『ART OF WAR』はこんなゲーム
ART OF WARは、6種類のカードで互いにデッキを組んで対戦する2人用カードゲームです。
5種類のカードは、数のバランスは違えど互いに同じ性能のカードを用いてデッキを組みます。
そこに、Kingのカード1枚を加えてデッキを完成させて対戦します。
勝利条件が4種類ある中、戦況を見極めて勝利を目指しましょう。
ゲーム名 | ART OF WAR |
メーカー | プロダクトアーツ |
ゲームデザイナー | 坂上 卓史 |
人数 | 2人 |
時間 | 10~20分 |
年齢 | 12才~ |
価格 | 1,800円(税込) |
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☆こんな人におすすめ!
・トレーディングカードゲームが好きな方
デッキを組んで対戦するのは、まさしくTCGです。
・将棋やチェスが好きな方
盤面はもちろんですが、勝利まで詰めていく感覚は将棋のようです。
・2人用ゲームを探している方
何度でも遊べてあきにくい、いいゲームですよ。
カードと対戦エリア
はじめに「カードの見方と種類について」、「対戦エリア」について解説します。
カードについて
カードの見方を解説します。
- 攻撃力
カードの攻撃力です。
「X」は、プレイヤーの手札枚数が攻撃力の値となります。 - 防御力
縦向き時と横向き時の防御力です。 - レンジ
戦場におかれた時の攻撃範囲です。
カードの種類は次の通りです。
後方支援の使用タイミングは、後で解説するどのフェーズで使用できるかを示しています。
カード名 | 基本能力 | 後方支援 | |
Soldier | 攻撃力:X 防御力:縦2 横1 | タイミング:③ ターン中自分のカードの攻撃力+1。 全てのカードに適用される。 | |
Gurdian | 攻撃力:1 防御力:縦3 横2 | タイミング:攻撃対象のカードが選ばれた時 攻撃をされた際、その攻撃を無効にする。 相手の攻撃したカードは横向きのまま。 | |
Archer | 攻撃力:1 防御力:縦2 横1 | 後方支援:タイミング:③ 相手の戦場エリアのカード1枚を指定し、 1点のダメージを与える。 これによる「捕獲」はできない。 | |
Priest | 攻撃力:1 防御力:縦2 横2 | 後方支援:タイミング:③ 自分の戦場エリアのカードを別の場所に 移動させる。 移動先にカードがあれば、場所を入れ替える。 | |
Wizard | 攻撃力:1 防御力:縦2 横1 | 後方支援:タイミング:相手が後方支援を使う ために待機列にカードをおいた時 相手の後方支援を無効化する。 相手が使用したカードは待機エリアに残る。 | |
King | 攻撃力:? 防御力:縦? 横? | 後方支援:他5種類のカードの後方支援から 1つ選んで使用することができる。 「King」は10種類存在し、お互い1枚ずつ選ぶ。 |
対戦エリアについて
対戦エリアは、3つのエリアに分かれています。
- 戦場エリア
相手のカードと戦闘を行う場です。前列と後列に3枚ずつカードを並べることができます。
前列のカードがなくなった時、即座に後列から目の前の前列にカードを移動させます。 - 待機エリア
戦場エリアに出ていくカードの待機場所です。最大5枚まで並べることができます。
「後方支援」を行うと、このエリアにカードを並べます。
おく時は右、取り出す時は左から行います。 - 王国エリア
相手と枚数の比較を行う場です。「King」以外の5種類のカードを並べることができます。
種類ごとにわけ、枚数もわかるようにします。
その他に、山札と墓地の場所もあります。
山札と墓地のカード枚数は、いつでもお互いに確認することができます。
デッキ構築
ゲーム開始前に、お互いにデッキを作ります。
最初は以下のデッキが良いとされています。
- 「King」:K-001 か K-002 を使用する
- 5種類を各4枚ずつ
デッキを自分で作る場合は、以下のルールがあります。
- 「King」1枚 + その他20枚
- 「King」は、10種類から好きな1枚を決める
