2025年5月17日(土)~18日(日)に行われる、幕張メッセ 展示ホール5・6・7・8で開催されるアナログゲームのイベント『ゲームマーケット2025春』。
今回は、そのイベントで販売される『神気覚醒エクセディア』を紹介させていただきます。
『神気覚醒エクセディア』はこんなゲーム
神気覚醒エクセディアは、3種類のカードを組み合わせてキャラクターを作成して3×3の盤面で対戦する2人用対戦カードゲームです。
各プレイヤーは、キャラクターカードを組み合わせて、今回の対戦で使用するキャラクターを作成します。
その後、アクションカードやスキルカード等を決められた枚数受け取ってデッキやドライブを構築します。
ラウンドの開始時に、今回使用するアクションカードやトリガーカードを決定します。
トリガーカードを公開し、どちらがイニシアチブを取れたかを確認して、互いに攻撃の処理を行います。
それぞれ30あるライフが、どちらかが0未満になるまでこれをくり返します。
相手のライフを0未満にしたプレイヤーは、ゲームに勝利します。
ゲーム名 | 神気覚醒エクセディア |
メーカー | 蒼空久遠工房 |
ゲームデザイナー | 久遠 蒼季 |
人数 | 2人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 13才~ |
価格 | 3,000円(税込) |
詳しくは、久遠蒼季さんのXをご確認ください。
キャラクタークリエイト
この世界で《イクシード》として活動するために、3種類のキャラクターカードを用いてキャラクターを作成します。
キャラクターカードの種類は、以下の通りです。
![]() | ・スタイル 武器や戦い方を表しています。 相手との距離による補正を表していて、ステータスに影響を与えます。 |
![]() | ・アニマ キャラクターのイメージカラーを表します。 デッキ構築の際の「アクション構成」により、自身が使用するデッキの「色」の比率に影響を与え、 固有能力【アビリティ】を1つ持ちます。 |
![]() | ・クラス 能力や技能を表します。 基礎ステータスを決め、固有能力【アビリティ】を2つ持ちます。 この3種類のカードを1つずつ決め、キャラクターを作成します。 |
また、イクシードとアビリティについては以下のように定義されています。
● イクシード


盤面に置くキャラクターのこと。
キャラクターの絵は、自身で描くことができます。
● アビリティ

そのキャラクターに備わっている能力のこと。
アビリティの使用については、以下の通りです。
- 記載されている『時:』の条件を満たした際は、任意で使用できます。
- 条件の『時:【覚醒】』は緑のカード効果により有効となります。
- 使用できるアビリティは『ライフ』と連動する『リミット』を参照します。
『神気覚醒エクセディア』の準備

- ①プレイシートとカード
プレイシートをテーブル中央に置きます。
3色のアクションカードとスキルカードをそれぞれ種類ごとに分け、裏向きにしてよく混ぜます。プレイシートの外にそれぞれ置き、アクションカードの山札の前に対応する色のアクリルキューブを置きます。
- ②デッキ構築
各プレイヤーは、各色のアクションカードを3枚ずつ山札から引きます。その後、キャラクターカードの『アニマ』に記載されている【アクション構成】の枚数分獲得します。
9枚と3枚を合わせた12枚を自身のデッキとします。
この時点で自身のデッキの内容を確認しても構いません。
- ③ドライブ構築
各プレイヤーは、4種類のトリガーカードを受け取ります。スキルカードを山札から2枚引きます。
4枚と2枚を合わせた6枚をドライブとします。
【ドライブ】のカードは、相手には公開せず、自分が使用する際は任意のカードを選択することができます。
- ④ライフの設定
各プレイヤーは、リミットカードとライフカード、サマリーカードを受け取ります。リミットカードの上にライフカードを「青い列」だけが見えるように重ねて置き、「30」の位置に赤か青のアクリルキューブを置きます。
サマリーカードは、『状態:【覚醒】』となった場合、裏返して【覚醒】したことを表します。 - ⑤スタートプレイヤー
各プレイヤーは、自身の【ドライブ】の「赤・青・緑」の中から任意で1枚選び、同時に公開します。「イニシアチブ表」にしたがって優先権を得たプレイヤーを確認します。
その後、優先プレイヤーから順番に、プレイシー上の自分が出したトリガーカードと同じ色のマスに「イクシード」カードを置きます。互いが4マス離れた位置にはイクシードカードを置くことができません。
また優先プレイヤーは、イニシアチブカードの白い方を自身に向けて手元に置いておきます。
- ⑥各カードを配置
各プレイヤーは、【ドライブ】・『リミット』と『ライフ』を決められた位置に置きます。
最後に【デッキ】を裏向きにしてよく混ぜて決められた位置に置き、
6枚引いて手札とします。ゲーム中、『ライフ』が減って『リミット』が変化した場合、手札の枚数は『リミット』に書かれた枚数に変更になります。
『神気覚醒エクセディア』のルール
ここからは、神気覚醒エクセディアのルールを紹介していきます。
各プレイヤーには、それぞれ固有のターンは存在しません。
1ラウンドの流れは、次の5つのステップによって構成されています。
① セットアップ
② イニシアチブ
③ オープン
④ アタック
⑤ リセット
これをどちらかのライフが0になるまでくり返します。
カードの見方
最初にカードの見方を解説しておきます。
キャラクターカード

