『カイジ人狼-疑心暗鬼編』はこんなゲーム
カイジ人狼とは、あの有名マンガ「賭博黙示録 カイジ」を題材にした人狼ゲームです。
作者の福本伸行先生が監修もされており、カイジの世界観を色濃く反映しています。
GMは利根川となり、帝愛グループの建物に呼ばれた「人狼ウイルス」に感染した参加者を戦わせ、世界に蔓延した人狼ウイルスに対抗する人物を養成するという設定となっています。
こちらのゲームは、当時「プレミアムバンダイ」というサイトで受注販売された商品です。
現在は一般に流通していませんのでご了承ください。
ゲーム名 | カイジ人狼-疑心暗鬼編 |
メーカー | バンダイ |
ゲームデザイナー | 監修:福本 伸行 |
人数 | 4~10人 |
時間 | 30~60分 |
年齢 | 15才~ |
👉 このゲームも紹介している、【初心者におすすめのボードゲーム20個】を紹介している記事はこちら。
☆こんな人におすすめ!
・カイジが好きな方
マンガの中に入った気分で楽しめます。没入感がハンパないです!
・普通の人狼に飽きた方
全く違うプレイ感になっています。追放を回避できるなんて……。
・金は命よりも重いと思っている方
自分の運命もお金次第ですよ。
通常の人狼との違い
主な違いとしては、
① 正体コインと役割コインの2つを使う
② 役割コインは毎日変わる
③ ペリカ札を使う
④ 役割を使用するタイミングが決まっている
⑤ 生き残った者が勝者
などです。
通常の人狼ゲームはこちらで解説しています。
詳しく解説していきましょう。
① 正体コインと役割コインの2つを使う
通常の人狼では、「役職カード」が1枚配布されます。
ですが、カイジ人狼は2種類のコインが配布されるのです。
A. 正体コイン
正体コインとは、市民コイン・人狼コインの2種類ある「自分の所属するチーム」を決めるものです。
B. 役割コイン
役割コインとは、ゲーム中一定のタイミングで受け取るコインです。
役割コインごとに設定されたタイミングで、能力を使用する際に使います。
ここからわかるように、「人狼であっても役割の能力を使用する」ことができるのです。
② 役割コインは毎日変わる
役割コインは一定のタイミングで受け取るとお伝えしましたが、1日ごとに再配布されます。
一旦すべて回収され、また袋から取り出して受け取るようになります。
つまり、1日ごとに違う役割になるのです。
③ ペリカ札を使う
カイジの世界ではおなじみのペリカ札も登場します。
1万ペリカ札が最低の単位で、たくさん用意されています。
一定のタイミングで支給されたりするのですが、 ペリカの使用ルールは以下のようになります。
・昼のターン中は受け渡し自由
・役割コインの効果を使用する
・ペリカを使った自由な交渉 (票の買収や役割コインの効果を使わせるなど)
・処刑が決まった際の保釈金
・脱落すると決まると、誰にも渡せなくなる(帝愛が回収する)
といった感じです。 ね?運命はお金次第でしょ?
④ 役割を使用するタイミングが決まっている
ゲームの流れは後述しますが、朝→昼→夜→夜明けと4つのターンに分かれています。
このゲームにおける役割コインは、どのターンに使用できるか決まっているので、 通常の人狼の様に夜のターンだけというわけではありません。
また、役割コインは効果を使用すると、例え夜ターンであってもオモテにします。
全プレイヤー分の役割一覧表もあるのでご安心を。
⑤ 生き残った者が勝者
通常の人狼と同じように陣営はわかれています。
ですが、最終帝愛に雇われることが目的なので、 「生き残らないと意味がない」という考え方です。
脱落してしまったら、チームが勝利しても意味がありません。
同じチームのプレイヤーも時には犠牲にし、何としても生き残って勝利を目指しましょう。
『カイジ人狼-疑心暗鬼編』の準備
・GM(利根川)を決め、進行台本を受け取ります
・正体コインを人数に応じて準備し、袋に入れて順番に引いていきます。
・プレイヤーは、正体を確認したらコインをふせて置き、目を閉じます。
GMは、人狼のプレイヤーに顔を上げてもらい確認します。
『カイジ人狼-疑心暗鬼編』のルール
ここからは、カイジ人狼のルールとゲームの流れを紹介していきます。
ゲームの流れ
朝 → 昼 → 夜 → 夜明け と4つのターンに分かれています。 それぞれ解説していきます。
① 朝ターン
1. ペリカの支給
GMは、全員に1日目は5万ペリカ、2日目以降は1万ペリカずつ配ります。
2. 役割コインの配布
役割コイン10枚を袋に入れて、1人1枚ずつ引いてもらいます。 9人以下になれば、余るコインもあります。
※ 前日に「皇帝」を使用したプレイヤーがいたら、希望したコインをわたします。
② 昼ターン
1. なりすまし
GMは、「なりすまし」を使用する人がいないか確認します。
2. 議論
5分前後時間を計り、議論を行います。
3. 投票
① 全員で一斉投票をします。
② 「陪審員」を使用する人がいないか確認します。
③ 最多得票のプレイヤーが処刑対象者になります。
最多得票者が2人以上いる場合、全員が処刑対象者になります。
4. 処刑
① 「弁護士」を使用する人がいないか確認します。(釈放してもらえる)
② 弁護士を持っていなくても、保釈金として5万ペリカ支払えば、釈放されます。
