『王への請願』はこんなゲーム
王への請願は、サイコロを振った結果でカードを獲得していき、 サイコロ7つのゾロ目を目指すゲームです。
プレイヤーは、最初3つのサイコロを振る権利を与えられます。
場にはサイコロを増やしたり、出目を操作するカードが並んでいます。
カードには、獲得するために必要なコスト(サイコロの目)があります。
サイコロを振って出た目に応じたカードを獲得していきます。
サイコロ7つをゾロ目にできればゲームの終了条件となり、最終ラウンドで勝利したらゲームに勝利します。
ゲーム名 | 王への請願 |
メーカー | cosaic |
ゲームデザイナー | Thomas Lehmann(トーマス・レーマン) |
人数 | 2~5人 |
時間 | 45分 |
年齢 | 10才~ |
価格 | 2,750円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・サイコロを振るゲームが好きな方
たくさんのサイコロを使うので、じゃらじゃらするのが楽しいですよ。
・コンボを考えるのが得意な方
出したい目をそろえるコンボを考えるのが得意な方は好きだと思います。
・運がいいなと思っている人
サイコロのゲームなので、運がいいと楽なのは間違いないですね。
『王への請願』の準備
キャラクターカードには、「Ⅰ~Ⅴ」までの数字が裏面に振られています。
プレイ人数に応じて使用する枚数が決まっています。
用意するカードの枚数は、以下の通りです。
番号 | 2人プレイ | 3人プレイ | 4人プレイ | 5人プレイ |
Ⅰ | 2 | 2 | 3 | 4 |
Ⅱ | 1 | 2 | 3 | 3 |
Ⅲ/Ⅳ | 1 | 2 | 2 | 3 |
Ⅴ | 1 | 1 | 1 | 1 |
キャラクターカードを種類ごとにわけ、Ⅰ~Ⅴの数字が同じカードを 横一列にテーブルに並べます。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めて、スタートプレイヤーマーカーを受け取ります。
サイコロを最初は3つ受け取ります。 残りのサイコロは、脇によけておいておきます。
『王宮のささやき』のルール
ここからは、王への請願のルールを紹介していきます。
手番になったら、以下の2つのアクションを好きなタイミングで実行します。
A. サイコロを振って1つ以上確定する
B. キャラクターカードの能力を使用する
このアクションをくり返し、使用したサイコロの目を全て確定させるまで行います。
A. サイコロを振って1つ以上確定する
サイコロに関して、このゲームでは3種類呼び方があります。
- アクティブダイス
振ったばかりのサイコロのことを言います。 - 確定ダイス
アクティブダイスの中から、1振り毎に出目を確定させてよけた サイコロのことを言います。 - ダイス結果
全てのサイコロを確定させたら、それらを「ダイス結果」と呼びます。
プレイヤーは、キャラクターカードの能力を使用しなければ、3個のサイコロを持っています。
ゲームの箱がサイコロを振り入れるトレイになっているので、 そこにサイコロを振り入れます。
「アクティブダイス」の中から、最低1個は「確定ダイス」にしなければいけません。
もちろん、何個確定させても構いません。
サイコロの出目を確定させてよけた後、 まだサイコロが余っていれば、再び振ることができます。
全てのサイコロの出目が確定するまで、これをくり返します。
B. キャラクターカードの能力を使用する
獲得したキャラクターカードの能力を使用します。
カードの獲得については、「手番終了時」にて記載します。
キャラクターカードには、それぞれ「個別の能力」があります。
その能力は、1手番中に1回使用できます。
カードの右下にはその能力がアイコンで示されていて、 詳細は「サマリー(能力一覧表)」で確認できます。
こちらでは、カードの見方と種類で解説します。
確定ダイスの出目は、能力では変更できません。
それぞれの能力に応じた使用タイミングで能力を使用し、使用したカードを横向きにします。
手番終了時
全てのサイコロの出目が確定したら、以下の行動を行います。
- 「ダイス結果」に応じたカードの獲得
- 使用したカードを縦に戻す
1. 「ダイス結果」に応じたカードの獲得
キャラクターカードには、左下にそのカードを「コスト(獲得する条件)」 が示されています。
もしくは、「サマリー」で条件を確認します。こちらでは、カードの見方と種類で解説します。
条件を満たしたキャラクターカードを1枚、獲得することができます。
すでに獲得しているカードは、獲得できません。
基本的にはどのカードも人数分ないので、早い者勝ちです。
2. 使用したカードを縦に戻す
「B. 能力を使用する」で使用したカードを縦に戻します。
その後、手番は時計回りに移ります。
カードの見方と種類
カードの見方を解説しておきます。
- キャラクター名
- 裏面の数字
- 能力の種類
振り直し 追加 出目修正 「王妃」を獲得 - コスト
- 能力
カードの種類は次の通りです。
番号 | カード名 | コスト | 能力の種類 | 能力 | |
Ⅴ | 国王 | 7個がゾロ目 | 「王妃」を 獲得 | ・ラウンド終了後、最終ラウンド開始 ・他プレイヤーと同じ「最高の結果」でも、 ゲームに勝利 | |