●スタイル
・距離補正
●アニマ
・アクション構成
●クラス
・アビリティ
トリガーカード

・ステータス
・アビリティ
アクションカード

・リンク効果
・フィニッシュ効果
スキルカード

・コスト
・スキル種別
・効果
イニシアチブカード

・イニシアチブ
・移動権
ライフカードとリミットカード

●ライフカード
・手札
・リンク
・アビリティ
●リミットカード
・リミット
① セットアップ

各プレイヤーは、トリガーカードや手札のアクションカードから相手を『攻撃』するために使用するカードを構築(選択)します。
『攻撃構築』の方法は、以下で解説します。
構築ができて使用するカードが決まったら、アクションカードを裏向きにし、その上にフタをするようにトリガーカードを重ねて置きます。
また、任意で「スキルカード」を使用することができます。
攻撃構築


構築するカードは以下の構成から決定します。
- 【ドライブ】のトリガーカード:1枚
- 手札のアクションカード:2枚
アクションカードにはそれぞれ、『リンク効果(上段)』と『フィニッシュ効果(下段)』と各ステータスを持っています。
3枚のカードは、『トリガー』→『リンク』→『フィニッシュ』と並べて1つの攻撃を行います。
これらのカードを並べる場所を【アクションエリア】と呼びます。
例として、この様に並べて攻撃を行います。
以降には、それぞれのカードを詳しく解説します。
トリガーカード

『トリガーカード』は、攻撃の起点となります。
トリガーカードには、以下の効果があります。
●特殊トリガー『Exceed Dicsive Arts』

虹色のトリガーカードを使用するには、以下のような条件があります。
- 【リミットⅢ】
- 『状態:【覚醒】』
- ゲーム中に一度だけ使用できる
- リンクとフィニッシュは同じ色のカードしか使えない
- トリガーカード公開時に全てのカードを公開して捨て札にする
- イニシアチブの色はリンクとフィニッシュの色となる
- 書かれた効果を即座に適用する
アクションカード

『アクションカード』は、攻撃の効果を決定します。
アクションカードには、以下の効果があります。
- 『リンク効果(上段)』と『フィニッシュ効果(下段)』の2種類の効果とステータスがある
- 並べる場所によって、適用される効果が変わる
- 『リンク』と『フィニッシュ』は基本的に1枚ずつだが、『リミット』が変化すると
『リンク』には同色のカードを『リンク』と同じ値だけ使用することができる。
スキルカード

各プレイヤーは、アクションエリアにカードを置く前に、【ドライブ】から『スキルカード』を1枚公開して使用することができます。
スキルカードには、以下の効果があります。
- スキルカード:サポート
1枚公開し、コストの枚数分手札を捨て札にして使用することができる
効果はその場で適用され、使用したスキルカードは破棄される - スキルカード:クイック
④ アタック のステップ内で使用することができる
使用したスキルカードは破棄される
障壁展開

互いの攻撃構築の完了後、各プレイヤーは手札を任意の枚数裏向きに重ねて置き、【障壁】として扱うことができます。
障壁は、以下の効果があります。
- 1枚につき1点、相手の攻撃を防いで軽減できる
- 毎ラウンド手札は上限まで補充されるので、手札交換としても使える
② イニシアチブ