③ ①も②もできない場合、処刑となりゲームから脱落します。
④ 正体,役割コイン・ペリカを回収します
③ 夜ターン
1. ひきこもり
GMは、「ひきこもり」を使用する人がいないか確認します。
2. 就寝
プレイヤーは全員目を閉じます。
3. ガード
GMは、「ガード」を使用する人がいないか確認します。
ガードを持っているプレイヤーに顔を上げてもらい、 使用するか確認します。
4. 奴隷
GMは、「奴隷」を使用する人がいないか確認します。
奴隷を持っているプレイヤーに顔を上げてもらい、 使用するか確認します。
5. 人狼の襲撃
「人狼」のプレイヤーに顔を上げてもらい、襲撃する人を1人決めてもらいます。
④ 夜明けターン
1. 起床
プレイヤーは全員目を開けてもらいます。
2. 犠牲者の発表
夜のターンの犠牲者を発表します。 ②と③は区別なく同じように発表します。
① 人狼の襲撃がガードで守られた ・・・犠牲者はいませんでした
② 奴隷のワナが成功した ・・・ワナをかけられた人狼が1人、犠牲者となります。
③ 人狼の襲撃が成功した ・・・襲撃した人が1人犠牲者となります。
3. 商人の使用
GMは、「商人」を使用する人がいないか確認します。
4. 占い師
GMは、「占い師」を使用する人がいないか確認します。
5. 封印
GMは、「封印」を使用する人がいないか確認します。
6. 皇帝
GMは、「皇帝」を使用する人がいないか確認します。
7. 役割コインの回収
袋にすべての役割コインを回収してきます。
役職の説明
役割コインを紹介します。
どのターンで使用できるか、いくらペリカが必要かも掲載します。
なりすまし 2万ペリカ 昼ターン 他プレイヤーを1人指名し、その人の役割コインを奪い取ります。 奪った役割コインの効果を使う時は、その役割コインのペリカが必要です。 | |
陪審員 2万ペリカ 昼ターン(3.投票) 投票後、さらに1票を投票します。前の投票とは別の人にも投票できます。 | |
弁護士 2万ペリカ 昼ターン(4.処刑) 使用者が処刑されるとき、使用すると釈放してもらえます。 保釈金が5万ペリカなので、安く済みます。 他プレイヤーには使えません。 | |
ひきこもり 3万ペリカ 夜ターン この夜ターン、使用者は人狼に襲撃されません。 人狼が襲撃できる市民が他にいない場合、襲撃は行われません。 全員が見えている中、襲撃を回避できます。 | |
ガード 0万ペリカ 夜ターン 自分か他プレイヤーを選び、その人を人狼の襲撃から守ります。 人狼がその人を襲撃した場合、失敗します。 こちらは、効果を誰が使用したか全員わかりません。 | |
奴隷 0万ペリカ 夜ターン 他プレイヤーを1人選び、ワナをしかけます。 その人が人狼で使用者を襲撃した場合、人狼が犠牲者となります。 人狼が2人いても、ワナをしかけられた人狼だけ犠牲となります。 襲撃の犠牲者とは区別はつきません。 | |
商人 0万ペリカ 夜明ターン GMは使用者に1万ペリカわたします。 | |
占い師 1万ペリカ 夜明ターン 他プレイヤーを1人選び、正体コインか役割コインを選んで 使用者だけが内容を確認できます。 役割コインがオモテ向きなら、正体コインは確実に見られてしまいます。 もちろん、正体が人狼のプレイヤーもこの効果を使用できます。 | |
封印 4万ペリカ 夜明ターン 役割コインを1枚選び、次の日に効果を使用できなくします。 配布時には配られますが、効果は使用できません。 どの役割コインを選んだかは全員わかります。 | |
皇帝 2万ペリカ 夜明ターン 役割コインを1枚選び、次の日にその役割コインをわたしてもらえます。 どの役割コインを選んだかは全員わかります。 |
ゲームの終了
以下の条件になった場合、ゲームは終了して勝敗を確認します。
・すべての人狼を追放した場合
市民チームの勝利です。
・残っている人間(裏切り者含む)が人狼と同数になった場合
人狼チームの勝利です。
『カイジ人狼-疑心暗鬼編』の感想
・性格がとにかく出る
通常の人狼より動きが明らかな場面が多いので、 すごく性格が出てきます。
ペリカの使い方や欲しがる役割など、その人の考え方があらわになっているのはおもしろですね。
・ペリカの重要性がすごい
地獄の沙汰も金次第とは本当によく言っています。 お金がないと何もできないことを思い知らされます。
カイジの登場人物になりきれますね。
・勝ちにより貪欲になる
通常の人狼では役割としてしかたなく行動するような場面でも、 このゲームは従いたくなくなっちゃいますね。
生き残ることが全てです!
・複雑で慣れるまで大変
役割一覧表はあれど、通常の人狼に慣れていないとプレイはきびしいでしょう。
通常の人狼に飽きた頃でちょうどいいぐらいです。
最後に
今回は、『カイジ人狼-疑心暗鬼編』をご紹介しました。
カイジの世界観と人狼ゲームの緊迫感が見事にマッチしたゲームですね。
ちょっと複雑な所と、カイジを全く知らない方にはプレイはきびしいと思います。
ですが、どちらも好きな方は絶対に体験して欲しいですね!です。
といっても、手に入らないと思うので、
僕に依頼を頂けたらGMできるか検討します!
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