獲得する。 | |
8. A. コマの補充を行う際、宝箱の山から裏向きで1つ宝箱を獲得する。 | |
9. A. コマの補充を行う際、勝利点を2点獲得する。 | |
10. (初) 1. 移動を行う際、支払うコストが1つになる。 この1つは、役職マスにコマを配置する地域の支払いエリアに置く。 (11のカードと組み合わせると移動コストは無料になる) | |
11. 1. 移動を行う際、最初の2つの地域にはコストを支払わなくてよい。 (10のカードと組み合わせると移動コストは無料になる) | |
12. 国王コマがある地域に隣接する地域の役職マスにコマを置く場合、 1. 移動の移動コストを支払わなくてよい。 | |
13. 得点計算後、その地域の役職マスに置かれた自分のコマを 手元に戻すことができる。 | |
14. 得点計算時に追加の勝利点を獲得する。 ・1位:3点 ・2位:2点 ・3位:1点 | |
15. (初) 得点計算が行われる地域で1つでも役職マスにコマを置いていれば、 追加で2点獲得する。 | |
16. オレンジの宝箱を獲得した際、勝利点を2点獲得する。 |
ラウンドタイルの条件
各ラウンドごとに得点計算の対象になる地域を選択するタイルBの条件は、 以下の通りです。
1. 国王コマ 国王コマがある地域が得点計算の対象になる。 | |
2. 宝箱 残っている宝箱の数が最も少ない地域が、 得点計算の対象になる。 | |
3. 役職マス 役職マスにコマが置かれている数が最も多い地域が、得点計算の対象になる。 (1マスに2つ置かれている場合、2つとして数える) |
複数の地域が同数で対象となるような場合、国王コマがある地域から時計回りで最も近い地域が対象になります。
地域のボーナス
得点計算の際、地域ごとに以下のようなボーナスがあります。種類は以下の通りです。
プレイ人数に応じて使用する「地域ボードの面」が異なり、ボーナスがもらえる範囲などが異なります。こちらは「4人プレイ時」での内容です。
・Augsburg 得点計算時、宝箱の山から2枚表向きに並べる。 1位のプレイヤーは2枚から1枚選んで獲得し、 2位のプレイヤーは残った宝箱を獲得する。 | |
・Strasbourg 1位のプレイヤーは、ストックから公使コマを2つ取り手元に加える。 2位のプレイヤーは、ストックから公使コマを1つ取り手元に加える。 | |
・Palermo 1位のプレイヤーは、追加で勝利点を3点獲得する。 2位のプレイヤーは、追加で勝利点を1点獲得する。 | |
・Archen 得点計算時、宝箱の山からプレイ人数分表向きにして並べる。 1位のプレイヤーから順番に、2位以降も役職マスにコマを1つでも置いているプレイヤーは、 宝箱を1つ選んで獲得する。 | |
・Nijimegen この地域の役職マスにコマを1つでも置いているプレイヤーは、 ストックから公使コマを1つ手元に加える。 | |
・Milano この地域の役職マスにコマを1つでも置いているプレイヤーは、 勝利点を2点獲得する。 |
指令カード
ゲーム終了時に条件を満たしていれば、勝利点を獲得することができます。
地域名・形(青色)・役職(赤色)の3種類の指令カードを種類ごとによく混ぜ、ゲーム開始時に各プレイヤーに1種類1枚ずつ裏向きで配ります。
●地域名
ゲーム終了時、その地域で役職マスに置かれたコマが1位の場合、12点獲得する。 2位の場合、6点獲得する。
●形
特定の置き方の組み合わせが描かれており、その条件を満たしていれば書かれた勝利点を獲得する。
1つのコマに付き、一度だけ数えることができる。
●役職
特定の役職が描かれており、その条件を満たしていれば書かれた勝利点を獲得する。
・3の役職,4の役職,5の役職 自分のコマがカードに描かれた役職マスに置かれていた場合、その個数に応じて勝利点を獲得する。 | |
・全ての役職マス 自分のコマが置かれた全ての役職マスに対して、その個数に応じて勝利点を獲得する。 | |
・ペア 同じ数字の役職マス2つを1組とし、8点獲得する。 異なる地域でペアになってもよい。 | |
・セット 3の役職・4の役職・5の役職のコマ1つずつのセットで15点獲得する。 |
ゲームの終了
5ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
最終得点の計算は、以下の通り行います。
- ①コマの片付け
各地域ボードの支払いエリアに置かれたコマを片付けます。
- ②指令カード
3枚の指令カードを公開し、何点獲得したかを確認します。
- ③宝箱
茶色の宝箱で何点獲得したかを確認します。
青と紫の宝箱は、残った枚数につき1枚1点になります。 - ④合計
これらの合計が最も多かったプレイヤーは、ゲームに勝利します。
- ⑤同点の場合
最多得点が複数いた場合、自分の手元により多くのコマがあるプレイヤーは、
ゲームに勝利します。
『シュタウファー』の感想
・じっくり仕込む感覚が楽しい
コマの数や地域の国王コマや得点できる地域の周り順を考え、各手番をどう使うか
じっくり考えるのが楽しいですね。
手番でやることも簡単なので、プレイの感覚もそこまで重くないですよ。
・リプレイ性がすごい
特に「特権カード」に関しては、16種類から毎回6種類選ぶので、その組み合わせだけでもかなりの数あります。
カード毎のコンボがあったりするので、毎回新鮮な気持ちで遊べますね。
・得点要素がたくさんある
基本は地域でのエリアマジョリティがメインですが、それ以外にも得点要素が様々あります。
他プレイヤーより上手く点数を稼ぐことを考え、いろんな戦略に挑戦できるのがおもしろいですね。
・見分けずらい地域がある
ラウンドタイルや指令カード等で得点できる地域確認しようとしても、色合いや旗のマークをよく見ないと間違えてしまいます。
ゲーム開始時に、全員で5ラウンド分のタイルを確認したりするようにした方がいいですね。
最後に
今回は、『シュタウファー』をご紹介しました。マンカラの様な感覚で、通過する地域にコマを置きながら行うエリアマジョリティゲームです。
アートやコマなど、全体がとてもきれいで見栄えもいいですが、ゲームもじっくり何度も遊べる素晴らしい作品です。
ぜひ、少し複雑なゲームに挑戦してみたいという方は遊んで欲しいですね!
初めてプレイした瞬間から虜になり、
深くボードゲームにハマるきっかけにもなりました。