『ペッパー』はこんなゲーム
ペッパーは、数字の1で持つと失点となる「ペッパーカード」を押し付けあう、トリックテイキングです。
カードを配る際にペッパーカードがあれば、自分の前に手札とは別に並べます。
親の出した色と同じ色をできるだけ出しながら、いい所でペッパーカードを出すことができます。
全てのトリックが終わった時、ペッパーカードを含めて失点を計算します。
これを5ラウンドくり返し、最も失点の少ないプレイヤーは、ゲームに勝利します。
トリックテイキングの用語に関しては、こちらで少し解説していますので、参考にしてみてください。
ゲーム名 | ペッパー |
メーカー | テンデイズゲームズ |
ゲームデザイナー | Wolfgang Kramer (ヴォルフガング・クラマー) Michael Kiesling (ミヒャエル・キースリング) |
人数 | 3~9人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 1,980円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・トリックテイキング初心者の方
最初の色と同じ色を出すのを守るぐらいの、シンプルなルールです。
・ワイワイするゲームが好きな方
9人まで遊べて、大人数だとワイワイ盛り上がるパーティゲームになりますよ。
・読み合いが好きな方
ペッパーカードの出し所や相手の手札を考えて遊ぶとおもしろいですよ。
『ペッパー』の準備
カードは「赤・青・緑・黄・紫・茶」の6色、数字は2~18までが1枚ずつと各色1の数字となる「ペッパーカード」があります。
プレイ人数に応じて、以下のカードを準備します。
人数 | 色数 | 数字 |
3人 | 4 | 1~9 |
4人 | 4 | 1~12 |
5人 | 5 | 1~12 |
6人 | 6 | 1~12 |
7人 | 6 | 1~14 |
8人 | 6 | 1~16 |
9人 | 6 | 1~18 |
使用しないカードは、箱にしまっておきます。
適当な方法で最初にカードを配るディーラーを決めます。
ディーラーは使用するカードを裏向きでよく混ぜ、各プレイヤーに12枚ずつ配ります。
各プレイヤーは配られたカードを手札としますが、「ペッパーカード」があれば自分の前においておきます。
ディーラーの左隣のプレイヤーが、スタートプレイヤーとなります。
『ペッパー』のルール
ここからは、ペッパーのルールを紹介していきます。
① プレイ
スタートプレイヤーは、手札もしくはペッパーカードから1枚選んで、自分の前に表向きで出します。
時計回りに次のプレイヤーへ手番が移ります。
次のプレイヤーからは、以下の条件にしたがってカードをプレイしなければいけません。
- 最初に出されたカードと同じ色のカードがあれば、必ずそれを出さなければいけない
- 手札にその色のカードがあり、自分の前に同じ色のペッパーカードがあれば、どちらか選んで出すことができる
- ペッパーカードを出すかどうかは、任意で選べる
- 最初に出されたカードと同じ色のカードがなければ、他の色の任意のカードを出す
② トリックの勝敗
全員が1枚ずつカードを出したら、トリックの勝敗を判定します。
最初に出されたカードの色と同じ色で、最も数字が大きいカードを出したプレイヤーがトリックに勝利します。
勝利したプレイヤーは、そのトリックで出されたカードを全て引き取り、裏向きにして手元にまとめておきます。
ただし、「ペッパーカード」はまとめずに自分の前に表向きでおいておきます。
③ 誰かの手札がなくなるまで続ける
先程のトリックで勝利したプレイヤーから、次のトリックを開始します。
この流れを誰かが手札をなくなるまでくり返します。
ラウンドの終了
プレイヤーの誰かの手札がなくなったトリックで、ラウンドは終了します。
この時に手札が残っているプレイヤーは、そのカードを自分が引き取ったカードと一緒にまとめておきます。
ここで得点計算を行います。
得点計算の方法は、以下の通りです。
- ペッパーカードは1枚につき「-2点」
- 自分が引き取ったカードの内、引き取ったペッパーカードと同じ色のカードは、1枚につき「-1点」
- ペッパーカードを引き取らなかったプレイヤーは、失点はない
- 各プレイヤー毎に、失点をメモなどで記録する
その後新しいラウンドは、最後に引き取ったプレイヤーがディーラーとなり、次のラウンドを開始します。
ゲームの終了
5ラウンド目が終了したら、ゲームは終了します。
全てのラウンドでの失点を計算し、最も失点の少ないプレイヤーは、ゲームに勝利します。
『ペッパー』の感想
・盛り上がるポイントがわかりやすい
ペッパーカードがキモのゲームなので、引き取ってしまう瞬間など盛り上がるポイントがわかりやすいです。
ペッパーカードが常に見えているのも、盛り上がりやすいポイントに繋がっていますね。
・みんなでワイワイできて楽しい
「トリックテイキング」と聞くと、難しそうなイメージを持ってしまいがち。
ですが、大人数の方が使うカードも増えてよりペッパーカードの押し付け合いが激しくなって楽しいですよ。
・考え所もしっかりとある
毎回のトリックにただ負ければいいというわけではなく、どのカードから出した方がいいかやどんなカードが残っているかを覚えておく方が良かったりするので、しっかりと頭を使います。
トリックテイキングの入門にもちょうど良いゲームですね。
・使うカードの準備や混ぜるのが少し大変
人数ごとに色数や使う数字を調整しないといけません。
全部混ぜると分けるのは少し大変ですね。
また5ラウンドゲームを行うので、毎回全部のカードをよく切るのは少し大変かもしれません。
最後に
今回は、『ペッパー』をご紹介しました。他にはなかなかない9人でワイワイ遊べるトリックテイキングです。
2022年には小箱になって持ち運びやすくなり、ボードゲーム会などでも活躍すると思うのでぜひプレイしてみてください。
6色のペッパーのうち、
僕は「緑」の子がかわいくて好きですね。