『キャメルアップ』はこんなゲーム
キャメルアップは、16マスあるマス目を5頭のラクダがレースを行い、トップとビリになるラクダを予想するレースゲームです。
各プレイヤーは、自分の手番ではランダムで決まったサイコロを振ってラクダを進めたり、タイルを配置してラクダに干渉したりします。
また、5頭のラクダが一通り進んだ時にトップのラクダを予想したりもします。
中間の予想をし、的中するとコインを獲得します。
手番を進めていく中で、5頭のラクダの最終順位を予想して投票を行います。
ラクダが1頭ゴールして順位が決まれば、ゲームは終了します。
最終投票が当たっていればコインを獲得します
獲得したコインの合計金額が最も高いプレイヤーは、ゲームに勝利します。
この記事では、僕が持っている「2014年版」を元に書いています。 現在流通している「2019年版」とは、コンポーネントやルール等が異なっている場合があります。
ゲーム名 | キャメルアップ |
メーカー | ホビージャパン |
ゲームデザイナー | Steffen Bogen (シュテッフェン・ボーゲン) |
人数 | 旧 2~8人 新 3~8人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 8才~ |
価格 | 旧 4,400円(税込) 新 6,600円(税込) |
☆こんな人におすすめ!
・わいわい盛り上がるゲームが好きな方
サイコロの結果に一喜一憂したり、予想が当たるかハラハラドキドキします。
・他プレイヤーからの干渉が苦手な方
ラクダには干渉できますが、プレイヤー間での攻撃などはないので遊びやすいですね。
・大人数で遊ぶゲームを探している方
2.3人から遊べて、最大で8人まで同時にプレイできます。
『キャメルアップ』の準備
- ①ゲームボード
ゲームボードをテーブル中央に置きます。 - ②ピラミッドタイル
ピラミッドタイルのスペースに、5枚のピラミッドタイルを配置します。 - ③レグ投票タイル
レグ投票タイルを5色の色ごとに分けます。
各色のタイルを下からお金の表記が「2→3→5」になるように重ねます。
各色ごとのスペースに重ねたタイルを配置します。 - ④ラクダ
赤・青・緑・黄・白の5体のラクダコマをレグ投票タイル下のテントに、対応する色ごとに配置します。 - ⑤お金
硬貨の「1ポンド」と「5ポンド」
お札の「10ポンド」と「20ポンド」をテーブルの脇に配置します。この場を「銀行」と呼びます。
- ⑥プレイヤー毎の準備
各プレイヤーは、担当するキャラクターを選びます。
そして、以下の物を受け取ります。- 投票カード・・・5枚
- 砂漠タイル・・・1枚
- お金・・・3ポンド
- ⑦レグ・スタートプレイヤーマーカー
最初のレグ・スタートプレイヤーを決め、マーカーを受け取ります。 - ⑧ラクダの配置
5色のサイコロを同時に振ります。
出た目に応じて、対応する色のラクダコマをスタートから数えてその数字のマス目に配置します。同じスペースに置くラクダは、好きな順番で重ねて配置します。
- ⑨サイコロ
5色のサイコロをピラミッドの中に入れます。そのピラミッドを対応する場所に配置します。
『キャメルアップ』のルール
ここからは、キャメルアップのルールを紹介していきます。
先程決めたスタートプレイヤーから順番に、時計回りで手番をくり返していきます。
手番になったら、以下の4つのアクションからどれか1つを必ず実行します。
A. レグ投票タイルを1枚取る
B. 砂漠タイルを置く
C. ピラミッドタイルを1枚取る
D. レース全体の予想をする
レグ
このゲームに置いての区切りをレグと呼びます。
5個目のサイコロが出て、対応する色のラクダが移動したら、レグは終了となります。
A. レグ投票タイルを1枚取る
ゲームボード上にあるレグ投票タイルの山から1つを選び、自分の前に置きます。
これで、現在のレグの終了時に先頭にいるラクダに賭けたことになります。
このレグ投票タイルは、同じ色でも異なる色でも、可能な限り何枚取っても構いません。
B. 砂漠タイルを置く
自分で持っている砂漠タイル1枚を、コース上の空いているマス目に配置します。
すでに置かれている砂漠タイルの隣のマス目には配置することはできません。
すでに自分の砂漠タイルをコース上に配置している場合、それを取って別の空いているマス目に移動させることができます。
砂漠タイルは表と裏で内容が異なります。
・オアシス ラクダがここで移動を終えた場合、さらに1マス進みます。 その後、そのタイルの所有者は1ポンド獲得します。 | |
・蜃気楼 ラクダがここで移動を終えた場合、1マス戻ります。 その後、そのタイルの所有者は1ポンド獲得します。 |
C. ピラミッドタイルを1枚取る
ゲームボード上にあるピラミッドタイルの山の一番上のタイルを取り、自分の前に置きます。
その後、ピラミッドを取ってよく振り、その中からサイコロを1個出します。
ピラミッドの頂点をボードに付け、フタをスライドさせて出します。