Ⅴ | 王妃 | 国王とセット | 追加 | ・振った後、好きな値の1個を追加 | |
Ⅳ | 錬金術師 | 6個のストレート | 出目修正 | ・3個の合計値を保って出目を修正 | |
Ⅳ | 司教 | 2個のゾロ目が3組 | 追加 | ・振った後、6の目で1個追加 | |
Ⅳ | 貴族 | 3個のゾロ目が2組 | 出目修正 | ・何個でも+2できる | |
Ⅳ | 将軍 | 6個がゾロ目 | 追加 | ・振る前に2個追加 | |
Ⅲ | 貴婦人 | 2個と3個のゾロ目 | 出目修正 | ・何個でも+1できる | |
Ⅲ | 質屋 | 合計値30以上 | 追加 | ・振った後、4の目で1個追加 | |
Ⅲ | 騎士 | 5個がゾロ目 | 追加 | ・振った後、5の目で1個追加 | |
Ⅲ | 魔術師 | 5個のストレート | 出目修正 | ・1個だけ好きな目に変える | |
Ⅱ | 狩人 | 4個がゾロ目 | 追加 | ・振った後、3の目で1個追加 | |
Ⅱ | 天文学者 | 2個のゾロ目が2組 | 出目修正 | ・1個をすでに確定したサイコロと 同じ目にする | |
Ⅱ | 商人 | 合計値20以上 | 振り直し | ・好きな個数振り直し | |
Ⅰ | 農夫 | 2個がゾロ目 | 追加 | ・振る前に1個追加 | |
Ⅰ | メイド | 全て奇数 | 出目修正 | ・1個に対して+1~3できる | |
Ⅰ | 哲学者 | 全て偶数 | 出目修正 | ・1個から引いた値を別の1個に加える | |
Ⅰ | 職人 | 合計値15以上 | 追加 | ・振った後、1の目で1個追加 | |
Ⅰ | 衛兵 | 3個がゾロ目 | 追加 | ・振った後、2の目で1個追加 | |
Ⅰ | 道化師 | 道化師がいない | 振り直し | ・1個だけ振り直し | |
Ⅰ | ペテン師 | すでに道化師がいる | 追加 | ・振る前に1個追加 ※道化師を裏返してペテン師を獲得 ペテン師は何枚でも所持できる |
ラウンドの終了
各プレイヤーが1手番ずつ行ったら、ラウンドは終了します。
ラウンドが終了したら、スタートプレイヤーはマーカーを反時計回り(右隣)に渡します。
そして、次のラウンドを開始します。
前のラウンドで最後に手番が来たプレイヤーは、 続けて手番を行う事になります。
ゲームの終了条件を満たすまで、これをくり返します。
ゲームの終了
サイコロ7つを同じで目で確定させたプレイヤーは、 「国王」カードを獲得することができます。
7つのゾロ目を出しても、別のカードを獲得してゲームを続行しても構いません。
「国王」カードが獲得されたら、以下の通りに進行します。
- 1.王妃の獲得
国王カードを獲得したプレイヤーは、同時に「王妃」カードも 獲得します。
- 2.通常通りラウンドを行う
その後も、スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまで、ラウンドを進行します。
他プレイヤーは、いかなる「ダイス結果」でも、国王カードと王妃カードは獲得できません。
ラウンドが終了したら、スタートプレイヤーはマーカーを反時計回り(右隣)に渡します。
- 3.最終ラウンド
スタートプレイヤーマーカーを持つプレイヤーから、時計回りに手番を行っていきます。
ただし、「王妃」カードを持つプレイヤーは、 順番を飛ばして最後に手番を行います。
最終ラウンドで各プレイヤーは、「最高の結果」 を出すことを目指します。
最高の基準は、「同じ出目のサイコロが多い」ことを指します。サイコロの数が同じ場合、出目が高い方が優勢です。
全く同じ場合、先にサイコロを振った方が優勢です。 - 4.判定
「ダイス結果」を比較し、「最高の結果」を出したプレイヤーは、ゲームに勝利します。
ただし、「国王」カードを持つプレイヤーは、 他プレイヤーの中の「最高の結果」と同じ「ダイス結果」でも、 ゲームに勝利します。
『王への請願』の感想
・たくさんサイコロを振るのが楽しい
サイコロを振るゲームは数あれど、同時に7個扱うゲームはなかなかないと思います。
トレイ状になった箱にじゃらじゃら投げ入れるのは、単純に気持ちいいですね。
・どのカードを取るのかを考えるのが楽しい
出したい出目を考えて、どのカードから取っていくかは重要です。
他プレイヤーに先に取られないように、上手くカードを集めていけると、できることが増えて楽しいですね。
・最後はサイコロ運も重要
いくらいいカードが取れても、ゴールである「7個のゾロ目」を「いち早く出せる」のは重要です。
運で有利な展開も生まれるので、サイコロを振る手にも力が入りますね。
・先を見通すのが苦手だと辛い
ゴールは見えているけど、ただ取れるカードを取ることしか考えていなければ、作業になってしまいます。
「まずはサイコロを増やそう」とか、「出目の操作を集めよう」等、小さな目標を立てながら遊ぶと、遊びやすくなると思いますよ。
最後に
今回は、『王への請願』をご紹介しました。サイコロをたくさん振るだけの豪快なゲームかと思いきや、計画的にカードを取って築き上げていく、しっかりとした戦略ゲームです。
最終ラウンドは、ボクシングの世界大会かと思うぐらい、 みんなで声を出しながら盛り上がりますよ。
負けてしまっても、戦っている人を
応援したくなるいいゲームですよ!
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