各プレイヤーは、互いに選んだ『トリガーカード』のみを公開します。
公開後、イニシアチブ表を参照してどちらが有利となり優先権を得たかを確認します。

優先権を得たプレイヤーは『イニシアチブカード』を獲得し、「イニシアチブ」か「移動権」のどちらを得るかを選択することができます。
優先権を得られなかったプレイヤーは、「イニシアチブ」か「移動権」のどちらか選ばれなかった方を割り振られるようになります。
その後、イニシアチブカードのお互いに選択した側を向けておきます。
・イニシアチブ
今回は移動は行わず、④ アタック のステップで先に攻撃をすることができる
・移動権
自身が選んだ『トリガーカード』と同じ色ののマスへ「イクシード」カードを即座に移動させます。
現在地からは必ず移動しなければならず、相手から4マス離れることはできません。
③ オープン


各プレイヤーは、アクションエリアの残りのカードを全て公開します。
この際、アクションカードの【常:】の効果が適用されます。
④ アタック
『イニシアチブカード』の「イニシアチブ」の側が向いているプレイヤーは、各効果とステータスからダメージを算出し、相手へ攻撃します。
アタックは、以下の様に行います。
- 【攻撃時】の効果を適用する
- 【ダメージを受ける際】の効果を適用する
- アクションカードのカード効果はすべて適用される
- 『アニマ』や『クラス』の【アビリティ】は、現在の『リミット』に表示されているものを
任意で適用する - 同じタイミングの効果は、使用するプレイヤーが任意に適用する順番を選択できる
- 効果を適用していく中で他の条件を満たした場合、さらに同じタイミングで使える効果を適用できる
- 攻撃するプレイヤーは、【攻撃時】の効果を全て適用後、使用したカードのステータスの合計と、
【基礎ステータス】・【距離補正】から、相手へ与えるダメージを算出する。

①【攻撃時】 相手の状態を解除 + ステータス+【相手の障壁の枚数】
②【ダメージ算出】 4+1+2+2-1=8
③【ダメージを受ける際】 -4
①~③の計算結果 4点
ダメージを適用後、『移動権』を持つプレイヤーも同様に攻撃を行います。
⑤ リセット



各プレイヤーは、攻撃終了後、以下の手順で処理をします。
- トリガーカード
『トリガーカード』を【ドライブ】に戻す - アクションカードと障壁
アクションカードと障壁に使ったカードは、全て捨て札にする - 手札の補充
デッキの山札から、現在のリミットに示された枚数と同じになるように手札を補充する
その後、① セットアップ のステップへ戻ってプレイを続けます。
デッキがなくなった場合、対応する捨て札を裏向きにしてよく混ぜ、新たなデッキとしてゲームを続けます。
ゲームの終了


どちらかのプレイヤーのライフが0未満になった時、ゲームは終了します。
相手のライフを0未満にしたプレイヤーは、ゲームに勝利します。
『神気覚醒エクセディア』の感想
・キャラクタークリエイトがすごい
自分が使用するキャラクターの能力構成を何パターンも作ることができます。
いろんな組み合わせを試してみたくなるので、何度でも遊んでみたくなりますね。
・互いの行動の読み合いが激しい
毎ラウンドの攻撃構築の際、自分のコンボを考えて組むだけではなく、相手のトリガーカードの色やそれに伴ってどこに移動するかなども考えます。
自分の作戦が最大限活きる一手をあれこれ考えるのが楽しいですね。
・そこまでルールは複雑に感じない
トリガーカード1枚とアクションカード2枚を決めたら、あとはステップの順番に処理していくだけなので、そこまで難しくないと感じました。
サマリーカードもあるので、お互いに確認しながらプレイしていくと、慣れてきてテンポよくプレイできると思います。
・カードゲームに慣れていないと少し難しいかも
カードに書かれた効果など文章はそこまで長い文章ではない物の、カードゲームに慣れていないと、意味を捉えるのに少し時間がかかるかもしれません。
プレイ前にアクションカードの内容などは、一緒に確認しておくとスムーズに遊べるかと思います。
ルールの不明点などは、蒼空久遠工房さんのXに質問できるみたいですので、下記のXより質問してみるといいと思います。
最後に
今回は、『神気覚醒エクセディア』をご紹介しました。
自分でキャラクターを作って対戦できるという斬新なシステムの2人用対戦カードゲームです。
対戦で使うカードは12枚なので、そこまでたくさんのカード効果を理解していなくても遊べて、いろんな戦略を試したくなる魅力がありました。

絵を直接描くだけではなくブランクカードのデータで、
オリジナルキャラも作れて楽しいですよ!
蒼空久遠工房さんのゲーム
その他に蒼空久遠工房さんが制作された『異境の破片をその身に刻み-異譚装纏-』の記事はこちらです。