- 5種類のカードの割合は、好きに決めてよい
- 使用しないカードがあっても良いが、ゲームで不利になる可能性もあるので注意する。
『ART OF WAR』の準備
『ART OF WAR』の準備は、以下の順番で行います。
- ①「King」の確認
各プレイヤーは、選んだ「King」のカードを表向きに公開し、
対戦相手の「King」を確認します。 - ②カードをよく混ぜる
各プレイヤーは、「King」以外の20枚のカードをよく混ぜ、裏向きに山札としておきます。
- ③先攻・後攻
先攻と後攻を適当な方法で決めます。
- ④初期手札
山札から3枚引きます。一度だけ引き直すことができます。
引いた3枚に「King」を加えた4枚を手札とします。 - ⑤王国エリア
各プレイヤーは、山札から1枚引いて王国エリアに1枚おきます。
- ⑥戦場エリア
先攻プレイヤーは、手札から1枚戦場エリアの任意の場所に表向きにおきます。
その後、後攻プレイヤーも手札から1枚戦場エリアの任意の場所に表向きにおきます。 - ⑦待機エリア
先攻プレイヤーは、手札から1枚待機エリアの任意の場所に表向きにおきます。
その後、後攻プレイヤーも手札から1枚待機エリアの任意の場所に表向きにおきます。
『ART OF WAR』のルール
ここからは、ART OF WARのルールを紹介していきます。
各プレイヤーの手番は、次の3つのフェイズによって構成されています。
① リカバリーフェイズ
② ドローフェイズ
③ アレンジフェイズ / バトルフェイズ
①~③まで行った後、相手に手番が移ります。
これをゲームの終了条件を満たすまでくり返し行います。
① リカバリーフェイズ
手番プレイヤーは、自分の戦場エリアにあるカードを全て縦向きにします。
② ドローフェイズ
手番プレイヤーは、自分の山札から1枚カードを引いて手札に加えます。
③ アレンジフェイズ / バトルフェイズ
手番プレイヤーは、アレンジフェイズかバトルフェイズのどちらかを選んで行います。
どちらも行いたくない場合は、どちらも行わずに手番を終了しても構いません。
アレンジフェイズ
手番プレイヤーは、自分の戦場エリアにカードを1枚配置することができます。
基本的な配置ルール
- カードが既に配置されている場合、入れ替えて配置することができます。
- カードは、必ず前列に詰めておかなければいけません。
前列のカードがなくなり、後列にカードがあった場合、即座に前に詰めます。 - 前列にカードがある場合、その後列にカードを配置することができます。
カードを配置する際、待機エリアにカードがあるかどうかでルールが異なります。
A)待機エリアにカードがある場合
待機エリアの一番左のカードを配置することができます。
カードが既に配置されている場合、入れ替えたカードは待機エリアの 一番右に移動させます。
B)待機エリアにカードがない場合
自分の手札からカードを1枚選び配置することができます。
カードが既に配置されている場合、入れ替えたカードは手札に戻します。
その他の行動がないことを確認し、手番の終了を宣言します。
バトルフェイズ
手番プレイヤーは、自分のカードを使って対戦相手のカードを攻撃することができます。
任意の回数、攻撃をすることができます。
ダメージの計算方法やその他のルールは、以下の通りです。
攻撃 | 手番プレイヤーは、自分の縦向きのカードを1枚選び、攻撃可能なカードを確認します。 攻撃するカードを縦向きから横向きにします。 この時点で、攻撃力は確定します。 攻撃する相手のカードを1枚、指定します。 相手には決定した攻撃力分、ダメージを与えます。 |
ダメージ | ダメージは、その手番中は蓄積します。 手番が交代すると、そのダメージは0になります。 蓄積したダメージが防御力を超えた時、そのカードは「破壊」され、 即座に墓地に表向きにおかれます。 |
捕獲 | 攻撃力と防御力が同じ値の時、攻撃したプレイヤーは、 攻撃した相手のカードを「捕獲」することができます。 捕獲されたカードは、墓地ではなく攻撃したプレイヤーの王国エリアにおかれます。 後方支援のダメージでは、捕獲できません。 |
・捕獲
