『アムステルダムの運河』はこんなゲーム
アムステルダムの運河は、運河コマで区切ったエリアの影響力の大きさを争う陣取りゲームです。
各プレイヤー毎に、影響力タイルと呼ばれる1~4の数字が書かれたタイルを手元に裏向きで持っています。
手番で1枚表向きに、ボード上に影響力として配置するか、その数分の運河コマを配置するかを行います。
ボードには、影響力争いで勝利したら得られる得点のチップが配置されています。
区切られたエリア毎の勝者が全て決まるか、全ての影響力タイルや運河コマが尽きたらゲームは終了。
合計得点が最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム名 | アムステルダムの運河 |
メーカー | ガーデンゲームズ |
ゲームデザイナー | 樫尾 忠英 |
人数 | 2~4人 |
時間 | 15分~30分 |
年齢 | 8才~ |
価格 | 2,800円(税込) |
👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。
☆こんな人におすすめ!
・少し考えるゲームをしてみたい方
悩ましいゲームですが、さくっと短時間で遊べますよ。
・シンプルなルールのゲームが好きな方
タイルをおくかコマをおくかを行うだけなのでとてもルールはシンプルです。
・駆け引きするのが好きな方
影響力で争ったり運河コマを上手く使ったりする駆け引きが楽しいですね。
『アムステルダムの運河』の準備
テーブル中央にボードを配置します。
運河コマと財産チップをその脇にまとめておきます。
ボード上の市場マスの上に、裏向きで市場チップを配置し、全ておいたらい表向きにします。
各プレイヤーは、プレイ人数に応じた影響力タイルを裏向きにして受け取り、よく混ぜておきます。
1 | 2 | 3 | 4 | |
2人 | 7 | 5 | 2 | 1 |
3人 | 6 | 4 | 2 | 0 |
4人 | 6 | 4 | 1 | 0 |
余った影響力タイルは、箱に戻しておきます。
ゲーム中に獲得する「市場チップ」と「財産チップ」の点数を公開するか非公開にするかを決めます。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めておきます。
『アムステルダムの運河』のルール
ここからは、アムステルダムの運河のルールを紹介していきます。
手番になったら、手元の影響力タイル1枚を表向きにし、以下の2つのアクションからどちらか1つを必ず実行します。
A. 影響力タイルの配置
B. 運河コマの配置
A. 影響力タイルの配置
表向きにした影響力タイル1枚をボード上に表向きで配置します。
Aのアクションには以下の条件があります。
- 配置できるマスは、市場マスではなく、支配権が確定していない空いているマス
- 裏向きの影響力タイルの内容を確認できない
配置が終わったら手番は終了し、時計回りのプレイヤーに手番が移ります。
B. 運河コマの配置
表向きにした影響力タイルに書かれた数字分、運河コマをボード上に配置します。
その後、影響力タイルはゲームから除外します。
Bのアクションには以下の条件があります。
- 複数配置する場合、場所は連続していても離れていても構わない
- マス目の外周は、運河コマが置かれたものとみなされる
- ストックのコマが足りない場合、ある分までしか配置できない
以下の禁止事項も守らなければいけません。
配置が終わったら手番は終了し、時計回りのプレイヤーに手番が移ります。
支配権の確定とエリアの得点計算
運河コマや外周によって囲まれ、エリア内に市場マスが1~2個の状態になったら、そこは支配権が確定されたエリアとなります。
支配権の確定とは、そのエリアから得点できるプレイヤーが誰か決められる状態を指します。
支配権が確定したら、そのエリア内で最も影響力タイルの合計値が多いプレイヤーが支配者となり、 点数を獲得します。
点数は以下の方法で計算します。
- 市場チップ
そのエリア内にある市場チップをそのまま点数として獲得します - エリアのマス数
そのエリアのマス数を数えて、同じ数だけ財産チップを点数として獲得します。
もしも、影響力タイルの合計値が同点だった場合、市場チップと財産チップの点数を足して、
同点だった人数で割り、そろぞれの得点とします。
計算で小数点が出た場合、小数点以下は切り捨てします。
ゲームの終了
次のいずれかの状態になった場合、その手番を終えたらゲームは終了します。
- 全プレイヤーの手元の影響力タイルがなくなった
- 全ての市場マスの支配権が確定した
- ストックの運河コマがなくなった
各プレイヤーは、獲得した市場チップと財産チップの値を合計し、最も点数の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
ヴァリアントルール
以下の2つのヴァリアントルールがあります。
- 戦略ゲーム
- 奥の手
1. 戦略ゲーム
原則通常のルールと同じですが、下記の点を変更します。
● 影響力タイル
全て裏向きの状態から、3枚だけよけて持っておきます。
プレイする際は、その3枚のタイルの内容はいつでも確認できます。
1枚選んでプレイした後、残りのタイルから1枚裏向きで補充します。
つまり、常に確認できる3枚から影響力タイルを戦力的に選べるというルールに 変更することができます。
● ゲームの終了
- 全プレイヤーの手元、手持ちの影響力タイルがなくなった
- 全ての市場マスの支配権が確定した
- ストックの運河コマがなくなった
2. 奥の手
各プレイヤーは、ゲーム開始時に1つ運河コマを所持します。この運河コマを「奥の手」と呼びます。
各プレイヤーは、自分の手番の時にいつでもその「奥の手」を使うことができます。
A・Bどちらの行動を行った場合でも、「奥の手」を使うことができます。
ただし、一度使うとそのゲームにおいては「奥の手」は使用できなくなります。
『アムステルダムの運河』の感想
・ジレンマが楽しい
影響力が高い方が点数は取れそうだけど、上手く運河で囲えないと点数にならない。
めっくったタイルを配置するか運河コマにするか、悩ましく考えるのが楽しいですね。
・状況がわかりやすい
誰がどこを攻めているのかは、ボードを見ればある程度予想が付きます。
他プレイヤーのタイルの残り枚数もボードを見ればわかるので、 誰を邪魔してどこを攻めるべきか、
わかりやすいのがいいですね。
・人数を選ばず楽しめる
大人数だと抜きつ抜かれつの競争が楽しいですし、 2人だと静かなにらみ合いの中での駆け引きが楽しいです。
プレイ時間も、人数が多いからとそこまで長くならないのも いい点ですね。
・タイルの引き運はどうしてもある
戦略的に進めたくても、いいタイルが引けないと思い通りにいきません。
そこが楽しいという側面もありますが、どうにかしたいなという方は、 ヴァリアントルールの「1. 戦略ゲーム」をぜひ採用してみてください。
最後に
今回は、『アムステルダムの運河』をご紹介しました。相手への干渉度合いは強いものの、 タイルの引き運も必要なわいわい楽しめる陣取りゲームです。
コンパクトでルールもシンプルなので、遊べる機会があればぜひチャレンジして欲しいですね。
アートワークもカラフルできれいなので、
お子さんも楽しめますね。
初心者におすすめのボードゲーム20個を紹介
👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。
👉No.001~020に紹介したゲームのまとめ記事は、こちら。