出たサイコロと同じ色のラクダを出た目と同じ数進めます。
サイコロは、出たサイコロと同じ色のテントの上に置いておきます。
また、このアクションには以下の条件があります。
- 上に重なっているラクダがいる場合、そのまま一緒に移動させる
- 移動を終えたマス目にラクダがいる場合、元いたラクダの上に重ねる
- オアシスのタイル上でラクダがここで移動を終えた場合、さらに1マス進み、
そのタイルの所有者は1ポンド獲得する - 蜃気楼のタイル上でラクダがここで移動を終えた場合、1マス戻り、
そのタイルの所有者は1ポンド獲得する - ピラミッドタイルを持っていたら、レグの得点計算時に1枚につき1ポンド獲得する
D. レース全体の予想をする
ゲーム終了時にトップになっているラクダか、ビリになっているラクダを予想します。
手元の投票カードから1枚選び、ボード上のそれぞれに対応するスペースに裏向きで置きます。
また、このアクションには以下の条件があります。
- 自分が選択した投票スペースに他のカードがおかれていた場合、上に重ねて置く
- 一度投票したカードは、手元に戻すことはできない
- 手札に投票カードがある限り、どちらかのスペースにカードを置くことはできる
レグの終了
いずれかのプレイヤーが、ゲームボード上の最後のピラミッドタイルを取ってラクダを動かしたら、レグは終了します。
次のプレイヤーに手番を移動させる前に、レグの得点計算を行います。
得点計算は、以下の流れで行います。
- ①スタートプレイヤーマーカーの移動
最後のピラミッドタイルを取ったプレイヤーの次のプレイヤーは、
スタートプレイヤーマーカーを受け取ります。 - ②ラクダの順位の確認
5体のラクダの順位を確認します。
ラクダが重なっていた場合、一番上に載っているラクダを先頭とみなします。 - ③タイルからもらえるお金の計算
各プレイヤーは、自身が持っているタイルからもらえる金額を計算します。- 先頭のラクダ
レグ投票タイルを所持していた場合、大きい数字の金額(5.3.2)を受け取る - 2位のラクダ
レグ投票タイルを所持していた場合、1ポンドを受け取る - 3位以下のラクダ
レグ投票タイルを所持していた場合、1ポンドを銀行に支払う - ピラミッドタイル
ピラミッドタイルを所持していた場合、1枚につき1ポンドを受け取る
- 先頭のラクダ
- ④タイルを戻す
レグ投票タイルとピラミッドタイルを元の場所に戻します。 - ⑤サイコロ
テントの上に置いたサイコロを、ピラミッドの中に戻します。 - ⑥新たなレグの開始
スタートプレイヤーマーカーを持っているプレイヤーから、新たなレグを開始します。
ゲームの終了
先頭のラクダがゴールラインを通過した時、ゲームは終了します。
最後のレグの終了時の得点計算を行います。
その後、D. レース全体の予想をする で投票されたカードをトップ予想から先に確認していきます。
先に投票されたカードが上に来るように、投票されたカードの山を山ごと表にします。
予想が当たっていたのが早い順番に、「8→5→3→2→1」ポンド受け取ります。
予想が外れていた場合、1ポンドを銀行に支払います。
終わったら、ビリ予想の投票も同様に計算します。
各プレイヤーは、今まで獲得したお金を計算し、これらの合計が最も多かったプレイヤーは、ゲームに勝利します。
『キャメルアップ』の感想
・コンポーネントが素晴らしい
ラクダのコマやピラミッドなどが独特で、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。
テーブルにそれらが並んでいるだけでもワクワクしてきますし、 ただサイコロを振るだけでも楽しいですね。
・手番で行えるアクションの選択が悩ましい
サイコロを振ってラクダを進めると確実に1ポンドもらえるけれど、 みんなが予想しやすくなってしまう。
最終のトップを予想したからタイルを踏ませて早くゴールさせたいけど、 なかなか上手く踏んでくれないなど、手番でいろいろと考えられて楽しいですよ。
・最初から最後まで盛り上がれる
最終結果を予想するだけでは、途中の過程が中だるみしてしまうかもしれません。
ですが、レグと呼ばれる細かい区切りごとの予想でもポンドを稼げるので、 常に予想してサイコロで一喜一憂できて盛り上がれます。
・運要素はどうしてもある
サイコロの目は1~3が2つずつなので、いきなり大きく展開することは少ないです。
ですが、例えば同じラクダが3の目ばかり出続けると早めに終わってしまう事もあり得ます。
短時間で遊べるので、みんなが良ければ再戦してみてもいいかもしれませんね。
最後に
今回は、『キャメルアップ』をご紹介しました。すごろく形式で進んでいくラクダの順位を予想するレースゲームですが、子どもはもちろん大人もワクワクする楽しいゲームです。
サイコロが振られるたびに、歓声を上げてしまう程に楽しいですよ。
2019年版では、逆走して邪魔をしてくるラクダも現れて、
もっとハチャメチャな展開になりますよ!