自攻撃力と防御力が同じなので、相手カードはこちらの王国エリアに移動させる。
その他の行動がないことを確認し、手番の終了を宣言します。
その他のルール
その他のルールとして、以下の3点を解説します。
- 後方支援
- 入国
- 徴兵
後方支援
決められたタイミングでカード固有の支援効果を使うことを「後方支援」と言います。
各カードの後方支援の「使用タイミング」と「効果」 については、こちらに記載しています。
また、後方支援には次の条件があります。
- 使用するカードを手札から選び、待機列の一番右におく。
- その後、後方支援の効果を実行する。対象はその時に指定する。
- 待機エリアにカードが5枚ある時、後方支援を行うことはできない。
- 「King」は、どの後方支援を使うかを宣言してから待機エリアにカードをおく。
入国
王国エリアにカードをおくことを「入国」と言います。
入国をには、次の条件があります。
- 手番中の任意のタイミングで実行できる。
- 毎手番に一度だけ行うことができる。
- 手札から1枚までおくことができる。
- King以外のカードから選ぶことができる。
- 手番終了時に手札が6枚の場合、必ず入国を行わないといけない。
徴兵
戦場エリアのカードが全てなくなった時、 カードを戦場エリアに並べないといけません。
これを「徴兵」と言います。
徴兵には、次の条件があります。
- 待機エリアの左側から順番に、カードを配置する
- カードは2枚配置しないといけない
- 待機エリアのカードで足りない場合、可能な限り待機エリアから配置した後、
王国エリアの任意のカードを戦場エリアに2枚配置する - それができなければ、そのプレイヤーは敗北する
ゲームの終了
4つの内いずれかの条件を満たした時、ゲームは終了し、勝敗が決まります。
1. 終戦 | お互いの山札がなくなった手番の終了時、ゲームは終了します。 王国エリアにより多くのカードをおいているプレイヤーの勝利です。 同数の場合、墓地のカードが少ないプレイヤーの勝利です。それも同じ場合、引き分けになります。 |
2. 処刑 | 対戦相手のKingを破壊、または捕獲した時にゲームは終了します。 これを行ったプレイヤーの勝利です。 |
3. 建国 | 互いの王国エリアを比較します。 各種類ごとに枚数を比較し、 相手よりも多くのカードをおいてる種類が4種類になった時、即座にゲームは終了し、 そのプレイヤーはゲームに勝利します。 |
4. 滅亡 | あなたの対戦相手に徴兵が適用され、戦場エリアに2枚のカードが配置できない時、 ゲームは終了し、あなたは勝利します。 |
『ART OF WAR』の感想
・いろんな戦略があって楽しい
4つの勝利条件があるので、どうやって勝ちたいかを考えてデッキを組むのが楽しいです。
複数セット持っていればより幅広いデッキ構築もできるので、いろいろ試したくなります。
・覚えることがそこまで多くない
手番の流れはある程度覚えないといけません。
ですが、後方支援の効果は表も用意されていますし、カードも5種類しかないので、覚えないといけないことは意外と少ないです。
・丁度よいプレイ感
手番で出来ることもそこまで多いわけではないですし、どんな戦略でも一瞬で終わることはあまりありません。
じっくり考えて30分、慣れてくると20分かからずにプレイできるので、 楽しく考えられる丁度良い難易度のゲームですね。
・カードスリーブはあったほうがいい
カードに触れる場面が多いので、痛んでしまう可能性があります。
どんなデッキかを知られないためにも、スリーブで保護しておく方がいいでしょう。
最後に
今回は、『ART OF WAR』をご紹介しました。1箱あればずっと遊べるぐらい、 奥の深いカードゲームです。
最近ではなかなか手に入りづらく、後継ゲームのインヴィクタスもありますが、 こちらも最近は手に入りづらくなっているのが残念です
遊べる機会があれば、ぜひチャレンジしてみて欲しいですね。
当時、友達4人ぐらいと何度もデッキを組み直して
ずっと遊んでいましたね。
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